ニューウェルサンピア沼津 沼津温泉
※ニューウェルサンピア沼津は、2021年2月末で閉館となりました。
「かかりつけ湯」に選定された
愛鷹山山麓のリゾートホテル
天然温泉を満喫できる日帰り温泉が人気
ニューウェルサンピア沼津は愛鷹山(あしたかやま)山麓に位置するリゾートホテル。沼津ではめずらしい天然温泉を楽しむことができ、井伊湯種(いいゆだね)のお気に入りの湯宿です。
もともとは厚生年金福祉施設でしたが、10年前にニューウェルサンピア沼津としてスタートしました。37,000坪という広大な敷地の中にホテル棟や別館をはじめ、テニスコートやプール、体育館などがあり、自然豊かなロケーションの中で過ごすことができます。
また、ニューウェルサンピア沼津は伊豆「かかりつけ湯」に選定された宿です。「かかりつけ湯」とは静岡県の外郭団体、ファルマバレーセンターがお湯へのこだわり(良質な温泉)やおもてなしなどを基準に選んだ伊豆の温泉宿泊施設のこと。お客さまに癒しと健康増進を提供する施設が選ばれています。
それでは、「かかりつけ湯」に選定された温泉をレポートします。
1階に男女別の大浴場「天然温泉・あしたかの湯」があり、日帰り保養(日帰り入浴)もできます。日帰り営業時間内であれば特に入浴時間に制限はありません。湯種は週末によく利用しています。
日帰り入浴は自動販売機でチケットを購入して受付へ。
2つの大浴場は浴室の広さや浴槽の形などが異なり、日替わりで男女入替制になります。
清潔感のある脱衣所は広々としており、洗面台の円形の鏡が印象的です。
どちらの大浴場もお風呂の種類は内湯、バイブラ湯(ジャグジー)、サウナ、水風呂、露天風呂です。
こちらは取材時に男湯だった浴室です。ゆったりとした空間が広がっており、奥に内湯とバイブラ湯の湯船、そして露天風呂があります。
まず大好きな露天風呂に入りました。石灯籠を配置し、日本情緒のある岩風呂から見えるのは緑の木々。愛鷹山山麓の豊かな自然に包まれたロケーションで空気がおいしいです。
ニューウェルサンピア沼津の温泉は敷地内から湧き出す自家源泉「愛鷹の湯 宮本1号」を利用しています。泉質はカルシウム・ナトリウム・塩化物温泉。弱アルカリ性で、塩分が濃い温泉です。源泉の温度が38.8℃と低いため、加温を行なっていますが、湯船に注ぎ込まれているのは源泉のみ。しかも高張性の温泉のため、浸透圧の関係で温泉成分が体に吸収されやすく、グイグイと体内に入ってくるような感じがたまりません。
高張性の温泉は体を芯から温めてくれますが、長湯をすると湯あたりをしやすいという特徴もあります。そこで利用したいのがバイブラ湯。バイブラ湯は温泉を利用していないため、湯あたりが心配な方も長湯ができます。何よりもブクブクと細かな泡に包まれるのが快感。隣の湯船は天然温泉ですから、入浴感の違いも楽しめると思います。
高温サウナと水風呂もありますので、思い切り汗をかいてリフレッシュすることができます。また、サウナと水風呂を繰り返し、露天風呂エリアでの外気浴もおすすめ。
洗い場にはベビーバスやベビーチェアが用意されていました。小さなお子さまと一緒に天然温泉を楽しむことができます。
また、湯種のお気に入りはお茶エキス配合のボディソープとリンスインシャンプー。ふんわりとしたお茶の香りがとても好きです。
洗い場だけではなく、洗面台にヘアトニックなどのアメニティが用意されているところもリゾートホテルの大浴場ならでは。日帰り入浴でもホテルのアメニティが使えるのは素敵です。ドライヤーも無料で使えるものと有料で使える最新式のものが用意されています。
また、取材時に女湯だった大浴場も紹介します。
こちらの大浴場のほうが内湯の浴室が広く、洗い場と2つの湯船の配置が異なります。
