温泉館(旧 韮山温泉館) 伊豆の国市
※2023年4月に営業時間や料金等を現行化しました。
地元住民に愛される、源泉かけ流しの共同浴場
源泉「伊豆の国市営第1号泉 韮山17号」で
熱めのお湯が楽しめる
伊豆長岡駅より徒歩5分ほどの温泉館(おんせんかん)。南條区民ホールの裏手に位置し、古くから地元住民が利用している共同浴場です。
以前は「韮山温泉館」という名称でしたが、運営が民間(韮山源氏温泉協同組合)に移管され、「温泉館」となりました。
営業時間は15:00〜20:00です。取材当日、開店時間近くになると、入口の前に常連さんがお風呂道具片手に並び始めました。「待ち切れない」という様子で、お風呂に入るのを楽しみにしていることが伝わってきます。
温泉館は配管等のメンテナンスのため、3か月ほど休業していましたが、2018年1月中旬から営業再開しました。常連さんはもちろん、地元の方は再開をさぞ喜ばれたことでしょう。
開店と同時に5〜6人の常連さんが勢い良く入店してきました。「やはり一番湯は気持ちがいいから」とニコニコしています。
入浴券は玄関に置かれた自動販売機で購入し、受付で渡します。(料金は変更になっています)
玄関の上がり口にロッカーが置かれ、20円で利用できます。
受付をはさんで左側が女湯、右側が男湯になっています。
男湯の脱衣所はシンプルな造りで棚と椅子、ステンレスの広い流しが備えられています。
浴室は白を基調とし、窓に面していて明るい雰囲気です。
ここで楽しめるのは源泉かけ流しの韮山温泉です。利用している源泉は「伊豆の国市営第1号泉 韮山17号」。湯船の底から源泉が投入され、泉質はアルカリ性単純温泉です。
湯船はゆったりとした5〜6人は入れるサイズ。湯船に浸かれば、豪快にお湯があふれていきます。鮮度の良い、やわらかなお湯に包まれて、韮山温泉を楽しみます。
源泉の温度は58℃位。「41℃に設定しています」と貼り紙にはありましたが、ここでは開店時は熱めに仕立ててあり、入浴した人たちが加水用のホースを使って水でうめていくそうです。つまり、自分好みのあつ湯を楽しめるため、開店時は特にあつ湯ファンが集うようです。
ぬる湯好きの湯種にはかなり熱めのお風呂でしたが、韮山温泉を源泉かけ流しで堪能でき、大満足。
洗い場にはカランが3つあり、シャワー付き。一番左側に加水用のホースと水の出る蛇口があります。
下の写真ではわかりにくいかもしれませんが、なぜか浴室の床が脱衣所の方向にゆるく傾いていました。源泉かけ流しのお湯が湯船からオーバーフロー(お湯があふれ出すこと)するため、おそらく水はけをよくするためだと思います。
女湯の脱衣所にはレトロ感のある流し台が備えられていました。水色のタイルが素敵です。昭和の香りのする古いものが好きな湯種が一目で気に入ったのは言うまでもありません。
女湯の浴室は男湯の雰囲気と異なり、モダンな印象です。床には丸いタイルが敷かれ、湯船の壁には御影石が使用されているようです。その上のガラスにはよく見ると模様が入っていたり、湯船の形も素敵ですね。湯船の脇に加水用の蛇口もありました。
温泉館の源泉湧出地を見学!
温泉館の源泉は建物から少し離れた狩野川沿いにありました。
秘密基地のような小さな小屋とタンクがあり、この地下から「伊豆の国市営第1号泉 韮山17号」が湧出しています。
その小屋の中は機械室になっており、源泉はエアーリフトポンプによって汲み上げられています。普段こうした揚湯装置(ようとうそうち)をなかなか見ることができませんので、大興奮!
汲み上げられた源泉は温泉館のほか、同じく伊豆の国市の温泉施設「高齢者温泉交流館(旧めおと湯の館)」で利用されています。
また、源泉地の脇の道路に温泉パイプが引かれている様子を見ることもできました。黒い部分に温泉パイプが引かれています。狩野川の風に吹かれながら、韮山温泉の源泉について夢想する湯種でした。
アクセスをチェック!
伊豆長岡駅から徒歩約5分
伊豆の国市では伊豆長岡温泉、韮山温泉、畑毛・奈古谷温泉・大仁温泉の4つの温泉を楽しむことができます。韮山温泉というと、その名称から伊豆箱根鉄道駿豆線の韮山駅周辺の温泉かと思っていたのですが、伊豆長岡駅の近くにあり、意外な感じがしました。
温泉館は伊豆長岡駅からは徒歩5分ほどの距離です。浴室にはシャンプー・リンス・石鹸はありませんし、タオルも含め、受付での販売はありませんので、ご自身での用意が必要です。また、ドライヤーもありません。少しハードルが高いかもしれませんが、湯遣いの良い温泉を楽しめる穴場的な共同浴場ですので、ぜひ立ち寄ってみてください。
場所はわかりにくいと言われていますが、Googleマップ利用なら南條区民ホール(静岡県伊豆の国市南條1605)を目印にすると良いでしょう。南條区民ホールの裏が温泉館です。駐車場は南條区民ホールの駐車場を利用できます。駐車場の案内看板はありませんので、わからない場合は温泉館の方、もしくは南條区民ホールの方に確認してみてください。
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