熱海網代 湯の幸・食の幸 磯舟

※2024年7月に再取材を行い、記事をアップデートしました。

最大の魅力は色付き温泉の源泉かけ流し!
オーシャンビューの絶景も堪能できます

「ホテル」と「日帰り貸切露天風呂」と「食堂」が
三位一体となった人気の温泉施設です!

熱海から車で約20分。国道135号線沿いに建つ「湯の幸・食の幸 磯舟」。目の前に広がる海には、左に初島、右に大島、川奈の岬を一望できます。

この地に開業したのは、1975年(昭和50年)ですが、宿としての歴史は古く、江戸時代には、網代の街に「あわや」という宿を始め、現在の女将さんは25代目になるそうです。

この宿の温泉は、井伊湯種(いいゆだね)の大好きな笹濁り(薄緑色)の色付き温泉です。
湯種は色付き温泉が大好きですが、中でもここの湯は温泉成分も濃く、特に好きです。湧出する湯量が豊富なので、隣にある「マンション南熱海」の大浴場にも供給しているのですが、湯種の父が生きていたころ、肺の病気になり、海の近くに住んで静養する必要がある、と聞いて湯種はすぐにこのマンションの一室を購入した(実話です)、というくらい大好きな湯です。

ホテルの部屋は、全9室。角部屋を除けば、すべて海に面したオーシャンビュー。

料理は、地元で水揚げされた魚介や地場物の新鮮な野菜をメインにした海鮮懐石。板長が工夫を凝らした季節を感じる料理です。

素晴らしい温泉と海の絶景、季節を感じる新鮮な素材の海鮮懐石。三拍子揃ったこのお宿が家族連れやご夫婦、女性同士に人気なのもうなずけます。

また、1階にある「あじろ食堂」は宿泊者の食事会場であるとともに、一般の方も利用することができます。

さらに、このお宿の2階には「日帰り貸切露天風呂」があります。
貸切で、絶景とともに成分の濃い色付き温泉を源泉かけ流しで楽しめるオススメの入浴施設です。

「あじろ食堂」の看板

国道沿いにある「あじろ食堂」の看板

海沿いの国道135号を車で走っていると「あじろ食堂」の目立つ看板が見えてきます。
この看板を目印にしてください。

「湯の幸・食の幸 磯船」外観

「湯の幸・食の幸 磯舟」外観

「湯の幸・食の幸 磯舟」の脇には、「人気の名湯!! お持ち帰りできます!!」と書かれたのぼりが設置され、この施設の温泉が「名湯」であることをPRしています。

名湯をPRするのぼり

名湯をPRするのぼり

マンション

「湯の幸・食の幸 磯舟」から源泉の供給を受けているマンション

「湯の幸・食の幸 磯舟」の玄関には、「あじろ食堂」の大きな暖簾がかけられています。その上には、「ホテル」と「食堂」、「日帰り貸切露天風呂」の3つの施設があることを象徴した3色に色分けしたパネルが飾られています。

玄関

「湯の幸・食の幸 磯舟」玄関

玄関に入るとホテルのフロントと「日帰り貸切露天風呂」の受付があります
フロントの横の壁には、温泉マニアなら必ず見てしまう「自家源泉分析表」が掲示されていています。

また、「日帰り貸切露天風呂」は6種類あって自由に選べるため、それぞれの露天風呂の特徴をわかりやすく説明した6枚のパネルが掲示してあります。

食事に来た観光客に「日帰り貸切露天風呂」を利用したいと思わせる演出です。

フロント

フロントと「日帰り貸切露天風呂」の受付

説明パネル

「日帰り貸切露天風呂」の説明パネル

玄関から「あじろ食堂」に向かう通路には、地元の干物や伊豆ならではの美味しいものが揃っている売店「おみやげ屋」があります。

売店「おみやげ屋」

売店「おみやげ屋」

刻々と色を変える「七色の湯」!
湯種が大好きな笹濁り(薄緑色)の温泉です

「湯の幸・食の幸 磯舟」の温泉は、敷地内にある豊富な湯量の自家源泉「弘法の湯」を100%かけ流しています。
男女別々でそれぞれ大浴場と露天風呂があり、大浴場はタイル、露天風呂は岩風呂です。

この温泉は、湯種の大好きな笹濁り(薄緑色)の色付き温泉ですが、実は刻々と色を変える「七色の湯」。
透き通った緑色の時もあれば、まるで市販の入浴剤のように緑白濁したり、時には、土の赤味を感じさせる茶色に変化したりもします。

これは、鉄分の含有量や酸性度、アルカリ度などによって起こるそうです。これほどはっきりとした変化を楽しめる温泉は、珍しいのではないでしょうか。もともと伊豆半島には色付きの温泉が少ないので、にごり湯好きの井伊湯種には堪りません。

