湊区営公衆浴場 みなと湯
弓ヶ浜近くのレトロな温泉公衆浴場
熱めの湯が楽しめ、木造りの建物やレリーフが印象的!
「日本の渚百選」にも選ばれた美しい弓ヶ浜海岸から徒歩5分のところにある「湊区営公衆浴場 みなと湯(みなとゆ)」。平成4年にオープンし、「みなと湯」として、地元の方に親しまれている区営の温泉施設です。
玄関を入ると左側に受付があり、昔ながらの銭湯のようなレトロな雰囲気。正面に飾られたレリーフが異彩を放ち、印象的です。館内は温かみの感じられる木造りで、高い天井の梁が見事。レリーフを真ん中にして左側に女湯、右側に男湯の入口があります。
私、井伊湯種(いいゆだね)はこうした懐かしい雰囲気の公衆浴場が大好きです。こじんまりとした脱衣所はロッカー形式。浴室はシンプルな造りで湯船が一つだけですが、15人位は入れるゆったりとした広さです。
浴室は天井が高く、大きな窓から自然光が入る設計になっているため、明るく開放的です。壁にも大きなレリーフが飾られていました。みなと湯はもともと地元の方(湊区)が運営されていて、平成16年に町営の施設になり、令和2年にまた区営となったそうです。こうしたレリーフが好きな方が運営に携わっていたのかもしれませんね。
お湯は下賀茂温泉から引き湯されたもので、7つの源泉を利用した混合泉です。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物温泉。温泉成分が濃く、「塩湯」と呼ばれている強い塩味の温泉です。お湯の温度は43〜44℃と高めに設定され、あつ湯好きにはたまらないでしょう。ジワジワと身体の芯から温まり、湯上がり後はしばらく汗がとまりませんでした。
洗い場は3つあり、ボディーソープとリンスインシャンプーが備え付けられています。公衆浴場にはこうしたアメニティがないところが多いので、うれしいですね。
女湯の造りは男湯と左右対称になっており、窓からの眺めが若干異なります。
こちらにも同様なレリーフが飾られています。ライオンや人の表情などがリアルで迫力のある作品です。
誰でも気軽に利用できる温泉施設として賑わうみなと湯はお湯の評判も上々。地元の方が足や腰の痛みを緩和するために通っていたり、東京からケガのリハビリのために訪れる方もいらっしゃるとのこと。「この温泉に入ると、よく眠れる」という方も少なくないそうです。みなと湯の温泉は温泉成分が身体に浸透しやすい高張性のため、効能を感じる方が多いのかもしれませんね。
湯上がり後はロビーに置かれたイスや小さな座敷を備えたスペースで休憩することができます。ここにも素敵なレリーフが飾ってありますので、お見逃しなく。
みなと湯は弓ヶ浜海岸から近くの温泉なので、磯遊びや海水浴のあとに汗を流すことができます。さまざまなレリーフも面白いので、ぜひ利用してみてください。温泉マニア的には伊豆半島最南端の公衆浴場に入ったという達成感もありました!
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