湯あみの宿 かめや楽寛 伊東温泉
4つの貸切露天風呂、貸切家族風呂と2つの大浴場、
温泉を満喫できる素泊まりの宿
ビジネスタイプだから値段はリーズナブル!
しかも、本物の温泉が楽しめます
JR伊東駅から歩いてオレンジビーチに向かい、わずか3分。国道135号線に突き当たった右側に湯あみの宿 かめや楽寛はあります。目の前は、相模湾という好立地。温泉や海側の部屋からの絶景が魅力のお宿です。
かめや楽寛の玄関は、和風の旅館というよりホテル風。2020年2月から食事の提供をやめ、ビジネスホテルのように全館素泊まり方式を採用しているため、和風旅館としての演出をあえて抑えた造りになっています。
JR伊東駅に近く、近隣には食事処が多いため、お客さまも不便を感じていないとのこと。また、折からの人手不足や働き方改革の指導もあって、このような方式を採ったそうです。その分、宿泊の料金が安く、気軽に泊まれるため、人気になっています。
玄関からロビーに入ると、和風のインテリアに彩られた空間の中にフロントがあります。ただ、温泉旅館によくあるスタッフによるお出迎えはありません。ビジネスホテルスタイルで気軽にチェックインができます。
ロビーの横には、カフェが営業できそうな広い空間がありますが、そこには自動販売機とテーブルとイスが置かれているだけです。これも、気兼ねなく過ごせる宿としての考え方を表しているのだと感じました。
取材したのは3月だったため、他の伊東近辺の温泉旅館と同様に、ロビーに雛飾りがありました。本格的な雛壇だけに、女の子がいるファミリーのお客さまには、きっと喜ばれるはずです。
かめや楽寛の創業者は、70年ほど前に伊東駅の近くで土産物店を開き、その後、現在の場所で木造2階建ての小さな旅館を始めました。
当時から駅に近く、目の前が海という立地の良さと温泉が評判になり、とても繁盛したといいます。その人気をベースに、50年ほど前に現在の本館を建て、別館増築や改築を重ね、現在の姿になっています。
3つの源泉からの豊富な湯量で
本格的な温泉が楽しめます
かめや楽寛の温泉は、自家源泉を含む3つの源泉からの豊富な湯量を惜しげもなく使っているのが特長です。湯遣いにもこだわり、高温の温泉と低温の温泉をうまく混合して、なるべく加水や加温をしないで適温の湯を供給できるようにしています。なお大浴場については、衛生面を考えて、源泉を注ぎ込みながら循環もさせているそうです。
さっそく、今回の取材に同行してくれた、井伊湯種(いいゆだね)の湯友で伊豆の温泉の達人、クロちゃんと一緒に、別館屋上の貸切露天風呂「まんてんの湯」へ。
「まんてんの湯」には、「ひこぼし」と「おりひめ」の2つの貸切風呂があります。クロちゃんと湯種は手前の「ひこぼし」へ。
「ひこぼし」には、内湯と相模湾の絶景が楽しめる露天風呂があります。日帰り入浴も1グループ(3名まで) 45分間2,500円(平日)~3,500円(土日祝、8月および年末年始)で利用できますが、事前の予約が必要です。
ゆったりと内湯で温泉を堪能することも、目の前の相模湾の絶景を楽しむこともできるこの貸切露天風呂では、温泉好きにはたまらない贅沢な時間を過ごすことができました。
もちろん、湯種も絶景の露天風呂に入らないわけがありません。クロちゃんと合流して、景色を眺めながらの話に花が咲きます。
かめや楽寛の宿泊プランには、この貸切露天風呂が1回無料のとてもリーズナブルなプランがあります。温泉好きの方にはオススメです。
「まんてんの湯」にはもう一つ、「おりひめ」という露天風呂があります。もちろん相模湾を望む絶景の湯です。
屋上の露天風呂を堪能したところで、湯種とクロちゃんは本館の3階にある貸切与点風呂「ぐんじょうの湯」に向かいます。
「ぐんじょうの湯」の入口は、落ち着いた和風のイメージです。切り株を活用した置物や、さりげなく飾られた和の絵画が雰囲気を演出しています。
湯種とクロちゃんは、ぐんじょうの湯「初島」へ。
「初島」は、全体として和モダンなイメージです。過度な演出を避けたスッキリとした空間は、女性にも喜ばれそうです。
「初島」の露天風呂は、天井のあるテラス風でシンプルなデザインがオシャレ。屋上の露天風呂より低い階にあるため、さらに海が近くに見えます。
