箱根湯本 塔ノ沢温泉 箱根湯寮
里山の郷愁を感じる、古民家風の日帰り温泉
箱根・塔ノ沢に2013年3月27日にオープンした日帰り温泉「箱根湯寮」。箱根湯本駅から送迎バスで約3分のところにあります。敷地内に入り、まずはのどかな風景と野鳥のさえずりに心を奪われました。こちらのコンセプトは“古民家風の里山温泉”。湯めぐりが楽しめる九州の温泉郷もイメージされているそうです。
施設内には男女別の大浴場をはじめ、19室の貸切個室露天風呂があります。それぞれ別料金のため、フロントで選択し、料金を支払うシステム。また、食事処だけの利用も可能です。
趣向を凝らしたお風呂と
ロウリュウが楽しめる大浴場
大浴場「本殿 湯楽庵 大湯」(男湯)は森の中にあり、ここではジャグジー付きの内湯、露天風呂の「見晴湯」、「岩風呂」、「信楽風呂」など、趣向を凝らしたお風呂を楽しめます。
「見晴湯」は、その名の通り絶景で、崖下には早川や国道一号線、箱根駅伝でも有名な土木遺産「函嶺洞門」が見えました。ユニークな「信楽風呂」は、日本で最大級のろくろを回して作った信楽焼の壺風呂だそうで、入っているだけで楽しい気分になります。
ここで満喫できるお湯は塔ノ沢温泉。自家源泉3本の混合泉を用い、源泉の温度が37.5℃のため、加温を行っています。泉質はアルカリ性単純温泉で、pHは8.9。美肌の湯とも呼ばれ、無色透明の柔らかなお湯で、森林浴を楽しみながらじっくり浸れます。
また、露天風呂エリアには「熱の室(サウナ室)」があり、見逃せないのが11:30〜19:30の間で、1時間ごとに行われるロウリュウ。ロウリュウとは、熱したサウナ石に、アロマを含んだ水をかけ、発生した高温の蒸気をタオルなどで仰ぎ、心地よい香りと熱風で一気に発汗を促すパフォーマンスのこと。フィンランド式の入浴方法で、デトックス効果が高いのだとか。サウナ室の隣には、サウナの熱を冷ますのにぴったりの沢の水を引いた「沢水風呂」もあります。
貸切個室露天風呂は全19室
カップルや家族で訪れたい!
貸切個室露天風呂「離れ屋湯伝 花伝」は、大浴場から少し離れた場所にあり、囲炉裏場のある中庭を通って行きます。利用人数や広さにより3タイプがあり、1番グレードの高い「参の巻」は60分一室あたり5,900円。2〜4人利用が可能で、広さは32㎡。全4室あり、湯種が取材したのは「花水木(はなみずき)」。とても落ち着ける雰囲気の個室が付いていて、室内にはテーブルが置かれています。調度品のタンスはアンティークとのこと。袢纏(はんてん)が用意されているのも古民家風で良い感じでした。
開放的な露天風呂からは里山の自然が見渡せ、癒されます。泉質は大浴場と同じアルカリ性単純泉。心地よい風に吹かれながら、いつまでも入っていたい…と思う湯種でした。
無料休憩室でのんびり
食事処では囲炉裏料理を
湯上がり後は1人で篭って横になれるスペースがあり、40人程が入れる畳敷きの無料休憩室「休息房」でくつろぐことができます。また隣に女性専用の無料休憩室も用意されています。
さらにリラックスルーム「うたたね房」には、リクライニングチェアーを14台完備。無声映画を上映していて、何ともオシャレです。
そして、お腹が空いたら食事処「囲炉裏茶寮 八里(はちり)」へ。里山の趣を「食」でも愉しむことができ、魚の炭火焼きや国産牛の串焼きなど、本格的な囲炉裏料理を味わえます。ソフトクリームや生ビールを販売するレストラン売店「八里茶屋」もありますよ〜。
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