源泉湯宿　大成館　熱海網代温泉

古くから漁師町として栄えてきた網代
すぐ近くにある漁港からの新鮮な魚介料理は絶品です！

「源泉湯宿　大成館」は、新幹線の熱海駅から伊東線でわずか13分、網代駅から歩いて3分の海沿いにあります。漁港が目の前で新鮮なお魚も食べられる、温泉宿としては最高の立地です。

「大成館」が誕生したのは、1940年（昭和15年）のこと。東京で染色業を営んでいた創業者は釣り好きで、頻繁に訪れていた網代で会社の保養所を兼ねて旅館を開業したのが始まりです。当時はまだ源泉「かもめ湯」はなく、地元の共同の源泉から温泉を引いていましたが、1954年（昭和29年）に敷地内を掘ったところ源泉が湧き出て自家源泉の温泉旅館になったそうです。

このお宿の特色は、全室が海向きで網代の海の絶景を楽しめることと、敷地内に豊富な湯量の源泉があること。しかも、この源泉は井伊湯種（いいゆだね）が大好きな色付き温泉です。

館内は、和の伝統とモダンが調和したとてもおしゃれな空間になっていますが、玄関のある木造2階建の本館は、昭和15年の建物のまま。何度も改装を重ねましたが、2004年（平成16年）の台風22号で大きな被害を受け、その時に大規模なリニューアルをして伝統とモダンが調和した今の姿になっています。

温泉も自家源泉をかけ流す6つのお風呂があり、宿泊者は趣が異なるすべてのお風呂を利用することができますので、温泉好きにとっては魅力いっぱいのお宿です。

国道135号線側からは、敷地内の源泉を象徴する櫓が見え、櫓の下には「日帰り温泉」の看板が掲げられています。

伊東線「網代駅」から歩いて下ってくると3分ほどで「源泉湯宿　大成館」の玄関が見えてきます。かつては、国道が敷地の駅側を通っていたため、この玄関は国道に面していたそうです。ところが、埋め立てが進み、国道135号線が海側に移動したために、今ではとても静かで趣のある玄関になっています。

重厚感のある「和」のイメージとモダンなイメージを融合した「源泉湯宿　大成館」の玄関。昭和15年の創業時の建物をそのまま使っています。

玄関を入ると広々としたロビーとフロントがあります。和モダンのとてもオシャレなイメージです。

ロビーの奥には、海を望むモダンなデザインのラウンジがあります。

ラウンジの奥のテーブル席からは屋外の和風の箱庭が見えます。

「源泉湯宿　大成館」の自家源泉を象徴する櫓は国道に面した海側に設けられています。敷地内の源泉をPRするためか、櫓には「自家源泉」の文字が大きく書かれ、「源泉湯宿　大成館」のロゴを表示した看板が掲示されています。

もちろん櫓の近くには、温泉が湧き出る源泉があります。

「源泉湯宿　大成館」の温泉は敷地内にある「かもめ湯」という自家源泉から供給されています。
ナトリウムやメタケイ酸の成分を多く含み、お肌がツルツルになる美肌の湯です。
ご主人によれば、源泉は、1分間に70リットル湧いていて、すべて循環せずにかけ流しているとのこと。温度が57℃で、基本は加水しないでそのまま投入していますが、夏だけ少し加水することもあるそうです。そこまで温泉の管理にこだわっていないと、温泉好きのお客さまに喜んでいただけないからだそうです。

館内には、内風呂の「雅」とその外にある露天風呂「趣」、内風呂の「潮」と露天風呂の「渚」という大浴場があります。
「雅」と「趣」は14 時から24時が女湯で24時から朝10時までが男湯、
「潮」と「渚」は14 時から24時が男湯で24時から朝10時までが女湯となっていますから、宿泊すれば両方の大浴場に入ることができる仕組みになっています。
さらに、最上階の5階には、「望洋」と「雲海」という2つの貸切檜風呂もあり、宿泊者は空いていればいつでも利用できます。
つまり、「源泉湯宿　大成館」に宿泊すると、この6つのお風呂すべてに入ることができる、ということです。

なお、「源泉湯宿　大成館」では、日帰り温泉も営業しています。
利用料金は1,100円（税込）で利用時間は14時から20時まで。1階の大浴場のうち、男性は内風呂の「潮」と露天風呂の「渚」、女性は内風呂の「雅」と露天風呂の「趣」が利用できます。

ではまず、大浴場の「潮」と露天風呂の「渚」から見てみましょう。

大浴場「潮」は、シックでオシャレなイメージの石造りの内風呂です。子どもやお年寄りにも配慮した浅めの浴槽になっているのがいいですね。体を伸ばしてくつろぎながら温泉を堪能できます。

