京風料亭旅館 正平荘 伊豆長岡温泉
ラグジュアリーな客室露天風呂に大興奮!
伊豆長岡で京風料亭料理が楽しめる隠れ宿
静岡県伊豆の国市古奈に位置する正平荘(しょうへいそう)は、京風料亭料理と伊豆長岡温泉が堪能できる老舗旅館です。
旅館の創業は昭和40年。上品な佇まいの門扉は非日常空間への入口です。
石畳を進むと緑に包まれた玄関があり、少し古風で懐かしい感じがしました。
館内に入ると、ゆったりとした空間が広がっていました。ロビーは日本庭園に面しており、清々しさが感じられます。
テラスでは庭園を眺めながらくつろぐこともできます。
落ち着ける雰囲気のコーヒーラウンジもあります。
洒落た雰囲気の売店ではセンスの良い陶器や雑貨などを取り扱っていました。
優れた日本建築を感じられる数寄屋造りの客室
敷地の中央にある緑豊かな日本庭園を取り囲むように現代数寄屋造りのアーバンフロアと近年新築されたSHOHEIフロア、離れがあります。
客室は全12室。アーバンフロアには一般和室・個室露天風呂、半露天風呂とさまざまなタイプの客室を用意しています。数寄屋造りの和室ですが、それぞれの意匠が異なっています。ゆとりのある間取りの部屋が多く、本間を取り囲むように広縁がついている部屋もあり、実家に帰ってきたような心地よさを感じました
宿泊客のプライベート空間を大切にしており、客室への立ち入りは最小限にするなど、滞在中はゆっくりと過ごせるよう細かな気配りをしているそうです。
客室露天風呂では「伊豆長岡 古奈の湯」を源泉かけ流しで楽しめます。
長岡温泉と古奈温泉が併合して伊豆長岡温泉になりましたが、古奈温泉は平安時代から1300年もの歴史を持ち、修善寺の独鈷の湯、伊豆山温泉の走り湯と並ぶ伊豆の三大古泉の一つ。肌にやさしい美肌の湯です。
上の写真のリクライニングチェアに寝そべってみましたが、その気持ちよさといったら! インテリアにもこだわりを感じました。
また、正平荘では温泉旅館の大切な役割は食事・温泉とともに睡眠だと考え、快適に眠れるように全室にテンピュール枕&マットレスを用意しています。
素晴らしすぎる「SHOHEIスイート」の客室露天風呂
SHOHEIフロアは選りすぐりの銘木を技量の限りを尽くして建てられた数寄屋造りの和風建築。
「SHOHEIスイート」と呼ばれる庭園露天風呂付貴賓室に案内していただきました。間取りは和室12.5畳+7.5畳+3畳とテラスで構成されています。
庭園露天風呂は「八面体ガラス張り」になっており、びっくり。最近は露天風呂付き客室がブームで湯種はずいぶんいろいろな部屋の露天風呂を見てきましたが、こうしたデザインのものは初めてです。当初は見学だけの予定でしたが、あまりに素晴らしくて「入りたい気持ち」が抑えられず、入浴させていただきました。
浴室には、なんとエアコンが完備され、寒さ暑さ知らずで快適な湯浴みが楽しめます。テレビも備えられているので、好きな番組を見ながら長湯が楽しめます。
それにしてもこの開放感!