それでは、「弘法の湯」の源泉をかけ流す大浴場と露天風呂を見てみましょう。
まずは、「殿方湯」から。

「殿方湯」へのアプローチ

「殿方湯」へのアプローチ

「殿方湯」入り口

「殿方湯」入り口

取材当日の「殿方湯」大浴場のお湯は、透き通った笹濁り(薄緑色)の色付きでした。
窓の外には、庭園露天風呂が見えます。

「殿方湯」大浴場

「殿方湯」大浴場

「殿方湯」洗い場

「殿方湯」洗い場

「殿方湯」の庭園露天風呂には、自家源泉である「弘法の湯」の説明を記した「高札」風の表示がありました。
このお宿の自家源泉への想いが伝わる演出です。

「高札」風の表示

「弘法の湯」の説明を記した「高札」風の表示

和の庭園の中に造られた岩造りの露天風呂。日差しを浴びながら源泉かけ流しの名湯を堪能できます。

「殿方湯」庭園露天風呂 width=

「殿方湯」庭園露天風呂

色が変わった岩風呂

源泉の成分によって色が変わった岩風呂

「殿方湯」の脱衣所

「殿方湯」の脱衣所

「殿方湯」の洗面カウンター

「殿方湯」の洗面カウンター

続いて、「ご婦人湯」の大浴場と露天風呂を見てみましょう。

「ご婦人湯」の入り口

「ご婦人湯」の入り口

大きな窓で解放感いっぱいの「ご婦人湯」の大浴場。もちろんお湯は、笹濁り(薄緑色)の色付き温泉です。海の景色も楽しめる絶景温泉でもあります。

「ご婦人湯」大浴場

「ご婦人湯」大浴場

「ご婦人湯」大浴場

「ご婦人湯」大浴場の外には、露天風呂があります

「ご婦人湯」洗い場

「ご婦人湯」洗い場

「ご婦人湯」の露天風呂からの海の景色は最高です。

「ご婦人湯」露天風呂

「ご婦人湯」露天風呂

「ご婦人湯」脱衣所

「ご婦人湯」脱衣所

温泉分析書

温泉分析書

湯種は、「殿方湯」の庭園露天風呂に入ってみました。

庭園露天風呂を堪能する湯種

「殿方湯」の庭園露天風呂を堪能する湯種

湯あみは最高

日差しを浴びながらの湯あみは最高です

この温泉は、とても成分濃度の濃い高張性の塩化物泉で、手すりをつけてもすぐにダメになってしまう程。湯上りは、いつまでもポカポカします。

「源泉かけ流し」へのこだわりも強く、夏など熱くても加水はせず、バルブを調整し少しずつ源泉を流し込んで温度を調整してくれているのもうれしいですね。

pHは7.40

pHは7.40でした

次に、2階にある「日帰り貸切露天風呂」を見てみましょう。

2人用の貸切風呂は「ひのきの湯舟」「青い陶器の湯舟」「紅い陶器の湯舟」「土色陶器の湯舟」(料金は、1室/50分間利用で税込2,750円)の4種類で、4〜5人用は、「伊豆石の湯舟」と「砂岩の湯舟」(料金は、1室/50分間利用で税込3,850円)の2種類があります。
いずれも自家源泉「弘法の湯」の名湯をかけ流しで楽しめます。

今回は「伊豆石の湯舟」に入ってみました。4~5人で利用でき、伊豆地方の特産である伊豆石を贅沢に使用した湯舟です。お湯の色はエメラルドで温度は温め。色の効果のせいか、とてもリラックスできます。利用時間は50分ですが、広々とした湯舟で海を眺めながら、いつまでも入っていたくなります。

湯種は温泉仲間と湯めぐりする際には、よくここに立ち寄りますが、あまり知られていないのか、意外と空いていて穴場です。この広い方の部屋を5人で利用すると1人あたり800円未満、4人でも1,000円未満と、とてもリーズナブルに名湯と絶景を楽しめるのでオススメです。

「伊豆石の湯舟」を堪能

日帰り貸切露天風呂「伊豆石の湯舟」を堪能する湯種

青い陶器の湯舟

日帰り貸切露天風呂「青い陶器の湯舟」

注意パネル

源泉についての説明と温泉入浴にあたっての注意書きのパネル

日帰り貸切露天風呂の洗面台

日帰り貸切露天風呂の洗面台

角部屋以外は全室オーシャンビュー!
部屋の窓から絶景を楽しめます

「湯の幸・食の幸 磯舟の客室は全部で9部屋。「和モダン」の部屋が2室、和室が6室、和洋室が1室あります。

角部屋を除き、全室がオーシャンビュー。海の絶景を楽しみながら、ゆったりくつろぐことができます。

今回の取材では、和モダンベッドルームの部屋と12.5畳の和室を撮影させていただきました。

和モダンベッドルーム

和モダンベッドルーム

12.5畳の和室

12.5畳の和室

地元で漁れた旬の海の幸を堪能!
板長が心を込めた海鮮懐石です!

