体感型動物園 iZoo(イズー) 伊豆河津町
爬虫類を見て触れる「体感型」動物園
珍しいイグアナやリクガメなどに会える!
爬虫類とのふれあいコーナーも人気
伊豆河津町にある「iZoo(イズー)」は、日本最大の爬虫類と両生類専門の体感型動物園。めずらしいイグアナやリクガメなどが見られることでも知られています。
園内に入って、まず驚いたのはイグアナやトカゲ、カメなど、別種の爬虫類が一つの空間で展示・飼育されていたこと。iZooでは異なる種類の爬虫類を、生息域ごとに一緒の空間で飼育しており、爬虫類たちの生息場所を切り取ったような臨場感あふれる展示を心がけているのだそうです。
ここでは希少種のレッサーアンティルイグアナが見られました。日本で見られるのはここiZooだけ。繁殖を目指し、ペアで飼育しています。
爬虫類たちとの距離も近いですね〜。
爬虫類たちは、屋外や金網のないオープンな展示場で、自然に近い状態で複数飼育されています。そのため、どこにいるのかわからない爬虫類を探す楽しみもあります。もともと爬虫類は、人間や他の動物に見つからないように生きている動物なのだそうです。
園内の通路にはウッドチップが敷き詰められ、これはジャングルをイメージしたもの。フカフカしていて面白い感覚を味わえます。
CMなどで有名になったエリマキトカゲの実物を初めて見ました。
エリマキトカゲは首回りの襟飾りが特徴ですが、危険を察知した時に襟を拡げるため、飼育している環境ではなかなか見られないそうです。
少し進むと世界一美しいと言われるヒロオビフィジーイグアナがいました。鮮やかな緑色をしていて、特にオスの水色の帯は特徴的です。
フィジーイグアナにはヒロオビ、タテガミ、ブラブラの3種類がいるそうです。iZooでは、2008年に新種として知られたブラブラフィージーイグアナも見ることができます。
フィジーイグアナは絶滅の危機に瀕しており、国際共同保護計画の一環で、日本ではiZooが飼育・繁殖を試みているそうです。
こちらはカリブ海のバハマのエグズーマ島に生息するエグズーマツチイグアナ。植物を主食にしているほか、鳩のフンも好んで食べるそうです。
さらに進むと、ウーパールーパー(メキシコサラマンダー)がいました。かつてブームになったので、ご存知の方もたくさんいらっしゃることでしょう。ウーパールーパーはサンショウウオの仲間だったのですね。白い個体はアルビノ(白化個体)であることを初めて知りました。
iZooでは、タランチュラやサソリ、ドクトカゲ、世界から集められたヘビなどの有毒動物も飼育。安全上の観点から1種類単位の飼育・展示をしているそうです。
ヘビの展示コーナーではキングコブラの姿が。シャーッと舌を出して怒る様子は恐ろしいですが、よく見ると可愛い目をしています。
このエリアの一角にはリクガメとのふれあいコーナーがあり、実際にふれたり、餌をあげることができます。
また、びっくりしたのはすぐそばの樹にカメレオンがいたこと。この空間で飼育されていて、部屋の中を自由に動き回っているとのこと。爬虫類との距離が近いことや、こうした驚きもiZooの楽しさですね!
地下の展示室への階段には不思議なオブジェがあり、何ともいえないワクワク感を高めてくれます。
iZooの通路にはカメがのんびり歩いていたりするので、つまづいたり、踏まないように要注意です。
iZooではアルダブラゾウガメの繁殖に成功しており、若い個体もたくさん見ることができます。アルダブラゾウガメの平均寿命が約200歳以上で、成体になるまで40年もかかると聞いて驚いた湯種でした。
爬虫類とのふれあいコーナーでは、この日はリクガメやヘビ、ヤモリ、ワニが我々を待っていてくれました。湯種はアルダブラゾウカメへの餌やりにチャレンジ。餌の小松菜を持っていると、わらわらとカメたちが寄って来て、ムシャムシャと実に美味しそうに食べるのです。
また、小さなワニにもさわらせていただきました。ワニが人間の手を噛まないよう口を紐で縛ってあるので安全です。じっくり見ると可愛い顔をしていて、模様も実に美しいですね〜。
爬虫類とふれあって、楽しく記念撮影!
iZooでは、ニシキヘビとの記念撮影もできます。首にニシキヘビを巻かれて、最初は泣き出す子供も最後はニッコリ。
また、ゾウガメ牧場ではゾウガメとの記念撮影も大人気。体重30kg以下のお子さまはゾウガメの上に乗って撮影もできます。こんな経験はめったにできないですから、良い思い出になりそうですね〜。
ゾウガメとふれあう子供たちを見ていると、カメ舎からゆっくり歩いて来る大きなカメの姿が。「ラック」と名付けられたガラパゴスゾウガメの登場です。
ガラパゴスゾウガメは最大甲長130cm・体重300kgを超える巨大リクガメで、iZooで飼育されているラックは100歳を超えているそうです。日本にはオスが3頭しかいないので、繁殖ができないとのこと。早くラックのお嫁さんが来園するといいなと思いました。
見どころがいっぱい、レアな生き物を観察!
こちらは地球上で最も珍しいトカゲと言われるミミナシオオトカゲ。爬虫類学者やマニアの憧れの的です。生きている個体の飼育展示は世界中でiZooだけで、飼育下での繁殖に成功しています。
ほかにも園内にはさまざまな見どころがあり、「蟲コーナー」もその一つ。2,000匹以上のゴキブリの塔などを展示しており、その存在感はハンパではありません。
こちらは昨年夏に南アメリカのジャングルからiZooに来園したワニオテユー。半水棲のトカゲで、ここ2ヵ月ほど隠れていて姿を見せなかったそうですが、取材の気配を察したのか、出てきてくれたので撮影することができました。
両生類で見逃せないのは中米のアカメアマガエル。樹の上に生息する夜行性のカエルで、日中は寝ているため、人工的に昼夜を逆転させて展示することで、活動的なカエルたちの姿を見ることができます。めずらしい鳴き声もしっかり聞くことができて、ラッキーでした。
ここでしか食べられないメニューやオリジナルグッズを用意
お腹が空いたらiZooのレストラン「ドラゴンランチ」へ。「ここでしか食べられないモノ」をテーマに、趣向を凝らしたメニューを用意しています。
シャムワニのカレー、唐揚げ、スペアリブと、ワニ尽くしのドラゴンランチプレートをはじめ、クロコダイルカレー、クロコダイルラーメンなど、ここでしか食べられないメニューを楽しむことができます。
また、izooではお土産コーナーも充実。ここでしか買えないオリジナルアイテムが約180種類もあり、思う存分ショッピングを楽しめます。
iZooではリピーターが多く、来園者の7割が女性とのこと。爬虫類は何となく苦手と思っていた人も実際に見てふれて、その魅力に目覚める人も少なくないそうです。特に湯種はイグアナの美しさとリクガメの可愛らしさが印象に残りました。家族連れでもゆっくり楽しめると思いますので、ぜひ一度iZooに訪れてほしいと思います。
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