熱海市上多賀 手打蕎麦処 多賀
江戸末期の建物を移築した屋敷で手打ちそばを満喫
一品料理もオススメ! 洗練された味を楽しむ
初めて訪れる人はどこが入口かと一瞬見まごう、風情ある門構えの「手打蕎麦処 多賀」。熱海市上多賀の海岸近くに位置する人気店です。
門をくぐり抜けると、日本庭園があり、その先は海岸。日常の喧騒から解き放たれる雰囲気です。
こちらは、井伊湯種が家族とともによく訪れるお店で、特に父がこの店のお蕎麦が大好きなのです。また、江戸末期の豪商の建物を移築した店内の雰囲気が素晴らしいこともリピート率が高い理由です。
建物は実業家の別荘として昭和5年(1930年)に移築され、昭和54年(1979年)に「蕎麦処 多賀」を開店したそうです。
今回は11時の開店と同時に伺ったのですが、すでに多数のお客さまが待っていました。店内は広々としていて梁のある高い天井、漆喰の土間、そして障子など、いつ来ても風情満点。座敷席やテーブル席、個室があり、縁側に続くガラス戸からは庭園を見渡すことができます。
自慢の手打ち蕎麦はその日に使う分のみを石臼で挽いたもの。本カツオを使ったつゆでいただきます。メニューには、シンプルな「せいろそば」をはじめ、「やまといもとろろそば」、「辛味大根そば」、「鴨せいろそば」、「胡麻だれそば」などがありました。
この日は「鴨せいろそば」をいただきました。コシのある蕎麦は、のどごしが良く、少し濃いめの鴨のつけ汁とよく合います。鴨肉もあっさりしていて体にやさしい味わいでした。
私の父のお気に入りは「辛味大根そば」。ほどよい辛味の大根おろしとおかかと一緒に食べるため、さっぱりとした味が気に入っているのでしょう。蕎麦の量は少なめのため、お腹が空いている時は2枚重ね(500円増し)を頼むと良いと思います。
平日限定の天ぷらの盛り合わせもおすすめです。シソ、ナス、ニンジン、かぼちゃなど、カラリと揚がった野菜の天ぷらが絶品でした。
このほかに、おすすめメニューがいろいろあります。
ふんわりとした「厚焼卵」はほのかに甘く、上品な味わい。数量限定の「そば寿司」は、酢飯の代わりに蕎麦を卵やしいたけ、かんぴょうなどの具材と共にのり巻きにしたもの。あっさりとした味ですが、蕎麦の歯ごたえがあり、意外性がありました。
夏季限定の「トマトの丸煮」はトマトを丸ごと和風だしで煮たもの。上品な出汁が効いていて、ひんやりとした爽やかな味で気に入りました。ほかではなかなか食べられない逸品です。
蕎麦だけでなく、こうした季節のメニューも楽しめるため、また訪れる楽しみがありますね。次回はそばじるこ、そばアイスなどの甘味にもチャレンジしてみたいです。
また、3,500円より「蕎麦宴席料理コース」もあります。季節により料理は変わりますが、お店のおすすめ料理を堪能できますよ〜。詳しくはお問い合わせを。
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