箱根底倉温泉 箱根てのゆ
※箱根てのゆは2019年4月19日をもって閉館しました。
底倉温泉を手軽に楽しめる、絶景日帰り温泉
大浴場の露天風呂は源泉かけ流し
箱根裏街道(国道138号線)沿いにあり、宮ノ下方面から八千代橋を渡ったところに「箱根底倉温泉 箱根てのゆ」があります。
箱根てのゆは、箱根七湯の一つに数えられる名湯、底倉温泉を手軽に楽しめる日帰り温泉施設。山の斜面に建ち、フロントは3Fにあります。
まず印象的だったのは、窓からの眺め。見事な箱根の山並みを一望できます。民芸調の館内は女性的な気配りが感じられ、とても清潔。開放感があり、とても清々しい気持ちになりました。
箱根てのゆの敷地は、もともと老舗の「高山園 蔦屋旅館」(明治26年の宮ノ下大火以降に対岸より移転・建設)があった場所だといいます。箱根てのゆは、当時その旅館で使用していた源泉を受け継ぐかたちで2005年から営業しているそうです。
箱根てのゆの大浴場は3Fロビーを挟んだ両端に位置し、男女入れ替え制。ほぼ左右対称のレイアウトになっていますが、露天エリアは造りが少し異なります。
この日、男湯だったのはロビーから見て左側の浴室。お風呂は広く、桧湯、壺風呂、樽風呂、石風呂、岩風呂、寝湯など、いろいろなお風呂があり、すべての湯船に地下から汲み上げた底倉温泉の源泉を使用しています。
箱根てのゆの大浴場の内湯は桧風呂が2つあり、ジャグジーも楽しめます。また、低温サウナもあります。
箱根てのゆの露天風呂エリアは、山肌に沿った広々とした空間にさまざまな湯船が点在しています。箱根の大自然を満喫できるのはもちろん、周囲と調和した植栽が施された庭園風の設計になっています。
この露天風呂エリアでは源泉かけ流しを楽しめます。2つの湯船に分かれた大岩風呂と石風呂が100%源泉かけ流し。源泉の温度は67.6℃ですが、外気の気温やお湯を出す量で調整し、適温にしているそうです。
箱根てのゆのお湯は、入っている時はつるつる感があり、お風呂上がりはスベスベに。泉質はナトリウム-塩化物泉です。美肌効果のあるメタケイ酸も130mg/kgと豊富のため、まさに美人の湯(メタケイ酸100mg/kg以上を美肌効果の目安としています)。しかもpH値を測ったところ、8.23の弱アルカリ性のお湯でした。同じ底倉温泉でも源泉が違うとお湯が微妙に違いますから、温泉は奥が深いと思います。
また、樽風呂、壺風呂、寝湯は加水のみ行なった源泉かけ流しです。1人用の壺風呂や樽風呂は入っていて楽しいですね。いろいろな湯船に入れるのも箱根てのゆの醍醐味だと思います。
露天風呂エリアでの休憩スペースは寝転び座敷があります。戸外で横になれるスペースがあるのは気持ちが良いものです。クールダウンできたら、またお風呂へ。この繰り返しがお風呂好きにはたまらないですね。
箱根てのゆでは湯上り後の休憩に4Fの大広間を無料で利用できます。お風呂は意外に体力を使いますので、ゴロ寝をして、英気を養うのにぴったり。タオルケットも借りることができます。
また、手強い疲れには「もみ処」(有料)で体をほぐすのもいいですね。
そしてお腹が空いたら、箱根てのゆの食事処「箱根路」へ。目の前に広がる絶景を眺めながら、冷たいビールを飲むのは最高の気分です。
そして、ご当地グルメも楽しみです。おすすめメニューはボードに掲示してあり、取材時は仙石原ナポリタン(980円)、相州牛の金時ハンバーグ(1,480円)、箱根山麓豚のしゃぶしゃぶ御膳(平日限定・2,000円)などがおすすめでした。
また、箱根てのゆオリジナルの日本酒や箱根の地酒などもありますので、ぜひ試してみてください。
個室家族風呂もあります
また、箱根てのゆには、「個室家族風呂」が3つあります(別料金)。これが竹林に囲まれていて、良い雰囲気。各室にテレビ付きの6畳の和室と内湯(沸かし湯)と露天風呂(温泉)を備え、湯船は「紅葉」が岩風呂、「紫陽花」が壷風呂、「山桜」が桧風呂です。「紅葉」の岩風呂が一番人気だそうです。
また、無料館内着をはじめ、化粧水、乳液、ドライヤーなどのアメニティも充実。予約制で2人から利用できます。
箱根てのゆでは1日、思うままに温泉三味ができますよ〜。
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