天城湯ヶ島温泉 川端の宿 湯本館
川端康成が長期滞在し、「伊豆の踊子」を執筆した宿
「日本秘湯を守る会」加盟、川のほとりの露天風呂に感動!
天城湯ヶ島の「湯本館」といえば、川端康成が小説「伊豆の踊子」を執筆した宿として知られています。岩波文庫「伊豆の踊り子・温泉宿」あとがきには「大正13年に大学を出てからの3、4年は湯本館での滞在が、半年あるいは1年以上に長びいた」と記載されているなど、川端康成をはじめ、多くの文豪に愛された旅館。
館内に一歩足を踏み入れれば、古き良き時代にタイムスリップをしたかのようなレトロな雰囲気。古い写真も多く展示されていて、長期滞在していた川端康成が、湯本館の玄関に訪れた踊子を見つめていたという階段も健在です。
左は階段から見た玄関。右は踊子の絵画や「伊豆の踊子」等の資料が飾られた、風情のあるロビー
川端康成の神経痛も一週間で癒したという湯本館の温泉。湯本館は「日本秘湯を守る会」に加盟しており、もちろん源泉かけ流しです。湯種はここの露天風呂が大好きで、これまでに、もう何度も訪れています。脱衣所の建物も風情がありますね!
この露天風呂はまさに狩野川のほとりにあり、野趣満点!テレビCMやドラマのロケなどに、何度も使われています。
狩野川の渓流を眺めながら、贅沢にも源泉かけ流し。豊かな自然の中で、川の流れをダイレクトに感じられるロケーションで堪能する天然温泉は格別です。露天風呂は貸切制になっており、日帰り入浴の場合、30分1,000円で利用が可能。5月末からは川に鮎釣りの人がいることがあるそうですが、女性も含め利用者はあまり気にせず、この絶景露天風呂を堪能しているようです。
泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉。無色透明でやわらかなお湯です。pHを測れば、7.9の弱アルカリ性。泉質の効能と相まって、お肌にやさしい美人の湯とも言えるでしょう。
こちらは広々とした男湯の内湯。大きな窓から木々の緑が美しく、森林浴も楽しめそうです。
こちらは女湯です。時間によって男性、女性の入れ替えをするそうなので、宿泊者はどちらにも入れます。
静かな館内にはゆったりした時間が流れ、どこかなつかしいような気分にもなる湯本館。お風呂上がりには、川端康成がよく座っていた階段で記念撮影した湯種でした。
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