旅乃家 宇佐美温泉 海ホテル
目の前は宇佐美海岸!
海を楽しむ新しいスタイルのホテルです
源泉かけ流しの個性あふれる露天風呂が貸し切り可能。
楽しみ方も自由自在です。
海沿いの国道135号線を走っていると宇佐美海水浴場のすぐそばに旅乃家 宇佐美温泉 海ホテルがあります。
ホテルの目の前が海水浴場で、しかもバーベキューなどが楽しめるテラスもあり、海水浴客にも、海が見える温泉を楽しみたい方にも人気のホテルです。
リゾート感いっぱいのテラスが目立つため、国道135号線を走っている車からも注目を集めています。ホテルの入口にはANCHOR TERRACE(アンカーテラス)というマリンリゾート風の看板が掲げられており、その奥には海ホテルの看板があります。
ちょっとのぞいてみたい、と思わせるオシャレな演出です。
宇佐美海水浴場の入口から見ると、海ホテルの近さがわかります。海水浴の昼食にちょっと寄るのにも、帰りがけの食事にもとても便利。海水浴客の利用が多いというのもうなずけます。
海ホテルには、観光客の心を惹きつける様々な工夫がありました。
まずは、駐車場の入口がとても広く、国道から車が入りやすいこと。ドライバーに優しい気配りだと感じました。
さらに、入口の目立つ場所に、SPA 日帰り温泉、HOTEL 宿泊、CAFE カフェ、とメインの施設が案内された看板が大きく掲げられ、その下には、トイレ、シャワー、足湯、バーベキューなどの案内も表示されています。
この案内のおかげで、海水浴客には、海の家の代わりに使えることも、バーベキューを楽しめることもわかります。
他の温泉宿泊ホテルにない海ホテルの際立つ特色は、デザイン性の高さだと感じました。
中でもひときわ目立つアンカーテラスの看板は、マリンリゾート感にあふれ、国道からも、海水浴場の入口からも、必ず目が行ってしまいます。
海ホテルを運営する会社は、建築や内装デザインを手がけているそうです。
海ホテルは、「旅をもっと、自分らしく」というコンセプトのもと、既存の温泉宿泊施設のイメージを大きく変える新しい楽しみ方のスタイルを提案するホテルとして誕生しました。
ホームページに掲載されていた「シンプルに部屋だけオーダーして、アメニティもリネンも食事もアクティビティも必要なものを必要な分だけ選ぶ旅。自らの意思で、旅を楽しむためのホテル」というメッセージが、このホテルにいるとダイレクトに伝わってきます。
貸し切りで楽しめる露天風呂も、アネックス(別館)も含めいろいろなデザインの中から選べる客室も、外に出かけて楽しむ食事のあり方も、お仕着せではない自由な旅の楽しみ方ができるようになっています。
また、もともとデザインを手がける会社が運営しているだけに、細部の造りにもこだわりを感じます。
そのこだわりは、アンカーテラスにも色濃く反映されています。
ドリンク注文コーナーの一つひとつのサインや表示も見事に統一され、デザインへのこだわりを感じます。
海水浴で冷えた体を足元から温めてくれる足湯。「美肌の湯」という何気ない表示にも女性への気配りとデザイン性を感じます。
「スケートボードランプ」という名称のスケートボードを楽しむコーナーもあります。スケボーに自信のあるお客さまが挑戦すれば、それだけで注目を集めるアトラクションになりそうです。
スケートボードコーナーを運営しているのは、サーフボードのレンタルショップです。サーフィンを楽しみたい方は、ここでボードを借りることができます。
デッキの一角には、テラスの名称を象徴する「ANCHOR(錨)」のオブジェもありました。
井伊湯種(いいゆだね)は、テラスに設置されていたハンモックに寝そべってちょっと休憩してみました。そのまま眠ってしまいそうなほどの心地よさです。
海を眺めながら源泉かけ流しの温泉を堪能
このホテルには、大小2つの内風呂と屋上の2つの露天風呂、さらには、アネックスの屋上にも青森ヒバをふんだんに使った2つの露天風呂があります。
青森ヒバは香り高いことから芳香剤にも使われ、その香りは緊張を和らげるアロマリラクゼーション効果があります。
いずれも、海を眺めながらゆったりと楽しめる温泉です。
さっそく、今回の取材に同行してくれた、宇佐美出身で宇佐美温泉を知り尽くした湯種の湯友クロちゃんと一緒に大浴場に向かいます。
入口を入るとこじんまりした待合スペースがあります。
ここから階段で、3階の大浴場に向かいます。
3階の大浴場の入口には、小さな暖簾で男湯の表示があります。
大浴場に入ると、大きな窓の外は宇佐美海岸。景色は抜群です。
約53℃の源泉が注ぎ込まれるこの温泉は毎日抜いて入れ替えているそうです。
洗い場についているシャワーは、調整可能な大型のシャワーヘッドです。
大浴場の源泉である宇佐美城山温泉の泉質はカルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉です。疲労回復に効果があるということで、湯種とクロちゃんも取材で疲れた体を癒すためにゆったりと温泉を堪能しました。
