天城湯ヶ島温泉 白壁荘

天下逸品の天城産わさびを堪能しました!

白壁荘の食事の特色は、山の幸と海の幸、そして天城産のわさびをふんだんに使ったオリジナルメニュー。夕食は名物の「わさび鍋」をはじめとした工夫を凝らした旬の料理をいただきました。

この日(2014年7月)の夕食メニューを紹介します! 山芋の千切り、5種の前菜、豆乳のコーンスープ、お造り、わさび豆腐、鮎の塩焼き、茶碗蒸し、わさび鍋(写真は2人前)、揚げそば、あわびの酒蒸し、ご飯、漬物、鱧とじゅんさいの吸い物、デザート。

白壁荘 夕食

前菜は5種。わさび漬、わさび味の枝豆、梅の甘露煮、小魚のマリネ風など。いずれも美味でしたが、特にわさび味の枝豆は絶妙でした。

お造りは沼津や南伊豆まで買い付けに行く旬の魚介類。グレープフルーツの上に盛られ、爽かな趣き。

白壁荘 前菜白壁荘 お造り

狩野川で獲れた鮎の塩焼き。狩野川は日本有数の鮎釣りのメッカで、鮎釣りをする人にとって聖地になっているのだとか。

白壁荘 鮎の塩焼き白壁荘 わさび

日本で3番目に年間雨量が多い天城山の湧水で育てられたわさびは、とても美味しいと評判で、その出荷量は全国の約70%、多い時では年間100トンも作っていたそうです。3~4月の花の咲く時期は養分が上にいくため、水っぽいわさびになりますが、花が咲いても美味しいのが天城産わさびの特長。

わさび鍋の具材は白菜、軍鶏、にんじん、しいたけなど。煮えてきたところで大根おろしと摺り下ろしたての天城産わさびをふんだんに入れます。わさびの風味が効いていて、今まで食べたことのないような新鮮なお鍋でした。

白壁荘 わさび鍋

地元の食材を中心とした料理とともに、ご主人おすすめのわさび酒も試し、すでに気分は夢心地の井伊湯種です。わさび酒は、日本酒(「白壁荘 本醸造」)に摺り下ろした生わさびを入れたもの。お酒の角がとれてまろやか、かつフルーティーな味になるのですが、まさにクセになりそうな美味しさです。

贅沢なことにあわびの酒蒸しもいただきました。卓上鍋で酒蒸ししたあわびをレモンとバターでいただいたのですが、身が柔らかで感動的な美味しさ。豪快な踊り焼きも良いですが、こちらの調理法が好みだと思いました。

白壁荘 夕食を楽しむ白壁荘 あわびの酒蒸し

〆はわさびご飯。温かいご飯の上に摺り下ろしたわさびをのせて、お醤油を少したらしていただきました。それがシンプルながらも美味しくて、おかわりをしてしまいました。ご主人によれば、「わさびというのは辛味を楽しむだけでなく、甘み、旨み、風味も楽しむ薬味。わさびは素材の美味しさを引き出す作用がありますから、わさびごはんはわさび本来の味が楽しめる食べ方」なのだそうです。

白壁荘 わさびご飯

メニューを通じて、天城産のわさびを堪能した井伊湯種でした。

また、わさび尽くしのオリジナルメニューには「わさびパン」、「わさび寿司」、「わさびパスタ」もあり、こちらも好評とのこと。宿泊の食事プランには「わさびのフルコース会席プラン」もあるそうです。こちらも美味しそうですね!

朝もわさびご飯で大満足!

旅館の朝食も楽しみの一つ。朝風呂に入りながら、今日はどんなものが食べられるのかとワクワクします。白壁荘の朝食はシンプルながらも身体に良さそうなものばかり。

白壁荘の朝食。わさびごはん用のわさびとおかか、しらすとかまぼこ、温泉卵、わさび三点盛り(わさび味噌、くき、わさび漬け)、ひじきの煮物、揚げ餅、野菜サラダ(梅ドレッシング添え)、里芋と鮎の開き、湯豆腐、ご飯、海苔の味噌汁、漬物、味付け海苔。

白壁荘 朝食

わさび味噌、わさび漬け、わさびの茎といった天城産のわさび尽くし!

里芋と鮎の開きは卓上のミニ鉄板で焼いていただきました。里芋はアツアツをわさび味噌に付けて食べたのですが、素材の旨みが感じられ、素朴な味わいの一品でした。珍しい鮎の開きは焼きたてを頭から尻尾まで全て食べることができ、感動的。

白壁荘 わさび尽くし白壁荘 鮎の開き

朝食でもわさびごはんを楽しむことができました。仲居さんのアドバイスに従って、醤油入りのおかかに摺り下ろしたわさびをのせ、よくかき混ぜたものを温かいご飯にのせていただきます。これがまたシンプルながら美味しかったです。

白壁荘 わさび2白壁荘 わさびご飯2

冬は猪鍋がイチオシ!

また、天城湯ヶ島の食材では猪も有名だそうです。「猪にはワイルドなイメージがあるかもしれませんが、実はキレイ好きな動物なのです。天城山は植生が良くて猪の餌になるものが多い。そのバランスが良く、天城の猪が一番美味しいと言われています。バブル期には1キロ1万円を超えた時代もあるんですよ」とご主人。

天城産の猪の値段は高いですが、煮込むほどに柔らかくなり、熱くても火傷をしないのが特長。猪の肉にはコラーゲン、カルシウムが多く含まれ、美容にも良いそうです。ただし、猪が食べられるのは冬季のみ。次の機会には猪鍋を食べに訪れたいと思った湯種でした。

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