金時山荘 箱根仙石原温泉
金時山の麓で新姥子温泉を楽しむ
金時山登山や箱根観光の拠点に便利な宿
箱根仙石原の北側、金時山の麓に位置する金時山荘(きんときさんそう)を訪ねました。
金時山荘は標高約700mのところにあり、金太郎伝説でも知られる公時神社(きんときじんじゃ)にも徒歩6分ほどの距離です。
金時山荘は洋楽好きのご主人とフラ(ハワイアンダンス)好きの女将さんが営む宿。気さくなおもてなしで実家に里帰りしたようなアットホームな雰囲気が魅力です。
箱根仙石原の温泉というと大涌谷から引湯した乳白色のにごり湯をイメージされる方もいらっしゃるかもしれませんが、金時山荘では無色透明の新姥子温泉を楽しむことができます。
浴室に入るとかすかな硫黄の香りを感じました。
程よい大きさの浴室は掃除が行き届いていて、落ち着ける雰囲気です。窓からは緑が見え、清々しさも感じました。
泉質は単純温泉でpH3.92の弱酸性のお湯です。湯船に身体を沈めてみたところ、鮮度の良さを感じました。無色透明のお湯は身体にまとわりつき、まるで化粧水のよう。メタケイ酸が162mg/kg含まれている美肌の湯です。女将さんによれば、アトピー性皮膚炎の方にも刺激が少ない、やさしいお湯なのだとか。宿泊者は滞在中、いつでも好きな時間に入ることができます。
女湯には大きな窓が2面にあり、開放感が感じられます。湯口の上に緑が飾られていて、やさしい印象の浴室でした。
日帰り温泉は事前に予約が必要ですが、シャンプー・リンス、ボディーソープ、洗顔料、化粧水などを利用することができ、フェイスタオルも貸してくれるので手ぶらでもOK。日帰り温泉では金時山登山者をはじめ、なぜか「方角が良いから…」と、パワースポット愛好家などが訪れたりするそうです。
客室は全6室。ゆったりとした和室を用意しています。取材した部屋からは台ヶ岳方面を見渡すことができ、遠くにススキ野原も見えました。広いバルコニーも素敵ですね。
食事は沼津から仕入れた魚など、新鮮な素材を使った家庭料理を楽しめます。リピーターが多い理由を尋ねると「リーズナブルに宿泊することができたり、気楽に過ごせたり、居心地が良いからかもしれません」と女将さん。
金時山荘では朝食付きの宿泊プランを利用する方が最も多いそうで、「連絡さえしていただければ、夜遅いチェックインにも対応しています」とのこと。また、広い宴会場もあるため、スポーツ合宿なども歓迎しています。
山登りが好きな方なら、金時山荘に前泊して早朝のさわやかな空気の中、金時山(標高1,212m)に登るのもおすすめです。登山口まで歩いて行けるのも良いなと思いました。
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