伊豆市 湯の国会館
狩野川をのんびり眺めながら、2種類の自家源泉を楽しむ
源泉かけ流しの低温泉風呂に感動!薬草露天風呂もあります
湯の国会館は伊豆市青羽根にあり、修善寺から車で15分ほどのところにある日帰り入浴施設です。開業から今年で26年目になるそうで、館内は素朴な雰囲気です。
男湯に入った時に圧倒されたのは、大きな窓から見える狩野川の眺め。天城の山なみと美しい清流が目に飛び込んできました。川のせせらぎも聞こえてきます。こちらで楽しめるのは、大浴場(内風呂)、露天風呂、薬草露天風呂。また、遠赤外低温サウナとスチームサウナがあります。
湯の国会館では、2箇所に自家源泉(ナトリウム-硫酸塩温泉、アルカリ性単純温泉)を保有しており、一度に二種類の温泉を楽しむことができます。その違いが一番わかるのが大浴場。浴槽が2つに分かれ、小さい円形の浴槽では源泉温度25.3℃のアルカリ性単純温泉(低温泉)がかけ流しで楽しめます。
大きい浴槽は源泉温度51.1℃の高温泉が夏は40℃~40.5℃で仕立てられています。湯種好みの温めのお湯ですね。しかも少しヌメリ感のある、メタケイ酸が豊富な美肌の湯です。
まずは大きい浴槽であたたまり、身体が熱くなってきたら、低温泉風呂へ。これがとても気持ちいいんです。源泉注入は足元湧出式。サウナ後の身体の熱を取るのにも最適です。同行した温泉ソムリエの佐藤ガチャ氏も気に入ったようで、「単純温泉のパワーもあなどれないですね!」とニッコリ。
高温泉の源泉を利用した露天風呂は、さらに絶景。開放的で気持ちが良いです。手前が薬草露天風呂。
薬草露天風呂はお湯がうっすらと茶褐色。14種類の薬草をブレンドし、身体の芯から温まる薬湯です。温泉は低温泉を利用し、適温にするため加温しています。狩野川の流れをダイレクトに感じながら、癒される雰囲気でした。
温泉のパイプの中に布袋に入れた14種類の薬草を入れ、一日を通じて抽出していきます。色の濃度は効能には関係ないのだとか。
女湯は男湯と同様な構造ですが、外から見えないよう工夫されています。木々に囲まれた薬湯露天風呂からは6月初旬から1ヶ月、蛍が飛ぶのを見られるそうです。温泉に入りながら蛍鑑賞できるなんて素敵ですね! 女湯のロケーションが少しうらやましく感じた湯種でした。
館内には60畳の大広間休憩所のほか、中広間休憩所、マッサージチェアコーナー、レストラン、売店などがあります。
屋外には温泉スタンドがありました。泉質はナトリウム-硫酸塩温泉。ミネラルたっぷりな温泉を、持参した容器に給湯していくシステム。最小給湯単位は50リットルから購入できるそうです。詳しくはお問い合わせください。
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