伊豆長岡温泉 福狸亭 小川家
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伊豆長岡温泉の湯を、宿泊でも日帰りでも楽しめます!
ペットと一緒に泊まれる「ワンだふるニャ宿」
伊豆長岡温泉にある、愛犬・愛猫と泊まれる老舗旅館
静岡県伊豆の国市にある歴史ある温泉地・伊豆長岡温泉。
その温泉街にある「福狸亭 小川家」は、1910年創業の老舗旅館です。
昔ながらの温泉旅館らしい落ち着きがありながら、近年は愛犬・愛猫と一緒に泊まれる「ワンだふるニャ宿」として、ペット愛好家からとても人気の宿になっています。
ご夫婦やご家族連れ、中高年層のお客さまを中心に、何度も足を運ぶ常連の方も多いそうです。
ワンちゃんやネコちゃんと一緒に旅を楽しみたい方にとって、家族みんなで過ごせる温泉宿は心強い存在ですね。
「ペットと泊まれる宿」と聞くと、専用のホテルを思い浮かべる方もいるかもしれません。
しかし、「福狸亭 小川家」は、老舗旅館としての歴史と温泉宿らしいもてなしを大切にしながら、愛犬・愛猫も家族の一員として迎えてきました。
それでは「福狸亭 小川家」をご紹介していきましょう。
「福狸亭 小川家」の玄関でまず目に入るのが、信楽焼のたぬきです。
しかも、よく見てみると、手に持っているのは徳利ではなく、なんとタコ。
女将さんによると、このたぬきは1930(昭和5)年の北伊豆地震のあと、先代が信楽へ行った際に迎えたものだそうです。
タコを持っている理由については、はっきりとは分からないそうですが、お客さまから「ご多幸にかけているのでは」と言われたこともあるのだとか。
たぬきは「他を抜く」に通じる縁起物ともいわれますし、タコは「多幸」。
そう考えると、旅の始まりに出迎えてくれる存在として、これ以上ないほど縁起がよい気がしてきます。
女将さんの知り合いの、たぬき像を研究している方によると、タコを持ったたぬき像は日本でもほとんど見られず、確認されているのは「福狸亭 小川家」のものと、東京都板橋区のお寺にあるものの2体だけだそうです。
信楽にも現在は残っていないかもしれないと言われるほど、珍しい姿なのだとか。
1910(明治43)年創業の「福狸亭 小川家」。
現在の建物は1991(平成3)年に新築されたものですが、老舗旅館としての歩みは、こうした玄関先のたぬきや館内の雰囲気の中にしっかりと息づいています。
「長岡の歴史を見ているんです」と女将さん。
宿泊される方の中には、縁起を担いでそっと撫でていく方もいらっしゃるそうです。
地震にも台風にも負けず、今も変わらず玄関にたたずむ信楽焼のたぬきは、「福狸亭 小川家」を象徴する存在の一つのようです。
源泉の投入量が多いので浴感がしっかり感じられる温泉です!
たくさんのたぬきに出迎えられたあとは、館内の温泉へと向かいます。
「福狸亭 小川家」では、伊豆長岡温泉の湯を楽しむことができます。
宿泊だけでなく、日帰り入浴ができるのもうれしいですね。
露天風呂まで楽しめて、なんと料金は500円(税込)です。
浴場は男女それぞれに内湯と露天風呂があり、男女入替制ではなく、固定制。
かつての伊豆長岡温泉は宴会利用のお客さまも多く、男性客が多かった時代背景から、女性用の浴場や脱衣所は男性用に比べて少し小ぶりな造りになっているそうです。
こうしたところにも、温泉地としての歴史が感じられます。
温泉成分分析書によると、源泉名は「伊豆長岡温泉(混合泉)」で、泉質はアルカリ性単純温泉。
pH値は9.3、泉温は62.5℃と記載されています。
肌にやわらかくなじむような湯ざわりが魅力で、女将さんも「アルカリ性なので、お肌がつるつるになるんですよ」と話してくださいました。
湯遣いは「循環かけ流し併用方式」ですが、源泉の投入量が多く、かなり豊富に注がれています。
湯舟には常に新しい湯が入り続けているため、実際に浸かってみると、つるつるとした浴感をしっかりと感じることができました。
「福狸亭 小川家」では、お客さまにゆっくり入浴していただけるよう、入浴人数にも配慮しているとのこと。
男性、女性それぞれ10名ほどを目安に、混み合いすぎないよう案内しているそうです。
「何十人も入れないわけではないんですけど、ゆっくり入っていただきたいので」と女将さん。
温泉そのものの気持ちよさに加えて、こうした心配りにも、宿のあたたかさが表れていますね。
なお、2つの貸切風呂も用意されていますが、こちらは宿泊されている方向けに案内しているそうです。
内湯に浸かる井伊湯種(いいゆだね)
露天風呂で湯浴みを楽しむ井伊湯種(いいゆだね)
