伊豆市梅木温泉 神代の湯
大人のための隠れ湯宿で、源泉かけ流しの美肌の湯
体にやさしい食事や北投石を利用したお風呂も!
修善寺駅から車で約15分、中伊豆の奥まったところにあり、長閑なロケーションに佇む「神代の湯」。もともと湯治を目的とした宿として開業し、リニューアルオープンしてから今年で9年目になるそうです。旬と無添加にこだわった体にやさしい食事と、100%源泉かけ流しのお風呂が自慢の温泉宿です。
最初は玄米と完全菜食の食事でスタートしたそうですが、現在は、無農薬自家菜園で採れる野菜を中心に、伊豆近海の魚介類や地元の肉類を使っています。部屋は和室が8つだけ(トイレ・洗面共同)ですが、著名人も多く訪れるようで、玄関ロビーにサインがズラリ。知る人ぞ知る人気の宿なのです。サイクリストのために、自転車を室内に持ち込めるプランがあるのも、いいですね。
自慢の温泉はもちろん、100%源泉かけ流し。すべてのお風呂で同じ源泉を使用しています。まずは宿泊者専用の貸切風呂を取材しました。浴槽は5人くらいが入れる大きさで、川のせせらぎが聞こえてきます。ここで体験できるのは北投石(ほくとうせき)を利用したラジウム浴!
浴槽の中に北投石が入っていて、ラジウム成分が充満した浴室になっています。源泉に含まれるミネラル成分に加え、ラジウム成分が自然治癒力を高めると言われ、療養型の湯治宿としてのんびり過ごせるのが神代の湯の特色。北投石は秋田玉川温泉北投石を使用。現在は特別天然記念物に指定されていますが、指定になる前に所有者から譲ってもらったそうです。
日帰り入浴でも利用できる、男女別の大浴場(内湯と露天風呂)へは下駄を履いて、敷地内を流れる川を下に見ながら神代橋を渡ります。
こちらが別館浴場です。
男湯の大浴場(内湯)に入ってみました。無色透明のやわらかいお湯で、少しヌルッとする感じです。泉質はナトリウム-硫酸塩泉で、pHを測れば9.06の高いアルカリ性。しかもメタケイ酸が145.6mg/kgも含まれています。このことから美肌の湯であることがわかります。
「北投石ミストサウナ」は、北投石成分を転写させた温泉が霧状に降り注ぎます。41℃の低温のサウナで、床に横になって入ります。これが神代の湯を代表する入浴法なのだとか。汗をかいてデトックスできるのはもちろん、たっぷり天然ラジウムを吸収できます。
こちらは大浴場の露天風呂。眺望はあまり良くありませんが、開放感があり、心地良いです。
広々とした休憩室。のんびり過ごせます。右の写真は宿泊棟にある食事処です。
「神代の湯」は、混雑したせわしない日帰り温泉とは一線を画します。都会の喧騒から離れ、静かに過ごすことができる大人のための温泉宿だと思いました。
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