小田原市 あじわい回転寿司 禅(ZEN)
うわさの「変態回転寿司」に潜入!
回転寿司から本格フレンチまで
楽しみ方いろいろ
小田原を訪れるたびに気になっていました。私、井伊湯種(いいゆだね)の友人のグルメ女子から教えてもらった「あじわい回転寿司 禅(ZEN/ぜん)」。こちらはWebのレビューなどでも変態回転寿司と言われていて、「とにかく一度行かねば…」と思っていたのです。
店舗を横から見ると、ダイナミックに「BISTRO回転寿司 禅」と書かれています。
店内は一般的な回転寿司店で、カウンター席に加え、4人掛けのテーブル席もあります。湯種が伺ったのは月曜日の16時頃。比較的空いている時間帯だったため、寿司は回っていませんでした。
店内を見回すと複数の黒板やホワイトボードに「本日のメニュー」がぎっしり書かれています。お寿司のおすすめをはじめ、料理メニューなど、けっこうな情報量で何を頼んで良いのか迷いました。
回転寿司店でビストロメニューが楽しめる!
オーナーにお伺いすると、「当店のコンセプトは回転寿司ビストロ。小田原を中心に全国から仕入れた新鮮なネタを用いたお寿司はもちろん、フレンチ等の前菜からメイン料理、デザートまで、組み合わせ次第でフルコースを楽しめるようなメニューをふんだんにご用意しています。ワインなどを楽しみながらお好きな料理を召し上がりつつ、やはり日本人ですから、お寿司をつまむという感じでしょうか」とのこと。
なるほど。「鴨のコンフィ」や「世界遺産モン・サン= ミッシェルの目の前の海よりムール貝のワイン蒸し」「ジャパン・キャビア」など、気になるメニューがたくさんあります。
まずは野菜が食べたかったので「小田原産野菜と八百屋さんのバーニャカウダ」をオーダーしました。フレッシュで甘みのある野菜をアツアツのバーニャカウダソースでいただきます。ニンニクやアンチョビを使ったソースは本格的な味わい。
次は新鮮なホタテのソテーをバジルソースで。こうした洒落た料理が出てくると、ワインが飲みたくなります。
「あじわい回転寿司 禅(ZEN)」ではワインや日本酒、ビール、ウイスキー、焼酎など、お酒の品揃えが豊富。それもお酒好きな人が「これは飲みたい!」と思うようなラインナップです。
「本日の生ハム」はスペイン・サラマンカ産の「ハモン・イベリコ・デ・ベジョータ+48」。イベリコ豚の生ハムを塊からオーナーがていねいに一枚一枚、切り出してくれました。生ハムは最低24カ月熟成させるそうですが、これは48カ月間熟成させたもの。
スペインの三つ星レストランでも用いられているという絶品生ハムを小田原で味わうことができ、感動しました。
定番の「マグロのテールステーキ」は、大きなマグロの輪切りをそのままステーキにしたもの。塩コショウやニンニクチップなどで味付けされており、濃厚な味わいを楽しめます。しかも柔らかく、箸でマグロの身がほぐれるほど。人気メニューですので、ぜひ1度試してみてください。
「ソフトシェルクラブのブラックビーンズソース炒め」は、脱皮したての柔らかなマングローブカニを使ったマレーシア料理。守備範囲の広い料理のレシピは、オーナーがすべて考案しているそうです。
素材にこだわった寿司が楽しめる!
お寿司は100円〜950円まで10種類のお皿を用意。全国から仕入れた選りすぐりのネタを熟練した職人が握ります。
以下はこの日のオススメです。ネタが新鮮なのはもちろん、お米や酢、醤油、海苔などにこだわり、味わい深いのが特色。その中でもオマール海老はすごいインパクトでした。甘みがありプリプリの食感で幸せな気分に。中トロもほどよく脂がのっていて、口の中でとろけます。
お米は、山形県の契約農家より届く天日干し米を使用しています。酢は千葉県の私市醸造で、「あじわい回転寿司 禅」専用につくられた合わせ酢を使用。赤酢をブレンドし、昔ながらのシンプルな製法でつくられています。そのため、シャリがほんのり赤みを帯びた色に。
また、海苔は愛知県三河湾の海苔を使用。通常、贈答用に使われる海苔を寿司に用いているため、とても贅沢。軍艦巻きを食べてみれば、豊かな海苔の風味と旨みを感じました。
がりは国産しょうがを私市醸造の酢でつけ込んだこだわりの一品。無料ではありませんが、ひと味違うまろやかな味わいをぜひ。
今回初めて訪れた「味わい回転寿司 禅」は回転寿司店でもあり、本格料理が楽しめるビストロでもありました。とにかくインパクトが強く、かつ美味しかったです。こんな形態のお店はなかなかありません。全国から泊まりがけで訪れるお客さまもいらっしゃると聞いて納得した湯種でした。
また近いうちにプライベートで伺いたいと思います。
※ 本文中の価格は税別
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