愛犬・愛猫も家族の一員として迎えてくれる宿
お部屋も見せていただきました。
「福狸亭 小川家」には、昔ながらの温泉旅館らしい和室をはじめ、ベッドを備えた和洋室も用意されています。
畳の上で足を伸ばしてくつろげるお部屋は、どこかほっとする雰囲気。
温泉に入ったあとも、ゆっくりと過ごせそうです。
なかでも印象的だったのが、琉球畳を使った和洋室です。
こちらは3年ほど前にリニューアルされたお部屋で、すっきりとした和の雰囲気にベッドを組み合わせた、過ごしやすい空間になっています。
畳の心地よさとベッドの快適さをあわせ持っているので、幅広い年代の方に喜ばれそうですね。
近年は、食事会場での提供に切り替える宿も増えていますが、「福狸亭 小川家」では部屋出しのスタイルを大切にしています。 ペットと一緒に宿泊する方にとって、食事の時間にワンちゃんやネコちゃんをお部屋に残して移動するのは、少し心配なもの。 その点、お部屋で食事ができれば、大切な家族と離れることなく、ゆっくりと食事の時間を楽しめます。
夕食は月替わりの会席料理。
魚は女将さんが沼津港まで仕入れに行き、その日に新鮮で美味しそうなものを選んでいるそうです。
決まった魚を出すのではなく、その時々のよいものを使うため、料理の内容も季節や仕入れによって変わります。
「温かいものは温かいうちに」と、料理の出し方にも気を配っているとのこと。
お部屋でくつろぎながら、旬の味を少しずつ楽しめるのは、昔ながらの温泉旅館ならではのぜいたくですね。
「福狸亭 小川家」が愛犬・愛猫と泊まれる宿になったのは、今から約30年前のことだそうです。
ある馴染みのお客さまがイタリアン・グレーハウンドを愛犬として迎え、「とにかく吠えないし、匂いもしない。訓練にも出しているから、どうしても一緒に泊まらせてほしい」と熱心に頼み込まれたことが始まりです。
最初は、ペット用品なども宿には置かず、お客さまに必要なものをすべてご用意いただくところからのスタートでした。
女将さんのお話を聞いていると「福狸亭 小川家」のペット同伴宿泊は、宿が一方的にサービスとして始めたものではなく、常連のお客さまとの関係の中から自然に生まれ、育ってきたものなのだと感じます。
今では、ワンちゃんだけでなくネコちゃんと一緒に宿泊される方も多いとのこと。
ネコちゃんと泊まれる宿はまだ少なく、探すのに苦労される方もいるとのこと。
ワンちゃんもネコちゃんも、大切な家族の一員。
旅行の間だけ預けると、ごはんを食べなくなったり、おなかを壊してしまったりする子もいるそうです。
そんな話を聞くたびに、女将さんは「かわいそう」と感じてきたといいます。
だからこそ、「福狸亭 小川家」では、ペットを単なる同伴者としてではなく、家族として迎える空気があります。
お部屋で一緒に過ごし、食事の時間も離れずにいられることは、ペット連れのお客さまにとって大きな安心につながっているのでしょう。
ロビーまわりには、ゆっくり腰を掛けられるスペースがあり、宿泊される方が思い思いに過ごせる場所になっています。
大きな85インチのテレビを備えたスペースもあり、リモート会議などにも使えるほか、カラオケやスポーツ観戦を楽しむこともできるそうです。
また、フリーWi-Fiに加え、最近はEV充電器も設置されたとのこと。
昔ながらの旅館らしい雰囲気を大切にしながら、今の旅に合った設備も少しずつ整えられています。
愛犬・愛猫と一緒に、温泉旅館で過ごす家族の時間
「福狸亭 小川家」を語るうえで補足しておきたいのが、宿の近くにある温泉神社と「高天原(たかまがはら)※」の存在です。
女将さんによると、この一帯は昔から大切にされてきた場所で、宿の方々も毎月、温泉神社の掃除に行かれているそうです。
子どものころから「この山を大事にしなさい」「守られているんだよ」と聞かされてきたというお話には、土地への感謝と敬意がにじんでいました。
※神々が生まれ、住まう場所とされるところ。所在地については諸説あります。
玄関で迎えてくれるたぬき像、つるつるとした浴感の温泉、女将さんの家族的なもてなし、そして土地に受け継がれてきた物語。
その一つひとつに、「福狸亭 小川家」らしい温かさが感じられました。
伊豆長岡温泉で、愛犬・愛猫と一緒に温泉旅館の時間を楽しみたい方に、おすすめのお宿です。
家族みんなで心ほどけるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
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