「初島」は脱衣所も和モダンの世界。洗面台と鏡の枠の色が統一してあり、壁や天井の照明のデザインも統一されています。置いてある扇風機の色もテーマカラーに合わせてあり、一層のこだわりを感じました。
かめや楽寛には、実は料金も予約もいらないもう一つの貸切風呂があります。それが「珊瑚」です。予約がいらないため、空いていればいつでも何度でも入ることができます。
ファミリーやカップルの宿泊客にはうれしい貸切風呂です。
伊豆の山々を望む展望風呂「銀河」
本館6階にある展望風呂「銀河」は、広い窓ガラスの先に、遠くは天城連山、大室山や伊東温泉の市街地を望む大浴場です。
母と子を抽象化した「愛」という題名のモダンアートの彫刻と三角の窓が印象的な温泉です。
もちろん湯種とクロちゃんも温泉に入ります。
見る角度によって表情を変える彫刻を見ながらクロちゃんとの話が弾みます。
この展望風呂は、夜になれば伊東の街の夜景が見えてまるで違う雰囲気になると、伊豆の温泉を知り尽くしたクロちゃんが教えてくれました。
「銀河」というだけあって、夜の雰囲気が素晴らしい展望風呂のようです。
本館6階にある「銀河」の利用時間は、男性がPM2:00~AM1:30、女性はAM2:00~AM10:00、
もう一つの大浴場「深海」は、その逆で、男性がAM2:00~AM10:00、女性はPM2:00~AM1:30となっています。
「銀河」を堪能した湯種とクロちゃんは、別館地下1階にある「深海」に向かいます。
地下一階の「深海」は、洞窟をイメージしたお風呂です。照明が少し暗めで、じっくりと温泉を堪能しながら癒しの時間を過ごすことができます。
洗い場から小さな温泉の浴槽に続く空間は、まさに洞窟のイメージです。
「深海」の脱衣所も少し暗めですが、女性客が中心なだけに洗面台は十分な明るさが保たれています。
露天風呂付きの部屋から6畳の部屋まで
客室は全て和室で46室
かめや楽寛には、さまざまなタイプの客室があります。その最上位にあたるのが、本館6階にある、「ゆうなぎ」と「しののめ」の2つの露天風呂付き客室です。
12.5畳の和室に加えて、海側には籐(とう)のソファで海を眺められるスペースまであります。ここからの相模湾の眺望は素晴らしく、晴れた日には初島はもちろん房総半島までが見渡せます。
部屋には、内湯とテラス風の露天風呂の2つのお風呂があります。
もちろん、2つともに源泉が注ぎ込む温泉ですから、疲れを癒しながら景色も楽しめる贅沢な時間を過ごすことができます。
これだけ贅沢なお部屋が、平日であれば1室2人利用の場合で1人9,500円(消費税込:入湯税150円別)で宿泊できるとは、お財布にも優しい料金設定だと感じました。
この他にも、かめや楽寛にはいろいろな宿泊プランがありますが、やはり一番の人気は、素泊りプランに貸切露天風呂1回の特典が付いて1室2人利用の場合1人5,000円(消費税込:入湯税150円別)のプランだそうです。
では、かめや楽寛の客室を見てみましょう。
まずは海側の部屋から。
かめや楽寛の海側の和室には、籐(とう)のソファが置かれたスペースがあり、どの部屋からも相模湾の絶景が楽しめます。
かめや楽寛では、部屋の大きさや時期によってさまざまなプランがありますので、ホームページでご確認ください。予算に合わせて多くの中からプランが選べるのもこのお宿の魅力だと思います。
また、街側のお部屋はさらにリーズナブルです。
近くに地元の人気料理店がいっぱい
普通の旅館とは違う楽しみ方ができます!
湯浴みの宿 かめや楽寛はJR伊東駅から歩いて3分。伊東駅周辺には、日本料理をはじめさまざまな料理の人気店がたくさんあります。伊東の街を散策しながら美味しそうな店を探すことも、人気店をネットで検索して行くことも自由自在です。
朝食の一番人気は、かめや楽寛から歩いて2分の自家製天日干しの干物販売店が経営する食堂です。干物屋さんならではの美味しい干物にご飯と味噌汁、漬物を添えたセットの朝ごはんが評判です。
リーズナブルに温泉と観光を楽しむならオススメ!
2020年の2月から素泊まりだけ、という営業スタイルに変えたこのお宿は、リーズナブルに温泉や観光を楽しむ方にオススメです。もともと温泉旅館として温泉に力を入れていたお宿ですので、温泉好きな方にもぴったりです。
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