郷土割烹 伊豆の味 おか田 南伊豆町
南伊豆で絶品の「金目鯛の煮つけ」を楽しむ
温泉紀行ライター飯出敏夫氏のおすすめの店!
静岡県南伊豆町にある郷土割烹「伊豆の味 おか田(おかだ)」は井伊湯種(いいゆだね)が師匠と仰ぐプロの温泉紀行ライター飯出敏夫(いいでとしお)氏のおすすめの店。全国約3,000か所の温泉を訪ね、泊まった温泉宿は2,000以上、その土地のグルメを存分に味わっている飯出氏から「美味しいから、絶対行ってほしい」と紹介されていた店にようやく訪れることができました。
おか田では新鮮な地魚や山菜など、地元の食材を使った郷土料理を楽しむことができます。
メニューは豊富に用意され、その中でも看板料理は「金目鯛の煮つけ」です。おか田の金目鯛の煮付けは漁場煮(りょうばに)という漁師のまかない料理の調理法を用い、水を一切加えないで煮る、こってりとした甘辛さが特色。
注文を受けて生から煮付けるため、料理が出来上がるまで10〜15分ほどかかります。金目鯛の煮付けを一口食べた途端、口の中に旨味が広がり脂ののった金目鯛と濃厚な甘辛さが絶妙で、その味わいは絶品です。
「金目鯛の煮つけ定食」にはミニ刺身、伊豆三味、ご飯、香のもの、味噌汁が付いています。日替わりの伊豆三味はイカの塩辛や岩のりなど。どれも白いご飯との相性が良く、ご飯の量がものたりなく感じてしまうほどでした。
また、小鉢に黄金色に輝くものが入っており、何だろうと思いつつ食べてみたら、シャリシャリとした不思議な食感です。ご主人にお伺いしたところ、金目鯛の鱗(うろこ)を素揚げしたものとのこと。初めて食べましたが、珍しいですね。本来ならば捨ててしまう部位を美味しくいただくことができました。
遊び心のあるメニューや郷土料理「わだつみ」も用意
他人の心をおしはかる「忖度(そんたく)」や遊び心、そして人との縁を大切にしているというご主人。「毎日の仕事はひたすら楽しくやっています。一所懸命に料理をつくりますので、ゆっくりしていってください」と朗らかに語り、本当に楽しそうな雰囲気を醸し出していました。
メニューはいつのまにかどんどん増えてしまったそうで、その中から何品か紹介します。
日の丸丼定食はサッカー日本代表の試合を見ていた時に、「頑張れ、日本!」と応援するために考案された、おか田オリジナルメニュー。イカとイクラを用いて国旗の日の丸をイメージした遊び心のある一品です。イカ・イクラ丼に南伊豆産のさざえのつぼ焼きも付いたお得な定食。
大海老天丼は、大海老の天ぷら2本とアシタバなどの野菜の天ぷらが楽しめ、ボリュームたっぷり。大海老1尾が通常サイズの海老4〜5尾分に相当する感じで、ガッツリ食べたい方向きです。見た目のインパクトも凄く、ワクワクするような豪快な一品。
伊豆に来たら、やっぱり活きの良い魚介類が食べたい!」。そんな思いに応えるのは海鮮丼です。この日は金目鯛、海老、イクラ、マグロ、イカ、ネギトロ、タコなどがご飯の上にズラリ。海鮮好きには幸せな一品だと思います。
また、郷土料理の「わだつみ」は、もともと南伊豆の海女たちが素潜り漁を行なうための英気を養うために食べていた鍋料理です。とれたての魚や蟹、海老、貝、海藻、野菜、アシタバといった山菜などを味噌でワイルドに煮込んだもの。おか田では特製の合わせ味噌で煮込んだ「わだつみ定食(1,950円)」を楽しむことができます。また、南伊豆でとれた伊勢海老が1人1尾ずつ付いた「伊勢海老わだつみ定食(3,850円)」も贅沢。
さらに12月から2月にかけて楽しみなのが「高足かに」を使った料理。生け簀の高足かにを調理してくれるのですが、これが大人気なのだとか。冬に訪れる楽しみもありますね。
入口付近にはおか田オリジナルの岩のりをはじめ、さまざまな伊豆のお土産が並んでいますので、こちらもチェックしてみてください。
※記事中の価格は税別
より大きな地図で 温泉グルメ探訪 を表示