伊東温泉 東海館
昭和の時代にタイムスリップ、
伊東市指定文化財で温泉情緒を楽しむ
唐獅子のあるタイル風呂で源泉かけ流しを満喫
伊東駅から約1キロ。レトロな佇まいの東海館は伊東温泉を流れる松川河畔にある木造三階建て温泉旅館群の一つです。1928年に創業し、旅館業を営んできましたが、1997年に70年間続いた歴史に幕を閉じたそうです。
その後、伊東温泉情緒を残す街並として保存要望もあり、所有者から建物が伊東市に寄贈され、市の文化財に指定されました。
昭和初期の雰囲気がそのまま残っている東海館のお風呂に土曜・日曜・祝祭日に限り、入浴ができると聞けば、もう行くしかありません。
期待にあふれる井伊湯種を待っていたのは、唐獅子のあるタイル風呂(大浴場)でした。
聞けば、地元出身の彫師・森田東光が手がけたもの。なかなか立派な面構えで、湯口となっています。
泉質はアルカリ性単純温泉で源泉の温度は26.3℃。加温はしていますが、源泉かけ流しの天然温泉です。効能は神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩など。じっくり浸かって身体の疲れを癒せる感じのお湯でした。脱衣所に当時のままの鏡や、体重計などもあり、レトロな温泉情緒がたっぷり。
このほか、小浴場があり、こちらには同じ作者のたこの湯口がありました。愛嬌のある感じですね。大浴場と小浴場は時間帯により男女交替になります。
見どころたくさん
館内散策もオススメ!
お風呂を堪能した後は、館内散策をしました。今は宿泊はできませんが、各部屋を見学することができます。
玄関の彫刻をはじめ、書院障子の組木のデザイン、照明器具など、見どころもたくさん。3人の棟梁を各階ごとに競作させたという、昭和初期の建築様式や職人技に感動しました。
また、映画「テルマエ・ロマエ」の原作第4巻にも東海館がモデルとして描かれているそうです。伊東駅から歩いても10分位なので、お近くにいらした際は立ち寄ってみてください。東海館に一歩足を踏み入れると、昭和の古き良き時代にタイムスリップできますよ~。
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