伊豆見高入谷高原温泉　河津町

※閉館しました。

リーズナブルなコテージや地場野菜などの物販コーナーも魅力

伊豆急・今井浜海岸駅から車で約15分、「伊豆見高入谷高原温泉（いずみたかいりやこうげんおんせん）」は河津町の山あいに位置する日帰り温泉施設。平成19年にオープンし、別棟に宿泊ができるコテージも併設されています。河津町の秘湯とも呼ばれる温泉を湯友の湯達入郎（ゆったりはいろう）氏とともに訪ねました。

「伊豆見高入谷高原温泉」入口

伊豆見高入谷高原温泉は町おこしを目的に建てられ、地元・見高入谷区の方が運営する小さな温泉施設で、建物は近くの山で育った地元の木材を使用しているそうです。館内には地場農産物や手作り食品などの販売コーナーなどがあり、地元の方があたたかい雰囲気で迎えてくれます。

受付前の地場農産物などの販売コーナー

庭には水汲み場がありました

温泉入口

男湯と女湯の造りは同様になっており、黒を基調としたしっとりとした雰囲気。また、お風呂は内湯だけですが、窓を開けると高原の緑が見え、半露天風呂のような趣きです。

写真は女湯

伊豆見高入谷高原温泉は敷地内の地下1,113メートルから湧出する自家源泉を利用しています。湯口から源泉が注がれ、かけ流しを楽しめます。少しツルツル感のあるお湯で泉質はアルカリ性単純温泉。やさしい肌触りのお湯はよく温まります。

湯口から注がれるのは敷地内の自家源泉

源泉かけ流しを楽しむ湯達入郎氏（左）と井伊湯種（いいゆだね）

洗い場にはカランが4つ。特産品のニューサマーオレンジを使ったシャンプー・リンス、ボディソープが用意されていました。

洗い場

脱衣所はロッカー形式

湯上がり後は座敷の休憩処でひと休み。販売コーナーでは地場野菜や果物のほか、地元の方がつくった小麦まんじゅうや田舎寿司、ちらし寿司などを販売しています。湯種は小麦まんじゅうと田舎寿司をいただきましたが、どこかで食べたことがあるような素朴で懐かしい味わいでした。

高原の緑が眺められる休憩処

手作りの小麦まんじゅうやちらし寿司、田舎寿司（水曜・木曜日は販売はお休み）

伊豆見高入谷高原温泉コテージは3室あり、各部屋はすべてロフト付き。3室とも仕様が若干異なり、床がフラットなバリアフリータイプも用意されています。一部屋に宿泊できるのは最大7人まで。リーズナブルな料金で宿泊でき、しかもオールシーズン一律料金です。コテージから車で15分ほどのところに今井浜海水浴場がありますから、昼間は海で遊び、夜は山あいで過ごすという楽しみ方もありますね。なお、コテージ宿泊者の方は無料で伊豆見高入谷高原温泉を利用できます。

コテージ棟

コテージ室内の一例。キッチン・トイレ付き

キッチンには自炊ができるように家電用品や食器類が用意されています。そのため、農産物販売コーナーで採れたて野菜等を購入して調理をするのも楽しいと思います。ただし、調味料類はご自分でご用意ください。

室内には簡単な調理場、電子レンジ、冷蔵庫などを用意

地場農産物は種類も豊富。良心的な価格で購入でき、普段スーパーで見かけないような野菜もありました。夕方には売り切れてしまうこともあるため、買い物を楽しむなら、早めの時間がおすすめです。

買い物をする井伊湯種

地元産のニューサマーオレンジ

最後に自家源泉の場所に案内していただきました。敷地内にあり、もともとは40年位前に掘削されたといいます。良質な源泉なのに、さまざまな事情で伊豆見高入谷高原温泉がオープンするまで利用されることはありませんでした。その源泉が日帰り温泉に利用され、地域活性化につながっていると思うと感慨深いものがあります。地元の方が熱心に運営する様子も感じられ、多くの方に訪れてほしい施設だと思いました。

敷地内の自家源泉の場所

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