静岡市梅ヶ島温泉 おゆのふるさと公園
普段は閉じられている「源泉洞窟」を見学!
源泉風呂に入りたい気持ちを抑えるのが大変でした!
梅ヶ島温泉を訪れた際に、立ち寄りたいのが「おゆのふるさと公園」。平成11年に市営浴場が移転し、その跡地にできたのがこの公園です。展望デッキからは梅ヶ島温泉街を一望でき、安倍川沿いに立ち並ぶ宿と、安倍峠に向かう高台に宿があるのがわかります。
この公園には梅ヶ島温泉の源泉洞窟があり、古くから自然に湧き出し、美人づくり、子づくり、長生きなどにご利益がある「岩風呂」として、親しまれてきました。
現在はここに湧き出ている源泉は静岡市によって管理され、各宿や施設に供給されているそうです。泉質は単純硫黄泉ですが、アルカリ濃度が高く(温泉分析書によればpH9.6)、地元では「濃い温泉」と呼ばれています。
源泉洞窟の入口は厳重に施錠されており、特別公開日をのぞき、普段は中を見ることができません。
今回は梅ヶ島温泉観光組合の組長さん(清香旅館のご主人)にお願いして、特別に見学させていただくことができました。ありがとうございます!!
曇ったガラスの戸を開けると、洞窟内に源泉が満ち満ちており、洞窟の岩肌からポタポタと熱い硫黄泉が滴り落ちています。それは厳かでもあり、神秘的な光景でもあり、お湯に目が釘付けになってしまいました。
源泉の温度は38〜39℃位ですから、まさにちょうど良い湯加減です。「そこに温泉が湧いているなら、何がなんでも入ってみたい…」という温泉マニアならではの強い衝動にかられました。
しかし、今は衛生上の観点などから入ることもお湯に触れることもNG。昭和43年頃まではこの岩風呂に入ることができたという、うらやましいお話を聞きながら、かろうじて鼻孔いっぱいに硫黄の香りを流し込むことで我慢した湯種でした。
源泉洞窟のほかには古くからの湯之神社があります。江戸時代に甲州天目山で治療中の良純親王を、3匹の蛇がこの温泉に導き治癒させたことから「三蛇大権現」として奉られてきたと伝えられています。
源泉洞窟の脇にある湯滝は、温泉の守り滝として奉られているそうです。特に温泉が流れているわけではないようですが、涼しげな水しぶきをあげて落ちていく滝に清々しさを感じました。
夜はライトアップがされています。
梅ヶ島温泉の各宿から歩いて5分圏内ですので、ぜひ立ち寄ってみてください。
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