露天風呂の湯船の形は長方形で、シャープな印象がありました。
天然温泉を満喫したあとは休憩室へ。日帰り入浴は特に時間制限はありませんので、営業時間内の10:00〜20:00の間なら、ゆっくり過ごせます。特に休日の日帰り入浴は大人気で、取材時も営業時間前からお客さまが並んでいました。
休憩室は禁煙ですが、屋外に喫煙スペースが設けられています。
湯種が取材時に必ず行なうのが自動販売機チェックです。こちらの自動販売機でビールやハイボール、チューハイなどが良心的な価格で販売されていました。
自家源泉は敷地内から湧出
お風呂のあとは、敷地内の源泉湧出地に案内していただきました。源泉の場所はホテルの駐車場の一画にあり、地下1,000m弱から1分間に53.5ℓの天然温泉が湧出しているそうです。
沼津に温泉が湧出していることはあまり知られていないようで、ニューウェルサンピア沼津に宿泊してみて「大浴場が天然温泉であることを知った」というお客さまが多いとのこと。源泉の数こそ少ないですが、沼津にも良質な温泉があることを多くの方に知っていただきたいと思った湯種でした。
スポーツ合宿も人気
ニューウェルサンピア沼津の客室は全59室。和室(8・10・12畳)を中心に洋室(シングル・ツイン)や和洋室などが用意され、海側の客室からは駿河湾が見えます。
4人以上で利用できる和洋室に案内していただきました。8畳の和室とゆったりとしたソファースペースを備え、広さは64.6m2。大きな窓からは駿河湾を見渡すことができ、ゆったりとくつろげる雰囲気になっています。
レストランでは沼津港で水揚げされた海の幸を中心に、旬の食材を使った料理が楽しめます。
また、ニューウェルサンピア沼津はオムニコート11面のテニスコートに夏季限定の流水プール、各種インドアスポーツができる体育館などのスポーツ施設が充実しているため、合宿での利用も多いそうです。愛鷹球場にも近いため、大学の野球部の春の合宿にも利用されているとのこと。また、バドミントン合宿などでも利用されており、美しい自然の中で思い切りスポーツを楽しむ方が多いようです。
湯種もイチオシ!
売店が充実
湯種がニューウェルサンピア沼津を訪れるたびに必ず立ち寄るのが売店です。売場が複数のコーナーに分かれており、静岡の特産品をはじめ、富士山グッズや雑貨など、バラエティに富んだお土産がズラリ。見ているだけでも楽しくなります。人気ナンバーワンは「桜えびせんべい」とのこと。
お土産に喜ばれそうな手ぬぐいをはじめ、富士山クリップや富士山キャンドルなどの富士山グッズの雑貨、こだわりのシャンプー・リンスなどを販売しているコーナーもあります。
湯種のお気に入りは、お茶漬けや桜えびのごはんの素など、地元産品の販売コーナーです。
その中でおすすめは「桜えびのアヒージョ」です。駿河湾名物の桜えびと焼いた「潮かつお」(静岡の代表的な和食食材)、フライドガーリックなどをオリーブオイルで煮たもので、オードブルの一品にもぴったり。オムレツやパスタなどの料理にも使えます。
ニューウェルサンピア沼津を訪れた際にはぜひ売店ものぞいてみてください。
取材時(6月末の日曜日)は駐車場に車がギッシリ停まっており、ホテルの人気がうかがえました。お客さまは保養目的で東京・神奈川から訪れる方が多いとのこと。首都圏から手頃な距離にあり、愛鷹山のふもとの広大な敷地の中でゆっくり過ごせることが魅力なのだと思います。かかりつけ湯に選定された天然温泉はもちろん、スポーツ施設も充実しているニューウェルサンピア沼津。ぜひ一度利用してみてください。
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