月の栖 熱海聚楽ホテル 熱海温泉
熱海海岸の高台に建つ絶景が楽しめる人気の宿
「月の栖」の名のとおり「月も休まるような、ゆったり温泉に入れる旅館」
目の前は熱海海岸。部屋からの絶景と駅から歩いて3分という好立地で人気のお宿「月の栖(すみか) 熱海聚楽ホテル」を訪ねました。今回は、井伊湯種(いいゆだね)の温泉の師匠、温泉紀行ライターの飯出敏夫(いいでとしお)さんも一緒です。
熱海聚楽ホテルが誕生したのは、昭和30年。当時は丹那トンネルが開通して、「これから熱海がますます拓ける」という時だったそうです。熱海で旅館を開業する人も多く、「どうせ商売をやるなら熱海で勝負しよう」と創業者がおみやげ屋さんから始め、やがて旅館に。
熱海聚楽ホテルの名前の由来は、豊臣秀吉の聚楽第。「楽しく人が集まるところ」という意味を込めて、この名前にしたとのことです。
現在の社長になってから、外装のリニューアルを機に「月の栖 熱海聚楽ホテル」という名前に。「このお宿から見える熱海の月がとても綺麗だから、「月」を入れた名前にしよう」と、信頼しているお坊さんに、字画も考えてつけていただいた名前です。「月も休まるような、ゆったり温泉に入れる旅館」という意味で、本当にこのホテルには合っていると湯種も感じています
エントランスを入った先のロビーには、熱海の街と海の光景が広がっています。少し高台になっているため、海も、熱海の街も一望できます。
実は、月の栖 熱海聚楽ホテルは、さまざまな旅行サイトのランキングで常に上位に入る人気のお宿です。駅から近くて、絶景が楽しめて、温泉が楽しめる、人気になりそうな要素は揃っているのですが、それだけでは上位にまで食い込めるはずがありません。そこで、その理由を社長の森田さんに聞いてみました。
「ホテルや旅館の満足度の半分は“接客”、つまりサービスの質。だから、サービスの質を向上させるためにさまざまな取り組みを行っています」とのこと。
特筆すべきは、ISO(サービスの品質を継続的に向上させていくことを目的とした品質マネジメントシステムの規格)を取得したこと。なんと、ホテル・旅館分野では、日本で7番目だそうです。湯種もサービス業の仕事を永年やってきていますから、ISOを取得することの大変さは、よくわかっています。それこそ旅館全体が一丸となって、取り組まなければ取得できなかったと思います。当然、スタッフの旅館への貢献意識も高まり、自分の仕事に対するプライドも生まれ、接客の質が高いレベルで維持され、宿泊客は心から満足する…
月の栖 熱海聚楽ホテルの人気の理由が納得できました。
このお宿のことをもっと知りたいと興味が膨らんだところで、まずは、温泉へ。
入れ替え制なしの大浴場
「女性用」の大浴場には、女性のための細かな心配りが!
月の栖 熱海聚楽ホテルの温泉の泉質は、熱海の温泉の特徴である舐めると塩辛い弱塩泉。pHが高くて美肌効果があるため、女性には嬉しい温泉です。保温性があるため、いつまでもポカポカしているのもGOOD!
源泉は、熱海266号泉(万福の湯)。だから、大浴場の暖簾には「万福の湯 女湯(男湯)」と書かれています。さっそく湯種は飯出さんと「万福の湯 男湯」の暖簾をくぐり、「殿方の湯」へ。
※大浴場の利用時間は、14:00~25:00(深夜1:00) 翌 5:30~9:30
「殿方の湯」は内湯と露天風呂に分かれています。
「殿方の湯」の露天風呂は、風情のある岩風呂。飯出さんと2人で、のんびりとした気分で万福の湯を堪能しました。飯出さんの満足そうな笑顔が印象的。温泉好きにはたまらないひと時です。
大浴場は入れ替え制ではないため、「ご婦人の湯」も女性専用。だから、女性のための充実したアメニティやお子さまと一緒に入る際のさまざまな心配りがあります。
女性客に満足して喜んでもらえれば、一緒に行った男性はそれだけで大満足。みんなが笑顔でいられることが旅を楽しくしてくれます。月の栖 熱海聚楽ホテルの人気の秘密は、こんなところにもあるのだと感心しました。
宿泊者は無料で使える貸切檜風呂もあります。受付は当日のみのため、予約が殺到するようです。(14:00〜22:00(最終受付) 翌7:00〜9:00)
オリジナリティあふれる露天風呂付き客室
月の栖 熱海聚楽ホテルで人気の客室は、やはり露天風呂付きのお部屋。オシャレな和モダンのお部屋にワクワクします。
大きなバルコニーのある絶景の客室
「月世界(つきせかい)」も人気です!
月の栖 熱海聚楽ホテルのもう一つの人気の客室は、最上階にある「月世界」です。大きなバルコニーからの眺めは、まさに絶景。昼の景色も夜景も思う存分堪能できます。綺麗な月を眺めるには最高のお部屋です!
季節の味覚を堪能!目でも楽しめる和会席膳
季節感を大切にしながら、自分の好みも大切にしてくれる和会席膳です。お好みで伊勢海老やアワビやキンメなどを加えたり、肉料理が好きなら地元伊豆の和牛を中心にすることもできます。「お魚中心プラン」「肉中心プラン」とはっきり分かれているのも嬉しい。「上げ膳」「据え膳」「下げ膳」がモットーだそうで、贅沢にお部屋で食べるスタイルです。
朝食もすごい!朝から目の前で炊く釜飯が楽しめます。旅行サイトの朝食部門で上位表彰されるほどです。朝食に力を入れているのも人気につながっているのでは…
本格的なエステは、女性客に人気!
年に1、2度アメリカまでエステ技術の研修を受けに行くスタッフが担当。違いがわかるエステ技術が人気の秘密です。
もう一度来たくなる!
いろいろな面で「サービスの質」が高い宿です
「ホテルのような少し引いた接客をお望みであれば、そのように。モットーである『上げ膳」『据え膳」『下げ膳」の心のこもったサービスがお好みであれば、そのように。お客さまに合わせた接客を心がけています」という、森田社長の想いを形にした、とても心地よくゆったりと過ごせる宿だと感じました。
ちなみに、会議などのビジネスユースでも、とても人気があるそうです。大会議室もあり、会議用の設備や備品も揃っているとのこと。こんなお宿での泊りがけの会議ができるなんてとてもうらやましいと思った湯種でした。
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