石廊館　南伊豆下賀茂温泉

愛犬と宿泊ＯＫ、わんこ露天風呂もあります!

南伊豆の下賀茂温泉街に位置する源泉かけ流しの温泉宿「石廊館（いろうかん）」。下賀茂温泉は室町時代に発見されたと言われ、古くから湯治場として栄えてきました。宿の近くの青野川沿いには複数の温泉櫓が建ち、春には河津桜や菜の花が咲き誇るのどかなところです。

石廊館外観

宿の創業は昭和初期。館内のロビーには数々の書が飾られ、重厚な雰囲気が感じられます。

ロビー

名立たるお寺の大老師の方々の書

自慢のお湯は100％源泉かけ流し。宿から40メートルほど離れた青野川沿いに自家源泉（下賀茂62号）を所有し、地下50メートルから湧き出す源泉を利用しています。

男女別の大浴場（内湯・露天風呂）は趣きの異なる「彦の湯」と「姫の湯」があり、入れ替え制。宿泊者は滞在中に4つの湯船を楽しむことができます。

大浴場の入口。19:45に男女入れ替え

脱衣所

泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物温泉。下賀茂温泉特有の塩分の強いお湯です。源泉温度が100℃位という高温泉が多い下賀茂温泉の中で石廊館の源泉温度は約45℃。加水や加温を行なわず、源泉そのものをかけ流しにしているため、その湯遣いの良さに感動しました。お湯には鮮度があり、温泉成分が身体を包むような感じで心地良いです。

取材時に男湯だった「姫の湯」に入る井伊湯種（いいゆだね）。広々とした檜風呂の内湯です

湯温は41〜42℃位に設定されています。露天風呂は内湯よりも温くて、いつまでも入っていたくなります。入浴後はポカポカ感が続き、肌もしっとり。

なまこ壁や灯籠など、和の雰囲気の「姫の湯」露天風呂

木の温もりが感じられる洗い場

「彦の湯」の内湯はレトロな雰囲気の石造りの浴室。なみなみと湯船に注がれた源泉がオーバーフローしていました。こちらの内湯は寝湯ができる仕様になっています。

洒落た雰囲気の「彦の湯」内湯

開放的な露天風呂では心地よい風が通り抜け、清々しさが感じられました。竹を用いた目隠しの柵も趣きがあります。

「彦の湯」露天風呂

また、石廊館は愛犬（小型犬）との宿泊も歓迎している宿。ワンちゃん専用の露天風呂（わんこ露天風呂）もあります。こちらも、もちろん源泉かけ流し。この湯船が最も源泉に近いため、お湯の鮮度が抜群なのだそうです。

庭園の中にあるわんこ露天風呂

わんこ露天風呂も源泉かけ流し!

こちらの露天風呂はワンちゃんも存分に満喫できているのか、高齢のワンちゃんが湯上り後には、ほっこりとした顔でスヤスヤと寝てしまったり、滞在中に7回も入浴したワンちゃんもいたそうです。

石廊館の客室は全20室ほど。すべて和室で10畳や二間続き、温泉付客室、特別室のほか、愛犬と泊まれる客室が3室用意されています。

案内していただいた1階の愛犬と泊まれる専用客室は、わんこ露天風呂がある庭園に面し、二間続きのゆったりとした和室。ペット用の座布団も用意されていたり、客室から直接わんこ露天風呂に行くことができるところが良いですね。

愛犬と泊まれる専用客室。10畳と9畳の落ち着いた雰囲気の和室です

広縁から庭園にあるわんこ露天風呂が眺められます

ペット用ケージやペット用の食器、ペットシーツ、消臭剤なども用意されています。

広縁に用意されたペット用ケージ

ワンちゃん用のグッズも用意

ワンちゃんは室内を自由に動き回ることができ、好きなところでくつろぐことができます。また、この客室では夕食・朝食は部屋食のため、誰にも気兼ねすることなく愛犬と過ごすことができます。ただし、ワンちゃんの食事の用意はありませんので、こちらは飼い主さんでご用意が必要です。

源泉かけ流しの温泉のほか、石廊館で楽しみなのは南伊豆ならではの海鮮を盛り込んだ食事。特に下田港から直送される金目鯛を使った料理が自慢で、刺身や煮付け、バジルソース焼きなどを楽しむことができます。夕食・朝食は「お食事会場」での用意になるそうです。

私、井伊湯種（いいゆだね）は温泉宿で冷たいビールを飲むのが楽しみなのですが、石廊館では湯上がり生ビールが350円、自動販売機の缶ビールも良心的な価格で販売されていました。

自動販売機コーナー

缶ビールの自動販売機

また、石廊館周辺の観光もおすすめです。たとえば、2〜3月に青野川沿いで開催される「みなみの桜と菜の花まつり」の会場まで宿から徒歩2分位です。宿から車で約5分のところには美しい白い砂浜が続く弓ヶ浜海水浴場があり、車で20分位の奥石廊崎では素晴らしい海の眺めが楽しめます。お土産には南伊豆産のメロンを使用した「メロン最中」が人気とのこと。ぜひ石廊館に宿泊し、下賀茂温泉や南伊豆の魅力を体験してみてください。

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