明るく清潔感のある大浴場の脱衣所には、オシャレな洗面台とともに効能を示す表示や温泉分析書をわかりやすくまとめた表示があり、温泉へのこだわりを感じました。
大浴場を堪能した後、そのまま階段を上がって屋上の展望露天風呂に向かいます。
展望露天風呂の表示の横には、温泉分析書が掲示されていました。温泉マニアにとっては、見逃せない表示です。
入口を入るとすぐに青と赤の暖簾で2つの露天風呂があることがわかります。まずは、青の「信楽の湯」へ。
中に入ると目の前の海の景観に「おーっ」と思わず声が出てしまいます。頭上が開け放たれた開放感はすさまじく、屋上ならではの非日常の雰囲気に圧倒されます。
板張りに信楽焼の青い浴槽がマッチして、いい雰囲気を演出しています。
たまたま曇ってきてしまい残念だったのですが、これが青空だったらどんなにすごいことかと思わずにはいられません。
浴槽が2つあるので、ひとりでゆったりと入れるのがいいですね。
クロちゃんと温泉談議が盛り上がります。
脱衣所は意外に広く、グループでも十分なスペースです。
せっかくなので赤い暖簾の「楽円の湯」も見せていただくことに。
「楽円の湯」は大きな円形の浴槽で、みんなで一緒に入れるタイプです。奥にはソファーもあります。これなら、グループでもファミリーでも思いっきり温泉を楽しめそうです。
ソファーの他にテーブルと椅子のセットもあり、ドリンクを楽しみながらゆったりすることもできます。
海ホテルアネックスの屋上展望露天風呂も必見
海と温泉が一体になった雰囲気の温泉をインフィニティ温泉と言います。
海ホテルアネックスの屋上の「朝日の湯」「月夜の湯」という2つの露天風呂は、インフィニティ感あふれる素晴らしい景観の温泉です。
この2つの露天風呂の魅力の一つは、全体が青森ヒバでできていること。その香りに包まれながら開放感のある露天風呂に入っていると、他の温泉にはない独特の癒しを体験することができます。
潮風を頬に感じながら、ヒバの香りに包まれて海と一体化したような温泉を堪能する。
こういう温泉の楽しみ方もいいものだと二人の意見が一致しました。
「朝日の湯」にも、女性を意識した効能の表示とわかりやすい温泉分析書がありました。
アメニティや小物も充実しています。
本館は全て和室、アネックスは全て洋室
異なるタイプから選び方は自由自在
海ホテルには、6つの異なるタイプの和室が用意されています。また、全てが洋室の海ホテルアネックスも6室とも違うタイプです。
だから、旅の目的や宿泊人数、年齢構成などを考慮して自由に選ぶことができます。また、部屋にあるアメニティに対する考え方も独特です。2名分の最低限のアメニティ以外は、必要に応じて、好みに応じて、部屋にあるアメニティを購入して使うシステムになっています。
本館である海ホテルの客室は、ゆったりとした15畳の和室から、8畳の部屋が2つあるタイプ、12畳のタイプ、10畳のタイプまで、全てデザインの異なるバラエティ豊かなラインナップになっています。
海ホテルアネックスの客室は、本館とはガラッと雰囲気が変わります。
シンプルでありながらオシャレで洗練されたインテリアデザイン。アメリカ発祥の高級ベッドメーカーシモンズ社の広々としたツインダブルベッドや青森ヒバの木の温もり、上質な滞在を約束するこだわりの家電や備品。
6つある洋室の全てが、個性的で洗練された空間になっています。
引き出しの中には、ダイソンのヘアドライヤーをはじめ、細かくいろいろなものが収納されています。最低限のアメニティ以外は、好きなものを購入して使うことができます。
夕食は系列の和食レストランへ
海ホテルから歩いてすぐの場所に系列店である「古民家割烹 ひよけ家」があります。1泊2食付きのプランの場合、夕食はひよけ家の和食コースを楽しむことができます。
ひよけ家の建物は築100年以上の古民家です。何度も大火に襲われた宇佐美地区で奇跡的に火災から逃れ続けてきたことから「火除けの家」と呼ばれるようになり、それがこのお店の名前の由来になっているそうです。
新鮮な旬の食材を使い、和食の匠が真心を込めて創る日本料理が美味しいと地元でも人気のお店です。
古民家という非日常の空間で食事を味わうことができるのも海ホテルに泊まる楽しみのひとつだと感じました。
※取材時は2020年3月です。新型コロナウイルスの影響で食事の方法等変更があります。詳しくは、海ホテルのホームページをご覧ください。
新しい温泉の旅のスタイルを
楽しむことができました!
上げ膳据え膳の温泉旅館をたくさん体験してきただけに、「自らの意思で、旅を楽しむ」という海ホテルのコンセプトはとても新鮮でした。
温泉旅行の幅が広がることで、宇佐美温泉の人気がもっと盛り上がるのではないかという期待が膨らむ取材になりました。
今後は、ドラム缶風呂のあるキャンプ場のオープンも予定されているとのことで、こちらもとても楽しみです。
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