<神津島>温泉保養センター
沢尻湾に面する絶景の日帰り温泉施設
275㎡の巨大な露天風呂も源泉かけ流し!
水着着用の巨大な混浴露天風呂は
ファミリーにも温泉マニアにも人気の絶景温泉です
神津島港からおよそ2km、徒歩でも30〜40分の沢尻湾に面した日帰り温泉施設が神津島温泉保養センターです。村営バスやタクシーのほか、レンタサイクルやレンタバイクも利用できます。
もともとここは、岩礁を利用した「錆崎温泉(さぶざきおんせん)」という共同温泉だったそうです。その当時は湯量もそれほど多くなかったのですが、掘削の結果、豊富な湯量の泉脈が見つかり、1988年(昭和63年)に錆崎温泉大露天風呂をオープン。さらに、1994年(平成6年)には、神津島温泉保養センターを開業します。
この温泉の最大の魅力は、豊富な湯量の源泉を利用して、内湯、露天風呂ともに「源泉かけ流し」であること。275㎡の巨大な露天風呂は伊豆七島随一の広さ。しかも、男女別の内湯は気泡浴、打たせ湯、圧注浴などがあり、そのすべてが「源泉かけ流し」なのです。
また、地元の食材や新鮮な魚料理を楽しめるレストランもあり、観光客におすすめの温泉施設です。
神津島温泉保養センターに近づいていくと、まず目に入るのが巨大な露天風呂です。今回取材した時期は、この露天風呂の営業がなかったのでとても残念!
まずは、階段を登って2階にある受付へ。
建物に入るとすぐに受付があり、そこで料金を支払います。
2階から階段を降りると、そこには広々とした温泉施設の空間が広がっています。男女の内湯の入口のほか、南国の美しい海を眺められるスペースや和室の休憩室、レストランがあります。
神津島のシンボルである「カジキマグロ」のオブジェや大漁旗などが空間を彩っています。
「カジキマグロ」は、カジキ科とメカジキ科に属する海水魚の総称で、上あごが剣状に突き出ているのが特徴。大きいものは体長4mにもなるそうです。島の漁業の主力海産物で、豪快な突きん棒漁(銛を投げてしとめる漁)が有名です。
休憩室の前には、神津島に生息している国指定天然記念物であり、絶滅危惧種でもある「カンムリウミスズメ」をモチーフにしたご当地キャラクター「かんむりん」が掲示されていました。
神津島観光協会では、「カンムリウミスズメ」の保護活動に取り組んでいるそうです。
館内には、その日水揚げされた魚や、神津島産の明日葉、パッションフルーツを使う料理が自慢の「れすとらん錆崎」も併設。レストランだけの利用なら、入館料は不要だそうです。
とても濃い温泉成分の湯を贅沢にかけ流し!
ゆったり本格的な温泉を堪能できます
温泉分析書によると、毎分420ℓの豊富な湧出量で温度は56.5℃。源泉が熱いため、温度を下げるための加水はしていますが、源泉かけ流しでかなりの湯量が投入されています。
いま人気のサウナもあります。
温泉マニアの井伊湯種(いいゆだね)はさっそく内湯へ。
この湯は「ナトリウム-塩化物強塩温泉」という泉質ですが、成分総計が34.76g/kgという、とにかく成分が濃い塩化物泉で、とても塩辛い。これは、海水に含まれる塩分とほぼ同じくらいの濃度です。
入浴していると浮力を感じ、リラックス効果は特に大きいと思います。
今回、伊豆諸島の温泉をいくつも巡りましたが、その中で湯種はここの湯が特に気に入りました。
今回は露天風呂に湯が入っていなかったのが残念ですが、ぜひ次回は、露天風呂に湯が入っている時期に再訪したいと思っています。
南国の美しい海を眺めながら温泉を楽しむ!
神津島観光の醍醐味がここにあります
水着着用で入浴する混浴の露天風呂には、100人以上入れる巨大な露天風呂、沢尻湾を眺める小露天風呂、屋根付きの展望露天風呂の3つの個性的な露天風呂があります。
露天風呂の入口には、「神津島温泉」と書かれたオブジェがあります。南の島の見事な夜景を楽しめる露天風呂であることを紹介しています。
神話に彩られた伊豆諸島
神津島港の近くに、伊豆諸島に伝わる「水配神話」のモニュメントがあります。
<伊豆諸島の中心である神津島に島々の神々が集まり、水の分配を決める会議を行い、次の日の朝、先着順に水を配ることになった。翌日、寝坊して最後に到着した利島の神様はほとんど水が残っていないことに怒り、わずかに残った水に飛び込んで暴れたため、その水が飛び散り、神津島では至るところで水が湧き出るようになった…>
というお話です。
この神話で、神が集まる島=神集島→神津島が島名の由来になったといわれています。
南国の海の素晴らしい景観と源泉かけ流しの大露天風呂!
神津島観光のおすすめスポットです
素晴らしい眺望と本格的な温泉を堪能できるおすすめの観光スポットです。
神津島に訪れたら、ぜひこのステキな温泉を体験してください!
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