銀の湯会館 南伊豆下賀茂温泉
「美肌の湯」が楽しめる南伊豆町営の日帰り温泉
2016年3月リニューアルオープン
春はお花見温泉としても人気!
伊豆急下田駅より車で約25分。青野川が流れる南伊豆町の中心に下賀茂温泉(しもかもおんせん)があります。かつては川の中から温泉が湧いていたそうで、現在は源泉数が110本ほどあります。源泉温度は平均100℃という高温泉が特色です。
2016年3月にリニューアルオープンした「銀の湯会館(ぎんのゆかいかん)」は南伊豆町営の日帰り温泉施設。国道136号線沿いにあり、白い湯煙が立ち上る大きな温泉櫓が目印です。
明るい雰囲気の館内には男女別の大浴場があり、日替りで利用できます。銀の湯会館で利用しているのは。敷地内から自噴する自家源泉「銀の湯(下賀茂56号泉)」。湧出時、100℃の高温泉です。
この日、井伊湯種(いいゆだね)が入った男湯の大浴場は内風呂に大風呂と高温サウナ、水風呂がありました。
まずは大風呂に入って、感じたのはジワジワとくる温泉の濃さ。自家源泉「銀の湯」の泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物温泉で温泉成分が濃いのが特色です(成分総計17.49g/kg)。高張性の温泉のため、温泉成分が身体に浸透しやすく、温泉効果が期待できます。温泉マニア好みのお湯とも言えるでしょう。
露天風呂には大風呂、寝湯、そして四季の湯があります。
露天風呂の柵の外は青野川が流れる長閑な風景が広がります。2月になると川沿い2Kmに渡り、約800本の河津桜が咲き誇り、「みなみの桜」としてお花見の名所になります。露天風呂に浸かりながら河津桜を眺めることができるため、お花見温泉としても人気。
リニューアル時に新設された寝湯では源泉かけ流しを楽しむことができます。寝湯の温泉を井伊湯種愛用のpHメーターで測定したところ、数値は「8.0」。肌にやさしい弱アルカリ性のお湯であることがわかりました。
自家源泉「銀の湯」は美肌の湯としても知られていて、以前訪れた女性温泉ソムリエからは「最高の泉質」という評価を受けたことがあるそうです。温泉分析書によれば、美肌効果の目安※となるメタケイ酸がたっぷりと含まれています(192.4mg/kg)ので、まさに美肌の湯ですね!
※一般的にメタケイ酸50mg/kg以上が美肌の湯の目安とされています
四季の湯は香りを楽しむためのお風呂。沸かし湯を用いていて、最近では爽やかな青りんごの香りが定番です。
また、女湯の浴室の仕様は男湯とほとんど同じですが、こちらではミストサウナを楽しむことができます。
リニューアルで「健康快道」や、ゆるキャラが登場!
開館20年を機にリニューアルした銀の湯会館では、館内の刷新はもちろん、健康歩行エリア「健康快道」の新設や食事メニューの充実など、さらに楽しく過ごせるようになりました。
裸足で歩く「健康快道」は、足の裏のツボを刺激するさまざまなパネルが用意されています。足の裏全体を刺激することで身体の疲れを緩和し、リラックス効果などがあるそうです。実際に歩いてみたところ、感想は「すごく痛い…」。しかし、心地よく感じる部分もあり、健康に良さそう。
休憩処は1階に30人収容可能な畳の休憩室やマッサージチェア、2階に45畳の大広間を用意。ここからは青野川の眺めが楽しめます。
食事のみでも利用可能な食事処では地元の食材を使った「しらすと焼きかまぼこ丼」や「おろし茶そば&菜めし」などが人気。ボリュームのあるカツカレーもおすすめで、いずれも600円。食事類は一番高いものでも800円とリーズナブルな料金で楽しめます。
お風呂上がりに冷たいビールとともに味わいたいですね。
また、100℃の源泉を利用してつくったゆで卵(1個50円)やサツマイモ(1袋200円)も塩味がきいていて美味しいと評判です。フロントで販売をしていますので、声をかけてみてください。
そして見逃せないのが銀の湯会館のゆるキャラです。名前は「座敷じぃじ銀之助」。支配人が考案し、展示された人形も支配人の手づくり。こうしたゆるキャラがいるだけで和やかな雰囲気が感じられるのが良いですね。
また、屋外にゆるキャラと一緒に撮影できる顔ハメ看板がありますので、来館の記念におすすめですよ〜。
最後になりますが、入口に置かれた「銀の湯地蔵」は金運のご利益があるそうです。お地蔵さまがかついでいる大きな袋にふれてお願いごとをしてみてください。
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