花舞 竹の庄 河津町
温泉マニアを魅了して止まない
レトロ感あふれる「源泉かけ流し」温泉!
隣にある東洋一を誇る峰温泉の大噴湯と
同じ源泉をかけ流す温泉はまさに名湯!
現在の「花舞 竹の庄」がある場所で温泉宿が始まったのは、1933年(昭和8年)のこと。伝えられるところによれば、東京で手広く事業を営む資産家が、吉原と肩を並べる遊郭として造った建物をこの地に移築して温泉宿として開業した、ということです。
その初代オーナーから別のオーナーに変わり、さらに、現在のオーナーに変わる際に、3年の歳月をかけた大規模な改修を行い「花舞 竹の庄」として、1987年(昭和62年)にオープンしたのがこのお宿の始まりです。
当時の料金は、2万円から3万5千円。隣にある「峰温泉大噴湯」の源泉をそのまま使った源泉かけ流しの温泉を堪能できる高級温泉宿としてのスタートでした。
現在は、料理なしの素泊まりの宿と日帰り温泉として営業を続けていますが、歴史を感じさせる数寄屋造りの建物と源泉かけ流しの温泉は引き継がれ、温泉マニアたちを魅了する人気の温泉施設となっています。
歴史を感じさせる玄関からロビーへ。かつての高級旅館の名残を色濃く残す、重厚感のあるロビー空間は、そこに立っているだけで期待感が高まっていきます。
ロビーとそれに続くラウンジは、「古き良き日本の宿」の趣を感じさせます。
花舞 竹の庄の隣には、「峰温泉大噴湯」があります。
「峰温泉大噴湯」の温泉をそのまま使った
珠玉の温泉
「花舞 竹の庄」の温泉は、温泉マニアなら誰もが心震わせる珠玉の名湯です。
源泉は、隣の「峰温泉大噴湯」と同じ「峰温泉第2号」。この源泉を使っている宿は、花舞 竹の庄だけだそうで、豊富な湯量を贅沢にかけ流しているのが特長です。
ちなみに、「峰温泉大噴湯」は、1922年(大正15年)11月22日に、爆音と共に地上約50mの上空に噴き上げた自噴温泉です。以来90年以上ひとときも絶えることなく噴き上げ続けています。
およそ100度の温泉が毎分600リットル、高さ30mまで噴き上がる自噴泉です。
館内には、一階に「伊豆石風呂」の内湯と大岩と古代檜づくりの露天風呂「ヒスイの湯」があり、二階には大正ロマンの雰囲気を楽しめる「大正檜風呂」があります。
日帰り入浴も営業していて、大人1,000円、小学生以下500円でこの素晴らしい温泉が楽しめますから、ぜひご利用ください。
温泉の入り口にあるボードには、「男子入浴中」「女子入浴中」「家族入浴中」という3つの札がかけられていて、札の上には入浴中を示すライトがあり、札の下にはライトのスイッチがあります。
温泉に入る時には、ライトが点灯していないことを確認し、男性が入る時は「男子入浴中」の札のスイッチを入れ、札の上のライトを点灯させます。その場合は、他の男性客も入ることができる、という仕組みです。
なお、「家族入浴中」の場合は、他のお客さまは入れないため1時間の時間制限があります。
まず、露天風呂からご紹介しましょう。「ヒスイの湯」と名付けられたこの露天風呂は、大きな岩を使った温泉に、古代檜を使った屋根が組まれた温泉情緒たっぷりの露天風呂です。
もちろん、「峰温泉第2号」の豊富な湯量を使った源泉かけ流しです。
次に、露天風呂の手前にある内湯を見てみましょう。「伊豆石風呂」の名のとおり、浴槽にも床や壁にもふんだんに「伊豆石」を使った温泉です。
もちろん、源泉かけ流しです。
洗い場の壁も伊豆石です。
脱衣所から温泉への入り口の上には、この温泉についての説明木板があります。
源泉は、隣の峰温泉の大噴湯から直接引かれたもので、水で割ることなく100%の源泉を楽しめること、多くの作家や芸術家、政財界の重鎮が訪れていること、さらには、泉質や適応症などが館主からのメッセージとして書かれています。
次に、二階にある「大正檜風呂」を見てみましょう。
一階の露天風呂もいいのですが、やはりこの宿の目玉は、二階の「大正檜風呂」です。
大正ロマンの風情を感じさせてくれる極上の温泉です。
温泉マニアの井伊湯種(いいゆだね)は期待に胸を膨らませて、まず、露天風呂の「ヒスイの湯」へ。
大きな岩で造られた浴槽も古代檜の屋根も、とにかく趣があって湯種好み。何より、加水することなく峰温泉の大噴湯と同じ源泉をそのままかけ流しているのに大満足です。
「ヒスイの湯」を堪能した湯種は、いよいよ、このお宿の目玉である二階の「大正檜風呂」へ。
なんとも言えないレトロなガラス窓。そこから差し込む葉洩れ日、白と赤という絶妙なコントラストのモザイクタイル、そして思わず頬ずりしたくなるような檜の浴槽と、すべてが最高です。湯は熱いのに、まだ出たくない。いつまでも浸かっていたくなる、不思議な湯です。湯種は全国あちこちの温泉を巡っていますが、こんなに落ち着く浴室は、滅多にありません。
そして、湯は香しく、鮮度の良さを感じます。大噴湯から噴き上げているあの湯だと思うと、それだけでワクワク。メタケイ酸がたっぷり含まれた美肌の湯で、湯上りはお肌しっとり。
温泉マニアなら誰しもが憧れる名湯中の名湯です。
歴史の重みを感じさせる客室
しつらえの見事さにも注目
現在稼働している客室は、一階の2部屋と二階の3部屋。
夏は、家族連れが多いのですが、秋口からは、シニアのお客さまやバイクのツーリング、温泉マニアも多いそうです。
料理は出していないので、予約の際に素泊まりであることをお伝えするのですが、部屋に冷蔵庫もあるし「自由になんでも持ち込んでください」と伝えると、かえってそれがいいというお客さまも多くいらっしゃるとのことです。
温泉マニアを魅了するお宿!
リーズナブルな日帰り温泉もオススメです!
井伊湯種が魅了された温泉をぜひ一度体験してみてください。
施設全体と同様、浴室も時を経ていますが、それも味。ここは、温泉マニアでなくとも感動する一湯だと思います。
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