伊豆山温泉 走り湯浜浴場
伊豆山唯一の共同湯で
源泉かけ流しの「走り湯」を体験!
ぬるま湯と熱めのお湯が用意され、熱風呂派に人気!
湯河原と熱海の間にあり、熱海に入る手前の山の中腹にある伊豆山(いずさん)温泉。こちらは奈良時代に発見されたという、日本三大古泉の「走り湯」があるところで、熱海駅からも近く、湯種がよく訪れる温泉地です。
伊豆山で唯一の共同湯「走り湯浜浴場」は、伊豆山浜生活協同組合が管理されていて、地区の集会場にもなっている浜会館の1階にあります。
さっそく男湯に入ってみました。浴槽は2つに分かれていて、14時30分の開店時には、「ぬるま湯」と表示された適温(42〜43℃)の湯と、それより熱めのお湯が用意されています。そのあとの湯加減はお客さんが好みで調整するそうですが、「熱い温泉に入りたい」という人に人気で、リピーターも多いのだとか。
源泉は昭和38年に堀削した「第2走り湯」で、かつて走り湯神社から伊豆山神社へ上がる神馬を洗っていたことから「馬の湯」とも呼ばれています。温泉の成分は「日本三大古泉の走り湯(伊豆山1号泉)」とほぼ同じで、泉質はカルシウム・ナトリウム‐塩化物泉。源泉の温度は71℃のため、加水のみを行っているそうです。
ほんのりウグイス色のお湯で味は塩苦く、塩分が強いため、肌に少しヒリヒリと刺激がありましたが、よく温まります。温泉成分が9241.1mg/kgという濃さにも驚きました。ジワジワと心地良くて、1回入るとクセになるというのも納得です。
史跡「走湯温泉跡」を見学! 横穴式の源泉に感動!
入浴後、伊豆山海岸の近くまで降りて、史跡になっている「走湯温泉跡」を見に行きました。
温泉跡の洞窟に入ると、湯気が立ちこめ、前がよく見えません。少し進むと、一番奥に源泉が湧出している様子が見学できました。
今から約1300年前に発見されたという横穴式の源泉で、山腹から湧き出た湯が海岸へと飛ぶように走り流れるさまから「走り湯」と名付けられたといいます。
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