食事会場は、1階にある「あじろ食堂」です。
ゆったりと配置されたテーブル席で板長が腕によりをかけた海鮮懐石を味わうことができます。

海鮮懐石は、地元の漁港から水揚げされた新鮮な魚介と地場物の野菜を板長が工夫を凝らして作っています。地魚も盛り合わせた樽盛りなどが人気です。
その味に魅了される宿泊客が多く、このお宿の人気につながっています。

食事会場の「あじろ食堂」

食事会場の「あじろ食堂」

個室

「あじろ食堂」には個室もあります

それでは、お借りした写真で宿泊客のためのお料理をご紹介しましょう。

「湯の幸・食の幸 磯舟」の新鮮な魚介を中心にしたお料理は、見た目も鮮やか。魚介の他にも肉料理や天ぷらなどが加わり、前菜からデザートまで、料理に合わせた美しい器と色とりどりの季節の食材が華やかに食卓を飾ります。

夕食の例

夕食の例

料理の数々

 食卓を華やかに彩る料理の数々

「湯の幸・食の幸 磯舟」では、お好みに合わせた別注料理も充実しています。
宿泊日の3日前までに予約すれば、「平目の姿造り」「伊勢海老のお造り」「鮑のお造り」「鮑の踊り焼き」などを追加することができます。

朝食も充実しています。
宇佐美の釜揚げしらす、卵焼き、地場野菜のサラダに自家製ドレッシングなど、網代ならではの料理と小鍋のお味噌汁がいいですね。

朝食

 朝食

気軽に立ち寄れる「あじろ食堂」は
観光客に人気!

1階にある「あじろ食堂」は、宿泊者だけでなく、一般客も気軽に利用できる食堂です。
広々とした店内は、海の絶景が楽しめるイス席の他、ゆったりくつろげる個室もあります。

一般客用のメニューは、宿泊者の料理とは別で、新鮮な海鮮料理が比較的リーズナブルに食べられるため人気になっています。

湯種も、東伊豆方面に出かける際はよくここでランチを食べています。
メニューの中では、「イカ丼」が好きですね。

では、お借りした写真で「あじろ食堂」の料理の一例をご紹介します。

地元の目で選んだこだわりの海の幸を、お得な料金で楽しめる定食メニュー、「イカ丼」や「本日のお刺身」などの人気メニュー、さらには、そば・うどん、丼物、各種の定食、一品料理など豊富なメニューが揃っています。

「定食」

写真左「あじろ定食」3,300円(税込) 写真右「天ぷら刺身定食」2,950円(税込)

「イカ丼」「本日のお刺身」

写真左「イカ丼」1,850円(税込) 写真右「本日のお刺身」単品1,700円(税込)定食2,030円(税込)

敷地内にある自家源泉「弘法の湯」をかけ流し!
湯種が大好きな色付き温泉と絶景を堪能できる宿!

ここは、湯種が大好きな色付き温泉を泊まりでも、日帰りでも楽しめる施設です。敷地内にある豊富な湯量の「弘法の湯」をすべてのお風呂にぜいたくにかけ流しています。絶景が楽しめ、地元の漁港から水揚げされた新鮮な海鮮懐石も絶品です。

より大きな地図で 温泉グルメ探訪 を表示

  • 熱海網代 湯の幸・食の幸 磯舟
  • 住所

    静岡県熱海市網代網代山627-506

    電話

    0557-67-1515

    料金の目安

    1室2人利用の場合 1人19,800円〜(税込)(夕食、朝食付き)

    日帰り貸切露天風呂

    10:00〜17:00 利用時間50分
    利用料金
    2名向け1室:2,750円(税込)、 4〜5名向け1室3,850円(税込)

    泉質

    カルシウム・ナトリウム-塩化物泉(高張性・中性・高温泉)

    アクセス

    (電車利用)
    東京駅から特急踊り子号で網代駅まで約1時間35分
    JR東海道新幹線熱海駅でJR伊東線に乗り換え網代駅まで約15分
    網代駅から送迎で約10分(要予約)

     
    (マイカー利用)
    東名高速・厚木インターチェンジから約1時間10分、東名高速・沼津インターチェンジまたは新東名高速・長泉沼津インターチェンジから約50分

    HP

    http://www.ajiroonsen.com

    駐車場

    50台

    取材時

    2024年7月

ジャンルで絞り込む