民宿ふかべ 宇佐美温泉
料理と天然石宝石露天風呂が人気の民宿です!
懐石料理の修行を積んだご主人が作る民宿料理に大満足!
民宿ふかべは宇佐美海水浴場から徒歩3分、JR伊東線宇佐美駅から徒歩10分という好立地の民宿です。
今から50年以上前、もともとこの場所で食堂や売店をやっていた先代が、宇佐美で温泉が出たことをきっかけに旅館を始めたのが、民宿ふかべの始まりです。
夏の海水浴や近くに10軒ほどある観光みかん園、イチゴ狩りなど、楽しみ方がいろいろあることや、看板に掲げられているさまざまな天然石をふんだんに使った「天然石宝石露天風呂」が人気の民宿ですが、本格的な割烹料理が気軽に味わえるのもこの民宿の大きな魅力なのです。
今回は、宇佐美出身で宇佐美温泉を知り尽くした井伊湯種(いいゆだね)の湯友、クロちゃんと一緒に民宿ふかべを訪ねました
国道135号線を宇佐美海岸に向かって車を走らせていると、「伊豆の味覚 金目鯛」と「宝石露天風呂」という目立つ看板が見えてきます。そこが、民宿ふかべです。また、宇佐美海岸側からでも、「宝石露天風呂 民宿ふかべ」の看板が目に飛び込んできます。
道路脇の駐車場に車を停め入口へ。階段を上ったところには、目立つ水槽があり、そこには活きたままの伊勢海老とサザエがいました。
ロビーでは、「天然石宝石露天風呂」を象徴するかのように、玄関のシューズボックスの上に、さまざまな原石や磨かれた石、紅水晶が飾られていました。フロント脇のイスとテーブルも石でできています。
天然石宝石露天風呂への期待感が高まります。
ロビーの前を進むと、地下にある男女浴室への階段があり、それを降りるとすぐに温泉の入口になっています。
さっそく、湯種とクロちゃんは青い暖簾をくぐって男湯へ。
思わず感嘆!
色とりどりの石が綺麗な温泉です!
天然石宝石露天風呂に入る前に、御影石の内風呂で温泉を堪能します。
泉質は、塩化物泉です。よく温まり、湯冷めしにくいため、冷え性の人にはぴったり。慢性皮膚病や高血圧症にも効果があり、疲労回復にもつながります。
内風呂を堪能したところで、いよいよ露天風呂へ。
露天風呂へ続くアプローチにも色とりどりの石が敷き詰められ、周りにもさまざまな大きな色石が置かれています。
ご主人に聞くと、「石はすべて祖父が山梨の石屋さんから仕入れてきたもので、敷き詰められている小さな石は全てパワーストーンです」とのこと。露天風呂の周りには「佐渡赤玉石」や「紅水晶」などさまざまな種類の石が置かれ、目を楽しませてくれます。
露天風呂に入ると底に敷き詰められた天然石が温泉を美しく彩っていて、心まで浮き立ってきます。地元のクロちゃんと二人で、他では体験できない温泉タイムを満喫しました。
女性用の内風呂は檜風呂です。露天風呂は男性と同様、天然石の宝石風呂です。
客室は人数によって異なる
1間と2間の2タイプ
客室は、人数によって6畳から10畳の一間のタイプと、襖で仕切れる2つの8畳間があるタイプが用意されています。いずれも和風旅館のような木の温もりを感じさせるゆったりと落ちつくことができる造りです。
一人あたりの料金はどの部屋も同じで、人数によって部屋の広さを決めているそうです。
料理の特色は「素材の良さ」!
割烹料理の味を気軽に楽しめるのが人気の秘密です
民宿ふかべのご主人は、若いころ鎌倉の割烹旅館で懐石料理の修行を積んだそうです。
その時の師匠の教えが、「美味しくないものは使わない(素材重視)」と「全部手作り(手を加える)」ということで、民宿に戻ってからもその教えを守り、料理を作っていたそうです。
だから、仕入れる魚には徹底的にこだわっているとのこと。
「伊勢海老は、宇佐美の漁港にエビ網をやっている漁師さんがいて、知り合いの先輩だから直接、優先的に入れてもらっています」というこだわりよう。入り口の水槽に活きのいい伊勢海老がいた理由がわかりました。
また、金目鯛やその他の魚は、先代の時から沼津の魚市場に行って仕入れているそうです。沼津の市場ならなんでも揃うからです。しかも、競り場に入ることができる権利を持っていて、欲しい魚を仲買人に頼んで競り落としてもらっています。長年の経験で、本当に美味しい魚を見極める目を持っているからこそできるのだと思います。
市場には、週末前に行って仕入れ、足りないものだけ地元の魚屋さんから買うようにしているそうです。
ご主人が鎌倉の旅館から戻ったばかりの頃は、手をかけた懐石風の料理を出していたのですが、味の評価は高かったものの、あまり受けが良くなかったといいます。民宿のお客さまは、見た目の良さやじっくり時間をかけて料理を楽しむことより、美味しいものを気軽に、豪快に食べられることを求めていると考え、現在の料理に路線変更をしたそうです。
素材の良さや美味しさは一流の割烹と同じ。でも、気軽に、お腹いっぱいに食べられるのは民宿流。それが、民宿ふかべの人気につながりました。
キンメの煮付けはかなり大きいため、食べきれなければ「おはようキンメ」と言って、煮直して朝出すそうです。民宿らしい心遣いです。
味も、量も大満足できる朝食も人気です。特にこだわっているのは、アジの干物。お客さまからとても美味しいと喜ばれています。
朝食は、一度焼いたアジの干物を鉄板で温め直して出している他、出汁巻卵、サラダと焼き海苔、カゴに入れた子付類、釜あげしらす、さつま揚げ、豆腐、小鉢を出しています。ボリュームたっぷりの朝食です。
女将さん手作りの館内表示が
民宿ふかべを楽しく演出!
民宿ふかべの館内の至るところに、楽しい手書きの館内表示があります。女将さんが知り合いから習い、一つひとつ手書きしているそうです。魅力的な表現であるため、宿泊者の目にとまり、気持ちを明るくしてくれています。
絶品の料理が楽しめる民宿です!
民宿ふかべは、旅館とは違う、とてもアットホームな感じのお宿。館内のいく先々で、女将さんお手製の館内表示がとてもいい感じで語りかけてきて、思わず微笑んでしまいました。
珍しい天然石宝石露天風呂と、評判の料理をぜひ一度体験してみてください。
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