大浴場「潮」の外には、露天風呂の「渚」があります。

露天風呂「渚」は大浴場の中では最も海に近く、海岸の岩肌を感じさせる石造りになっています。心地よい潮風や自然の息吹を感じさせてくれる露天風呂です。

続いて、大浴場の「雅」と露天風呂の「趣」を見てみましょう。

大浴場「雅」は、檜の香りに包まれた内風呂です。4つのお風呂の中で最も大きく、温泉をゆったりくつろいで楽しむには最適です。

大浴場「雅」の外には、露天風呂の「趣」があります。

大きなゴムの木が植えられた野趣あふれる「自然」をテーマにした露天風呂で、打たせ湯も楽しめます。

湯種は、まず、源泉かけ流しの大浴場「雅」に入ってみました。

こちらの温泉の泉質は高張性の濃い塩化物泉で保温効果が高く、いつまでもポカポカします。
舐めてみると、苦じょっぱい味がして、塩分濃度がとても濃いのが判ります。

しかも、井伊湯種の大好きな色付き温泉です。
取材日は少し茶色がかった琥珀色の湯でしたが、前回泊まった際には薄緑色に見えました。
気温や天気などにより変化する七変化の湯で、黒っぽくなったり、透明になったりする日もあるそうです。

源泉温度が57℃なので、季節によっては温度調節のために加水することもありますが、湯の個性を損ねないよう、最小限にとどめているとのこと。源泉掛け流しへのこだわりは嬉しいですね。

次に、最上階の5階にある「望洋」と「雲海」という2つの貸切展望檜風呂を見てみましょう。

この貸切展望檜風呂は、宿泊者だけが利用できるもの。しかも、チェックアウトまでは、何時でも、何回でも入ることができます。
そして、各階のエレベーター付近には、ひと目で利用状況がわかる表示があり、空き状況を見て効率よく利用できるようになっています。

5階のお風呂からの眺望は素晴らしく、例え深夜でも、明け方でも利用できますから、「旅の良い想い出になる」と、とても好評だそうです。

5階の貸切展望檜風呂の入り口には、休憩スペースがあり、その海側の外に足湯もあります。
自由に利用できるこの足湯は、相模灘の絶景を楽しみながらのんびり過ごすのに最適です。利用方法は、用意されている足湯の桶に、横にある蛇口から源泉を注ぐスタイルです。

では、貸切展望檜風呂「望洋」を見てみましょう。

こぢんまりとした内風呂ですが、窓を開けることができ、網代の海の絶景を堪能できます。

次に、貸切展望檜風呂「雲海」を見てみましょう。

広めの貸切風呂で、窓がとても大きく網代の海の絶景を楽しめます。夜ともなれば、感動的な夜景を体験できることでしょう。
こんな素晴らしい景色を楽しめる貸切展望檜風呂が無料で何度でも利用できるのは嬉しいですね。

湯種は、貸切展望檜風呂「雲海」も体験してみることに。

檜の香りに包まれながら広々としたお風呂を「独泉」できるのは格別です。
大好きな色付き温泉だけでなく、目の前に広がる相模灘の絶景も堪能できました。
宿泊者だけに許される贅沢な温泉体験です。

「源泉湯宿　大成館」の客室は全部で22部屋。そのうち4部屋には源泉かけ流しの露天風呂が付いています。

最大の特長は、すべての部屋が海向きであること。1階のお部屋は国道に面しているため目隠しが施され海が見えないのですが、2階以上の部屋はすべてオーシャンビューになっています。

すべての部屋の内装は、「和モダン」でとても素敵です。
今回の取材では、2階にあるプレミアムスイートを撮影させていただきました。

本間である和室は、広々とした12畳。それにテーブルのあるダイニング、さらに、網代湾の眺望を楽しめるウッドデッキも付いています。
また、お部屋に源泉かけ流しの露天風呂まで付いているとても贅沢なスイートルームです。
最大6人まで宿泊できます。

希望すれば、ダイニングルームで食事ができますが、数年前に大宴会場を「ライブキッチンダイニングAJIROGI」に改装したため、そこで食事をするのが基本になっています。

食事会場は、数年前に大宴会場を改装した「ライブキッチンダイニングAJIROGI」です。
すぐ近くの網代港で水揚げされた新鮮な魚介類を中心とした海鮮懐石料理がこのお宿の自慢ですが、料理人が目の前の鉄板焼きで調理した熱々の料理を、着物姿のスタッフがお客さまのテーブルにお届けするようになったのも大きな魅力です。

このお宿の名物は、「地魚玉手箱」です。箱の中にドライアイスを敷いて、その上に網代港で水揚げされた地魚を使った10種類以上のお造り・しゃぶしゃぶを贅沢に盛り合わせ、蓋を開けたら煙とともに料理が現れる仕掛けです。

懐石料理には、「スタンダード」と「プレミアム」という2つのコースがありますが、この「地魚玉手箱」は両方のコースに入っています。

懐石料理の特色は、前菜から碗もの、お造り、煮物、焼き物、黒毛和牛の鉄板焼きなど日本料理の技法を駆使した料理の数々が提供され、目でも楽しめること。抜群の新鮮な素材を味わうことができます。

「プレミアム」コースでは、鮑の磯焼きなどが加わり、より豪華な料理を堪能できます。
また、懐石料理とは別にお好みの料理を追加オーダー（別注）することも可能です。
それでは、お借りした写真で「源泉湯宿　大成館」の料理例をご紹介します。

自家源泉は湯種お気に入りの色付き温泉。豊富な湯量で6つの浴場と露天風呂付きの4つの部屋にかけ流しています。絶景が楽しめ、源泉かけ流しの温泉があり、近くの漁港からの新鮮な魚介料理も味わえるという、魅力いっぱいのお宿です。

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