伊東温泉　陽気館

お風呂はすべて自家源泉100％かけ流し

創業は明治43年。今年105周年を迎えた陽気館は、伊東市にある純和風旅館。自然豊かな敷地内に泉質の異なる源泉を2本所有し、大浴場と露天風呂のいずれも100％源泉かけ流しです。

この宿では、なんと名物の「館内専用登山電車」に乗って高台にある露天風呂へ行けるのです。さっそく体験しましたよ〜。

豊かな自然の中に立地する陽気館。右上にある箱形のものが登山電車

館内に登山電車乗場がある

登山電車の案内

登山電車はシンプルな箱型でレトロな雰囲気。車内には座席があり、定員は6人です。操作はエレベーターと同じで、ボタンを押して、いざスタート。このワクワク感がたまりません。

登山電車

登山電車の車内

斜度は45度、長さ約30メートルの斜面をゴトゴトと登っていきます。館内から一度屋外に出るため、窓からの眺めも良く、1分ほどで到着。この登山電車がとても楽しくて、もっと乗っていたいと思いました。

ワクワクしながら、登山電車を楽しむ井伊湯種。正面の窓からレールが見える

登山電車からの眺め　

混浴露天風呂は、塩分の強い温めのお湯

高台に位置する露天風呂はビルの高さでは15階位に相当し、伊東市街と相模灘が一望できます。初島が見え、快晴時には房総半島が眺められるそうです。

高台に位置する露天風呂。混浴利用となる

露天風呂から伊東市街地や相模灘、遠くに初島が見える

木々で囲まれ、野趣あふれる露天風呂は15人位入れる広さで、浴槽は通常よりも深めで胸の高さほどあります。泉質はカルシウム・ナトリウム-塩化物泉。源泉の温度は52℃のためタンク内で冷まし、湯船に注ぎ込んでいます。ここで堪能できるのは、加温も加水も一切なしの100％源泉かけ流し。無色透明で味は甘しょっぱく、絶景を眺めながら、長湯をしたくなる温めのお湯です。

pH7.5の弱アルカリ性でメタケイ酸が57.0mg/kg含まれた美肌の湯。塩分が強いため、露天風呂では石鹸・シャンプーは使えない

露天風呂は混浴利用となり、タオル巻きや水着は不可。24時間入浴可能ですが、夜19:30～21:30、および早朝6 :00～7 :30までは女性専用の入浴時間が設けられています。
また、日帰り入浴の場合は、曜日や時間帯によりますが、カップルや家族、女性グループは貸切状態で利用できるよう配慮をしているそうです。

夜の露天風呂では満天の星空を眺めることができ、桜の木があるので、4月前半には桜吹雪の体験も

塩分が強いお湯ですが、湯上り後はベタ付き感がなくサラリとしています。あまりにも気持ちが良くて、プライベートでも訪れたい露天風呂だと思いました。

露天風呂から館内の階段を下りる時に壁に白いものが付着しているのを発見。これは露天風呂からあふれ出た温泉の主成分の「塩分」がジワジワと染み出てきたものです。これも珍しいので、気になる方は要チェックですよ〜。

壁に付着した塩の結晶

温泉マニア必見!

また、湧出量が豊富なため、露天風呂から溢れ出る温泉は「湯滝」となって１階ロビー横の日本庭園に流れ落ちています。これもステキですので、温泉マニアならずともぜひ眺めてほしいと思います。鯉の泳いでいる部分は温泉が流れないような造りになっています。

日本庭園に流れ落ちる「湯滝」

大浴場は弱アルカリ性のやわらかなお湯

男女別の大浴場（大・小）は１階にあり、時間により入れ替え制となります。こちらも自家源泉100％かけ流しで、湯船からお湯がオーバーフローしていました。
泉質は単純温泉ですが、源泉の温度が39℃のため、露天風呂の源泉52℃を加え、適温にしているそうです。

大浴場（大）は基本的に女性用。お湯は無色透明のやわらかなお湯で、温めです。浴槽の縁を利用すれば寝湯もできます。pHを測れば、7.93の弱アルカリ性。メタケイ酸が52.2mg/kg含まれた美肌の湯です。
洗い場には洗顔フォームやシェービングフォームも用意されていました。

女性用大浴場（大浴場・大）

湯口。お湯は弱アルカリ性

洗い場

清潔な脱衣所

こちらは大浴場（小）です。

男性用大浴場 （大浴場・小）

源泉は宿の敷地内にある

温泉は日帰りでも利用できますが、宿泊もおすすめ。客室は21部屋あり、60人収容が可能です。世界最大の旅行サイト「トリップアドバイザー」の「2015年 エクセレンス認証（Certificate of Excellence）」を昨年に続き受賞。サービスとホスピタリティで高く評価されている宿なのです。

「2015年 エクセレンス認証」受賞

ロビー

一人旅も歓迎の宿ですから、ぜひ訪れてみてください。

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