熱海温泉 福島屋旅館

※熱海温泉 福島屋旅館は閉館となりました。

レトロな熱海が生きている、温泉マニアの聖地

お風呂は100%源泉かけ流し 昭和レトロファンにもたまらない!

JR熱海駅から徒歩10分ほどのところにある「福島屋旅館」。湯種の温泉仲間であり、温泉ソムリエの佐藤ガチャ氏とクロちゃん氏の3人で行ってきました。実はここは熱海における、温泉マニアの聖地の一つ。時代の変遷に流されず、古き良き時代の熱海が21世紀に残っている貴重な宿なのです。

福島屋旅館 井伊湯種
創業は明治時代。昭和19年に火事で当時の建物は焼失し、戦後、少しずつ建て直しをしてきました。建物は古く、玄関が60年、奥の建物が70年ぐらい経っているそうです。古い写真を見せながら、宿の歴史をご主人の松尾さんが説明してくれました。

宿のキャッチフレーズは、「昭和の熱海が生きている温泉宿」。館内は昭和の香りが濃厚で熱海の時が止まっているかのような感覚を味わえます。古いけれど手入れがされている階段や入り口にある赤電話もいい味出しています。1970年代製造のマッサージ機は、いまだ現役と聞いてびっくり。ロビーで持ち込みのお弁当を食べている人がいたり、こうした、良い意味でのゆるさがたまりません。
福島屋旅館 電話福島屋旅館 古いアルバム

福島屋旅館では日帰り入浴もでき、料金は大人1人400円で入れます。男女別の浴室があり、内湯のみですが、うれしいことにお風呂は100%源泉かけ流し。年季の入った脱衣所も風情があります。

浴槽が二つありますが、小さな浴槽は使われていません。お湯は無色透明でかけ流しの湯量は少ないものの、鮮度が感じられます。源泉の温度は65℃ですが、湯口では温度が下がっているので、自然のままか、またはバルブの調整で適温にしているそうです。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉のため、よく温まります。

福島屋旅館 湯種と湯友

左からクロちゃん氏、井伊湯種、佐藤ガチャ氏。

福島屋旅館 浴槽

使われていない浴槽

福島屋旅館 脱衣所

脱衣所


また、ここのお風呂で見逃せないのはタイル。昭和31年頃に貼られたオリジナルタイルはとても珍しいもので、先日もタイルの取材を受けたそうです。タイルマニアは必見ですね!

福島屋旅館 タイル福島屋旅館 タイル模様
入浴後、ガレージでご主人に見せていただいたのは、なんと踏切の信号機。電気を入れると、ちゃんと動きます。佐藤ガチャ氏によれば、「ご主人は骨董品マニアとしても知られています。こうした古いものを残してくれるのはうれしいですね」。
福島屋旅館 踏切信号機福島屋旅館 かけ流し
現代にこうした宿が残っていることにありがたさを感じる湯種でした。

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  • 熱海温泉 福島屋旅館
  • 住所

    静岡県熱海市銀座町14-24

    電話

    0557-81-2105

    宿泊料金

    素泊まり4,650円、朝食付き5,650円、夕食付き7,150円~、2食付き8,000円~

    営業時間

    11:00~19:00(IN) ※原則として年中無休ですが、工事等で臨時休業の場合もあり

    入浴料

    大人400円 小学生200円 乳児・幼児100円 タオル120円 レンタルタオル20円 ※石鹸・シャンプー・リンスは無料サービス

    泉質

    ナトリウム・カルシウム-塩化物泉

    pH値

    7.84(実測)

    駐車場

    あり 1台のみ

    取材時

    2014年10月

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