小田原市 ひもの屋 半兵衛2号店
※本記事は2016年3月に取材した当時の記事となります。現在は「ひもの屋半兵衛東町店」となっております。(2022年12月時点)
できたて干物がリーズナブル!
2016年3月にオープンした
「ひもの屋 半兵衛」2号店
小田原漁港近くに店を構える「ひもの屋 半兵衛」の2号店が、小田原総合ビジネス高等学校向かいに2016年3月24日に開店したと聞いて訪ねてみました。
「ひもの屋 半兵衛」の創業は大正末期。一代目、椙崎半兵衛(すぎざきはんべえ)氏が東京で鮮魚店、大半商店を開業し、その後小田原に移り住み、小田原特産のアジやカマスで干物作りを始めたといいます。
「ひもの屋 半兵衛」では店舗の裏側に干物製造所があり、冷凍品ではない作りたての干物を購入することができます。
「ひもの屋 半兵衛」の干物は、毎朝、小田原魚市場で仕入れた新鮮な魚を干物製造所で選別・開き・洗い・塩漬け・乾燥という工程を経てできあがります。美味しさの秘密は素材や丁寧な手作業はもちろん、塩漬けに専用の塩汁(しょっつる)を用い、浜風を再現した低温で乾燥させること。
2号店の干物製造所はガラス張りになっていて、誰でも自由に作業の様子を見学できます。
取材当日のおすすめは、できたてのサンマやサバの味醂干し、アジの干物など。実際にサンマとサバの味醂干しを購入して家で食べてみましたが、とても脂がのっていて美味しかったです。冷凍しないと、味がこんなにも濃厚なのかと思いました。味わい深い作りたての干物がリーズナブルな価格で買えるのもうれしいですね。
店の奥に置かれた「訳あり干物」も大人気だそうで、干物がギッシリ入って1パック400円です! 規定外のサイズだったり、製造工程中にキズが付いたものを「訳あり干物」として販売していますが、味は絶品。そのため、これを目当てに遠方から訪れる人もいるそうです。
ただし、「訳あり干物」はいつでもあるわけではないので、確実に手に入れたい時は事前のお問い合わせを。
また、半兵衛オリジナル「小田原アンチョビ」は相模湾で獲れたイワシを開き、食用オリーブ油、塩だけで作った自家製アンチョビです。同様の作り方でカマスを使った「小田原カマッチョ」、アジを使った「小田原アジッチョ」、サバを使った、「小田原サバッチョ」という商品もあり、とてもめずらしいと思いました。作り始めてから完成までにとても時間がかかるそうで、お土産にも喜ばれるこだわりの逸品です。
店内には干物を中心にさまざまな海産物があり、どれも美味しそう。ついついお土産をたくさん買ってしまった湯種でした。
美味しい干物が食べたくなったら、ぜひ小田原の「ひもの屋 半兵衛」に立ち寄ってみてください。
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