天成園　箱根湯本温泉

開放感あふれる屋上天空大露天風呂に感動
パワースポット「玉簾の瀧」散策も楽しい!

箱根湯本に位置する天成園（てんせいえん）は、もともとは稲葉氏（小田原城主の家系）の別邸があった敷地に1945年に開業した温泉宿。老朽化した約4,000坪の建物を解体し、2009年12月に全面新築で再オープンしました。

須雲川沿いに佇む天成園。客室数198室の大型ホテルで、館内にコンビニエンスストアも併設

天成園　エントランス

近代的なホテルとして生まれ変わった天成園は日帰り温泉にも本格的に対応し、23時間営業をスタート。また、敷地内にある箱根湯本の名所「玉簾の瀧（たまだれのたき）」のある庭園の整備も行なったそうです。

庭園側から見た天成園

宿泊でも日帰りでも自分の予定に合わせ、使い勝手が良いのが天成園の特色。たとえば、宿泊に23時間利用可能な日帰り温泉を組み合わせることにより、リーズナブルに長時間滞在することも可能です。

天成園館内

それでは天成園の温泉を紹介しましょう。こちらは7階の屋上天空大露天風呂（男湯）。取材当日、天気が悪かったのは残念ですが、開放感にあふれ、長さ17メートルの露天風呂は感動的でした。

天成園の屋上天空大露天風呂

須雲川側の湯船からは箱根の山々や箱根新道の赤い橋（陸橋）などが見渡せます。

屋上天空大露天風呂の寝湯

また、湯坂山側の湯船も広々としていて、気持ちの良い風が通り抜けていきます。山が迫り、手を伸ばせば届きそう。湯船に浸かりながら箱根の四季を楽しむことができます。

湯坂山側の露天風呂を楽しむ井伊湯種（いいゆだね）

天成園では敷地内に4本の自家源泉（湯本2・45・60・97号泉）を所有しています。この中で最も湧出量が多いのが湯本45号泉。地下227メートルから毎分142ℓの源泉を揚湯することができます。

東屋には2つの円形の石風呂があり、こちらは源泉かけ流しです。泉質はアルカリ性単純温泉。やわらかなお湯で肌をやさしく包み込みます。

源泉かけ流しの岩風呂。源泉は湯本2・45・60・97号泉の混合泉を利用

内湯も広々としていて、大きな窓から箱根の自然を楽しめるように設計されています。

内湯（男湯）

サウナは２種類あり、ドライサウナとミストサウナを楽しめます。高温のドライサウナ
に比べ、低温のミストサウナは肌の乾燥や暑すぎるのが苦手な方向けに併設されたそうです。

ドライサウナ

霧状の蒸気が噴き出すミストサウナ

かけ湯

洗い場

広々とした脱衣所のロッカー数は468。清潔なパウダールームも仕切りが用いられ、利用しやすくなっています。

脱衣所

パウダールーム

天成園の日帰り温泉は23時間営業。午前10時から翌朝午前9時まで館内に滞在でき、屋上天空大露天風呂をはじめ、無料休憩所やリラックスルームなどを利用できます。館内着・バスタオル・タオル付き（レンタル）なので、手ぶらでOK。

リラックスルームは誰でも無料で利用でき、席数は52席。ふらりと箱根に来て、部屋を予約していなくても日帰り温泉の入館料に深夜料金をプラスすれば、朝までゆっくり過ごすことができます。

リラックスルーム。ブランケットも用意されています

また、湯上がり後は無料休憩所「憩い処」を利用することもできます。

プライベートな空間で温泉を楽しみたいという方は家族風呂がおすすめ。12室用意され、受付時間は午前11時～翌朝8時。事前予約はできませんが、日帰り・宿泊を問わずに利用することができます（有料）。

家族風呂は12室用意。それぞれ湯船が異なります

天成園ではボディーケアやエステなど、各種ウェルネスメニューも充実。温泉でリラックスしたあとは、さらなるリラクゼーションはいかがでしょうか。

3階のウェルネスコーナー

23時間営業の日帰り温泉も魅力的ですが、部屋でゆっくりしたい時はぜひ宿泊を。天成園の客室の多くは、リーズナブルな料金で宿泊できる洋室ツインタイプです。そのほか、源泉かけ流しの露天風呂付き客室や、家族・グループ向けの和洋室も用意されています。

客室の一例

宿泊でも日帰りでも自分のスタイルでフレキシブルに楽しめるのが天成園の魅力だと思います。明るく開放感あふれる空間で楽しい時間を過ごせそうですね。

温泉だけでなく、天成園の庭園散策もおすすめです。庭園には、箱根の名所として知られる「玉簾の瀧（たまだれのたき）」や「飛烟の瀧（ひえんのたき）」があります。「玉簾の瀧」は、涌き水が細かく流れ落ちる様子が水晶でこしらえた「たますだれ」のように美しいことから名付けられました。この玉簾の瀧について俳人・荻原井泉水（おぎわらせいせんすい）が句に詠み、歌人・与謝野晶子も歌に残しています。

玉簾の瀧（たまだれのたき）

水しぶきが煙のように立ちこめる、飛烟の瀧（ひえんのたき）

多くの文人に愛された庭園には有名な湧き水があります。瀧の源流となっている玉簾の湧き水は、古くから「延命水」として親しまれ、難所で知られる箱根路を行く旅人たちの喉を潤してきました。現在でも汲みに来る人も多い美味しい水です。

延命水は持ち帰りOK

庭園内の「玉簾神社」は江戸時代に創建されたと言われ、芦ノ湖の守り神「九頭龍明神」を祀る、箱根神社の唯一の分社。「水の守り神」そして「縁結びの神様」として崇められています。

玉簾神社

神秘的な瀧に延命の水、そして縁結びの神様がそろったこの庭園はパワースポットとしても人気。

ここには、ひそかな人気者もいます。それは瀧の向いの池に暮らすアヒルたち。池から庭園に遊びにやって来ては、家族連れなど、訪れる人を楽しませています。触っても逃げないので、子供たちは大喜び。首に赤いリボンを巻いたアヒルにも会えましたよ〜。

アヒルや鯉のいる池

アヒルと遊ぶ子供たち

また、庭園内には茶屋「たまだれ庵」やエアー滝修業ができる顔ハメ看板も。この看板はなかなかの傑作ですから、ぜひ記念写真を撮られることをおすすめします。

茶屋「たまだれ庵」

エアー滝修業ができる顔ハメ看板

この庭園は天成園利用のお客さま以外でも、自由に散策することができます。

最後になりますが、天成園の駐車場やペットホテルについて。立体駐車場・平面駐車場と合わせて250台収容可能です。須雲川からの眺めは壮観ですね〜。
また、ワンちゃん専用の無料ペットホテル「わんわんハウス」も用意されていますので、詳しくはお問い合わせを。

須雲川から見た天成園の立体駐車場

ペットホテル「わんわんハウス」

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