外の風を入れたい時はガラス戸を開けることができます。また、この八面体の形は運気を良くすると言われており、まさに開運風呂。心地よすぎて、いつまでもここにいたいと思いました。
夜はライトアップも楽しめ、春には幻想的な桜をお風呂から眺められるそうです。
客室には内湯も付いており檜風呂を楽しめるようになっていて素敵でした。
こんな客室に滞在できたら最高の休日を楽しめそうです。ぜひ泊まってじっくり堪能したいと思いました。
スタイリッシュで洗練された大浴場
「伊豆長岡 古奈の湯」が堪能できる正平荘の大浴場もセンスが良くてオシャレでした。
正平荘の大浴場は2017年9月にリニューアルし、男女入替制の「不二紅梅の湯」「不二白梅の湯」があります。
「不二紅梅の湯」の入口のガラス戸に梅が描かれていました。最初は透かし彫りだと思ったのですが、よく見ると繊細な加工がされているようでオシャレ。
御影石でつくられた内湯は広々としていて、ゆっくり湯浴みを楽しめます。
洗い場の窓にも梅をモチーフにしたガラスが用いられ洒落た雰囲気。
露天風呂「出湯(いでゆ)」はインテリアショップのイデー(IDÉE )がブロデュースしたものです。都会的でスタイリッシュなデザインが素敵。
左側の壁面は京都北山杉を使用。浴槽にはモルタルに大量の炭を混ぜ込んでおり、マイナスイオンが感じられる造りになっています。
露天風呂に備えられたリクライニングチェアもオシャレでした。
「不二白梅の湯」は「不二紅梅の湯」よりも小さな大浴場です。
浴室ガラス戸の意匠はあやめがモチーフ。
こちらの内湯にも御影石が使用され、落ち着いた佇まいです。
露天風呂入口も風情があります。
岩造りの露天風呂には石灯籠が備えられ、昔ながらの日本情緒が感じられます。
湯上り後は大浴場前の休憩所でひと休み。この日は温泉水でつくった静岡茶が置いてありました。
また、コーヒーを楽しみたい時は館内に併設された「小さな美術館」へ。絵画や工芸品などの常設ギャラリーになっており、ここではセルフサービスのコーヒーも楽しめます。
ここではテーマ別の展示(企画展)も行なわれており、取材時の4月には倉敷の民芸品が展示されていました。6月には「鉄道マニアの模型展」が開催され、好評を博したようです。
日本料理マイスターがつくりあげた
正平荘の京風料亭料理
正平荘で楽しめるのは素材を吟味し、旬の食材を用いた京風料亭料理。料理には定評があり、東京・横浜を中心に全国各地から料理を目当てに宿泊者が訪れます。
正平荘の料理は創業以来、「ふじのくに食の都づくり仕事人」であり、全国技能士会連合会から日本料理で「全技連マイスター」認定を受けた江後治(えごおさむ)氏が料理長をつとめ、高い評価を得てきました。昨年の夏に引退し、新しい料理長に交替しましたが、正平荘の伝統の味わいはそのままに新しい感性をプラスした美味しい料理を堪能できます。
夕食は月替わりの「正平流新懐石」やメイン料理が選べるプレミアム懐石等、豊富なプランを用意。
以下の料理画像は「正平流新懐石」のメニューの一例。料理と器の調和も洗練されていて素敵です。
素材は鮮度や質にこだわり、特に刺身は駿河湾で獲れたものを中心に、その日に一番良いものを提供するように心がけているそうです。
野菜は料理人が自分で見て歩き、お客さまに安心して食べていただけるものだけを使用。産地にこだわらず、良いものを用いるようにつとめています。
「正平流新懐石」では、魚だけでなく国産和牛を使ったステーキも楽しめます。
目でも楽しめる繊細な料理はひとつひとつ丁寧につくられています。
朝食は沼津名産「鯵の干物」や「ちりめん山椒」など、料理長のこだわりの品々を集めた和食を楽しめます。
正平荘では多くの人に宿の魅力を体感してほしいと考え、7月中旬から日程や曜日限定で1人18,000円(税込)から宿泊できるプランを用意。「正平荘は高級旅館でハードルが高い」というイメージのある方もぜひ試してほしいそうです。
伊豆長岡で京風料亭料理が楽しめる正平荘。洗練された雰囲気の中でゆっくり滞在ができそうです。家族の誕生日など、記念日に訪れてみたいと思った湯種でした。
湯種もイチオシ!
公式ホームページ予約特典を要チェック
また、正平荘の公式ホームページから予約をすると、特典がたくさんあります。たとえば、チェックアウトを11:00から12:00に変更できたり、電車利用の方は伊豆長岡駅から宿までのタクシー代(往路のみ)を負担してくれるそうです。
〈正平荘 公式ホ-ムページ予約特典〉
特典その1 チェックアウトが12:00になります
特典その2 女性のお客さまにMIKIMOTOのお試しアメニティーをプレゼント
特典その3 女性のお客さまは色浴衣と色柄豊富な足袋を選べます
特典その4 電車の方には伊豆長岡駅からタクシー代を負担(往路のみ)、車の方には伊豆中央道の通行券を負担(復路のみ)
特典その5 帰り時に季節の粗品をプレゼント
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