きくや食堂 松崎町
他にはない独特な味で
地元の人々で賑わう人気店です
定番メニューに本格的な中華もあります
昭和レトロな雰囲気も楽しめます
朝から温泉取材続きでお腹ペコペコな井伊湯種(いいゆだね)がランチに立ち寄ったのは、地元に住むスルガ銀行松崎支店の社員が薦めてくれた「きくや食堂」。
現在のご主人のご両親がきくや食堂を始めたのは1968年(昭和43年)のこと。近くに高校があったことから、高校生を対象とした安価な食堂としてスタートしました。当時は、カツ丼や天丼、キャベツ焼きそばなど高校生用のメニューが中心。安くてボリュームがあって美味しい店として高校生たちの人気店だったそうです。ご両親二人で店を回していたこともあり、また、放課後一気に生徒たちが来店するという事情もあって、料理ができたらカウンターに取りに来てもらうという「セルフサービス」のスタイルで営業していました。
その頃、高校を卒業したばかりのご主人は、千葉県柏市の中華レストランに入社。そこで5年間修行を積んだ後、ご両親の食堂を手伝うために戻ってきたそうです。それをきっかけに、修行の成果を活かした中華料理をメニューに加え、広く地元の人々に利用される食堂に変わっていきました。
世代交代でご主人夫婦が食堂を切り盛りするようになった今でも、きくや食堂は独自の「セルフサービス」のスタイルを続けています。
まず、注文カウンターに置かれた注文用紙にテーブル番号と注文する料理の名前、金額を記入します。その注文用紙を注文カウンターに持っていき、その場で料金を支払います。料理ができたらテーブル番号で呼ばれ、食事が終わったら返却口に食器を返す、という流れになります。ちなみに、支払いは現金のみ。カードや電子決済などは一切使えません。
とてもアナログな方法ですが、地元の人々は慣れたもので、阿吽の呼吸で注文が次々と消化されていきます。お店全体に活気が生まれ、とてもいい雰囲気。このレトロ感もお店の魅力になっているのではないかと感じました。
なお、もともと高校生がメインのお店だった名残か、カウンターの下には、マンガ本がずらりと並んでいて、これもレトロな雰囲気作りにつながっています。
注文する料理と金額を記入する方式のため、注文カウンターの上には、わかりやすいメニュー表が掲示されています。
店内のカウンターの奥には、料理するご夫婦の姿が見えます。人気店だけに、ご主人の料理を仕上げる手際はさすが。長年の経験によるご夫婦の連携も見事です。
料理ができるとテーブル番号が呼び出され、お客さん自らカウンターに料理を取りに行きます。明るい女将さんが元気よく声をかけてくれます。
定番メニューから本格的な中華まで
どれもが独特で美味しい!
どの料理も独特。ここでしか味わえない料理ばかりです。それがきくや食堂の人気の秘密だと感じました。しかも、ボリュームも満点で、かつて高校生向け食堂だった頃の伝統は今でも生きていると思いました。
湯種は、人気のカツカレー焼きそばを注文。不思議な取り合わせなのにおいしさは格別。大満足のランチタイムでした。
「ザ・昭和」の食堂です
人気の絶品料理を一度お試しあれ!
きくや食堂は、「ザ・昭和」の食堂ですが、ネット評価がすこぶる高いため興味をそそられ取材させていただくことに。お店はレトロ感いっぱいの雰囲気。料理の味はどれも絶品でした。とても活気のあるお店で、取材中にも次々と地元の人々が来店していました。松崎に来たらぜひ寄っていただきたいオススメの食堂です。
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