箱根大平台温泉 姫之湯
箱根大平台温泉、発祥の湯
あつ湯が楽しめる人気の共同浴場
塔ノ沢と宮ノ下の間にある大平台温泉は箱根十七湯の一つ。そのルーツをたどると、姫之湯を語らないわけにはいきません。姫之湯は箱根大平台温泉組合が運営する人気の共同浴場。その歴史をひもとくと、昭和23年までさかのぼります。「温泉を掘ろう」という有志が集まり、組合を結成し、翌年から掘削工事をスタート。68mの深さで温泉を掘り当てて、昭和26年に「箱根大平台温泉 姫之湯」が誕生しました。
現在の姫之湯では、当時の源泉を含め、5つの源泉の混合泉(源泉名:箱根大平台温泉組合供給温泉)を利用しています。
姫之湯の浴室は男女別で湯船が一つのみとシンプルです。レトロモダンな雰囲気の浴室はタイル張りで、円形の湯船の縁は大理石を使用。湯船の中は丸いタイルが用いられています。
お湯は無色透明で泉質はナトリウム-塩化物温泉。源泉の温度が60℃位のため、加水を行ない、43〜44℃の湯温に設定しています。姫の湯はあつ湯が楽しめる共同浴場としても有名。常連の方から「43℃だとぬるい」と言われることがあるそうです。
この日の湯温は45℃近く。朝一番の取材だったこともあり、目がシャッキリ覚めるような刺激的な熱さでした。しかもよく温まり、入浴後はいつまでもポカポカが続きます。
姫之湯の温泉にはメタケイ酸が129mg/kgも含まれ、弱アルカリ性の美肌の湯。湯上りはお肌がしっとりします。関節痛や膝痛、腰痛にも効くそうで、毎日のように通う方も。また、病み上がりには必ずやってきて、昔ながらの湯治場のように利用する方も多いそうです。
湯上り後の休憩はロビーや2階の大広間(有料)を利用できます。大広間での休憩利用の場合は、持ち込みや出入りも自由。ゆっくり過ごせるため人気があり、1か月前より予約を受付けています。
また、駐車場の脇には姫之湯の温泉が流れ落ちる「美肌の滝」がありますので、ぜひチェックしてみてください。
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