ままね湯 ますとみ旅館 箱根湯本温泉
医師も勧める源泉かけ流しの隠れ宿
知る人ぞ知る「美肌の湯」と医食同源の創作会席
創業は大正14年。箱根湯本の温泉発祥地、湯場にある老舗旅館、ますとみ旅館。
玄関には土間があり、昔ながらの古民家風。どこか懐かしい温もりが感じられる湯宿です。
館内は心地よい畳敷きになっています。
ますとみ旅館は某テレビ局の番組でも紹介され、「ままね湯」という美肌泉質を堪能できる知る人ぞ知る宿なのです。源泉は宿から200メートルほど離れたところにあり、湯量豊富な茶の花温泉(湯本第48号泉)を利用。泉質はアルカリ性の高い単純温泉ですが、その良質泉は医師のお墨付き。
お風呂は館内の3ヵ所にあります。
帳場の脇にあるお風呂は男女交代制の「妙寿宝泉(内湯)」と露天「八角風呂」。「妙寿宝泉(内湯)」は天然御影石がお風呂に敷き詰められ、源泉と石のパワーで癒し効果があると言われています。窓からは緑が見え、とても清々しいお風呂です。
ままね湯はとろりとしていて、肌がスベスベになっていく感じ。
術後の傷やアトピーなどにも良いそうです。膝が痛くて杖を使っていたお客さまが、帰りに杖を忘れて帰ったというエピソードもお伺いしました。
内湯のすぐ隣にある露天の八角風呂は、浴槽の形が八角形で印象的です。この形にしたのは「人間生きていくには8人の人に助けられている」という考え方から。八聖人に守られて、お客さまが無事に帰っていただきたいという思いを込めているそうです。
八角形の湯船の縁に頭をのせられるようになっていて、とてもくつろげます。
このままいつまでも入っていたくなるのですが、「温泉成分により驚くほど発汗作用が良いので入浴時間を5分〜10分程度に…」という貼り紙が。長く入っているとのぼせる方もいらっしゃるそうで、1回の入浴時間は5〜10分程度が目安。
宿の奥には、昔から使っているこじんまりとした大浴場(内湯)が2つあります。これが壁の色といい、レトロな雰囲気。
ますとみ旅館のお風呂はほかにもあります。館内の階段を上って行き、屋上に出るとそこには絶景露天風呂が。目の前は湯坂山、眼下には箱根湯本の街が広がります。
この露天風呂は貸切専用になっており、45分単位で利用できます(別途有料)。
ますとみ旅館の客室は全9室。露天風呂付きの洋室や和室など、さまざまなタイプがあり、おすすめは「和モダン」タイプ。畳のお部屋ですが、小上がりにツインベッドが備え付けられてあります。
シンプルな和室も落ち着いた雰囲気で、昔ながらの趣きが感じられます。
隠れ家的雰囲気で楽しむ身体にやさしい創作会席
ますとみ旅館の食事のテーマは医食同源。すべて手づくりの身体にやさしい創作会席料理を楽しめます。海の幸は相模湾や駿河湾、新潟から。契約農家から取り寄せた有機野菜や無農薬野菜、お米は新潟の「こしいぶき」など、こだわりの食材ばかり。お米を炊いたり、黒豚のしゃぶしゃぶなどの料理に源泉を用いています。
食事処は蔵を改装した料亭「福龍庵」。ここは大人の隠れ家的な雰囲気で、とても素敵です。カウンターテーブルのほか、9つの個室が用意され、数々の銘酒も揃えられています。
ますとみ旅館は大きなホテルでは味わえない、アットホームなおもてなしも魅力。スタッフの方も温泉をイチオシです。
「術後の傷にも良いですし、何と言っても美肌の湯。ぜひ一度、温泉に入っていただきたいです」
ますとみ旅館は源泉かけ流しの温泉とバランスの良い美味しい食事が楽しみな湯宿。日帰り温泉のほか、日曜〜金曜日は昼食休憩や夕食休憩(予約制)も可能ですので、ぜひ問い合わせてみてください。
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