箱根湯本温泉 弥坂湯
箱根湯本で楽しむ
源泉かけ流しのレトロな共同浴場
微かな硫黄臭に大興奮!
旧東海道沿いに佇む、箱根湯本の共同浴場「弥坂湯(やさかゆ)」。地元の方が通う昔ながらの温泉浴場です。私、井伊湯種(いいゆだね)はこうした地元の共同浴場のファン。シンプルな外観に「ゆ」と書かれたのれんが好ましく、思わずワクワクしてしまいます。
弥坂湯は休日ともなれば、ひそかに遠方から温泉マニアが訪れる共同浴場。引き戸を開けると、上がり口があり、正面が番台になっています。時間が止まっているような昭和の雰囲気がたまりません。
弥坂湯の開業は昭和24年ですから、今から60年以上も前。「箱根にせっかく温泉があるのだから…」と、地元の方がお金を出し合い、湯本町生活協同組合利用施設としてスタートしたそうです。平成19年に箱根町に権利を譲りましたが、湯遣いは当時のまま。当時の組合長さんも近所に住んでいらっしゃいます。
浴室や脱衣所は年月を経ている割にはとても清潔。脱衣所には鍵付きのロッカーが備えられています。
浴室に入ると、微かな硫黄臭がして大興奮。箱根湯本の温泉で硫黄の香りがするのはめずらしく、お湯への期待が高まります。
源泉かけ流しで無色透明のやわらかなお湯に包まれる心地良さ。源泉は湯本29号と46号の混合泉を利用しています。源泉の温度が45.8℃で使用位置が40.0℃位。加水をすることはなく、寒い時期や温度の低下時にのみ加温をしているそうです。源泉は湯口から注がれ、湯船が小さい分、お湯に鮮度を感じました。
また、お湯の透明度が高く、浴室の掃除が行き届いているため、タイルの目地がとてもキレイに見えます。レトロな共同浴場ですが、湯種はこういうのが大好きです。何とも落ち着きますね。目をつぶっていつまでも入っていたくなります。
よく温まるお湯で、湯上りは汗が止まらないほど。身体のポカポカがいつまでも続きます。長湯をしたら、飲食物持ち込みOKの有料休憩室(100円※)で、まったりして帰るのも良いですね。ハイキングの帰りに立ち寄る方もいらっしゃるそうです。
また、弥坂湯は常連さんが多く、夕方16〜19時頃が混みあうそうです。朝は9時から営業されていますので、箱根に訪れた際は気軽に弥坂湯へ立ち寄ってみてください。
※2016年7月より休憩室の料金を「2時間/100円」に改定予定
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