旬の味処 あいざわ 河津町
※2019年3月末閉店
今井浜海岸周辺で新鮮な魚料理が楽しめる店
素朴な味わいとあたたかな雰囲気が魅力、
「あじの味噌たたき定食」や「いかわたスライス」が人気
河津町の小さな港、見高港の近くに店を構えてから48年になる「旬の味処 あいざわ」。伊豆の中でも有数の遠浅で美しい海岸である今井浜海岸から徒歩数分のところに位置しています。
「旬の味処 あいざわ」はアジやイカを中心に新鮮な魚料理が楽しめるお店。地元出身のご主人と女将さんが切り盛りしているアットホームな雰囲気のお店です。田舎の親戚を訪ねるような居心地の良さがあります。
「本日のおすすめ」が黒板に書かれていました。その中から私、井伊湯種(いいゆだね)はあいざわで一番人気だという「あじの味噌たたき定食」をオーダー。単品メニューとして、「あじの梅肉包揚げ」や名物の「いかわたスライス」も追加しました。
「あじの味噌たたき定食」はとれたてのアジをたたきにして、米麹を使った自家製味噌とたっぷりの薬味で和えたもの。新鮮なアジと自家製味噌のまろやかな旨みがマッチした絶妙な味わいでごはんが進みます。定食や丼には日替わりの小鉢が付き、この日はやさしい味わいのひじきの煮物や漬物など。一品一品が手作りで、丁寧に作られているお料理でした。
「あじの梅肉包揚げ」は天ぷらでアジの旨味を楽しめるメニュー。梅肉を包んだアジを酢で味付けしてから揚げていて、さっぱりとした味わいです。
あいざわ名物の「いかわたスライス」は新鮮なイカのわたを大葉とイカの身でくるみ、凍らせてつくったオリジナルメニュー。シャリシャリとした食感とソルベ状のわたが、舌の上でとろりと溶けだす濃厚な味わいです。冷酒などのお酒とも相性が抜群の珍味ですので、ぜひ一度試してみてください。
また、薬味がたっぶりの「あじ丼」もリピーターが多い一品。アジのたたきに、醤油べースのオリジナルのタレをかけていただきます。
「いか丼」は、プリプリのイカに卵黄を混ぜていただきます。そうすることによりイカの甘みが増し、さらなる美味しさに。豪快にイカを味わいたい人におすすめの一品です。
海老や魚、野菜の天ぷらがのった「天重」は小鉢の蕎麦付きで、ボリューム満点。カラリと揚がった天ぷらは、新鮮な素材の旨みをいっそう引き立ててくれます。
地物のサザエを卵でとじた「サザエ丼」は生の魚が苦手なお子さまでも食べられるように考案されたメニュー。磯の風味とふんわりとした卵の味わいが楽しめます。
また、食後に「甘夏ジュース」をいただきました。ご主人の畑で収穫した甘夏みかんの果汁を搾りハチミツを加えたもので、スッキリした甘みのさわやかな味です。6〜8月頃までの期間限定メニューですので、お見逃しなく。
このレポートを書いていたら猛烈にお腹が空いてきて、あいざわの味が懐かしくなりました。素朴な味わいとあたたかな雰囲気が良く、近所にこんな店があれば良いのに…と思った湯種でした。今井浜海岸駅からは歩いて行けますし、河津駅からは車で5分ほどです。ぜひ「旬の味処 あいざわ」を訪ねてみてください。
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