KKR沼津はまゆう
(国家公務員共済組合連合会 沼津保養所)
駿河湾と富士山を一望できる海辺のリゾートホテル
成分の濃い「熱海の温泉」を堪能できる宿
沼津御用邸記念公園の近くにあり、美しい海岸沿いに建つリゾートホテル「KKR沼津はまゆう」を訪ねました。KKRとは、「国家公務員共済組合連合会」の意味ですが、どなたでも宿泊できます。
「KKR沼津はまゆう」は目の前に志下(しげ)海岸があり、駿河湾や富士山が眺められるロケーションです。島郷(とうごう)海水浴場まで徒歩3分ほどの距離にあり、宿の周辺は古くから静養地として皇室や政府要人に愛されてきました。1996年にスタートした「KKR沼津はまゆう」は、明治時代に政府要人の別荘だった場所に立地しており、広い敷地内で景観や天然温泉を楽しみながら静かに過ごすことができます。
2019年5月にリニューアルされたロビーは、海をイメージした藍染め柄の絨毯に変更され、吹き抜けの天井には沼津市の花「はまゆう」をモチーフにしたシャンデリアがあり、とても開放的で、洗練された雰囲気です。
奥のロビーのデザインコンセプトは「お客さま同士が語り合える空間」。中央に大きなテーブルが置かれ、他人同士でも旅先で会話が楽しめるようなレイアウトになっています。また、天井から吊るされた電球の装飾が「逆さ富士」になっているのも素敵だと思いました。コーヒーコーナーも備えられ、ここではセルフサービスのコーヒーが無料。
窓側には無料のマッサージチェアが置かれ、外の景色を眺めながら、くつろぐことができます。
「KKR熱海」直送の美肌の湯を楽しめます!
「KKR沼津はまゆう」には大浴場と小浴場があり、男女入替え制。どちらの浴室にも内湯と露天風呂、サウナがあります。
大浴場と小浴場のお風呂で楽しめるのは、「KKR熱海」から直送された天然温泉です。「KKR熱海」は敷地内に豊富に湧き出す自家源泉を所有し、泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物温泉。塩分・ミネラルを豊富に含んだ成分の濃い温泉です。「美肌の湯」とも言われ、タラソテラピー効果も期待できます。井伊湯種(いいゆだね)は、5年ほど前に「KKR熱海」を取材したことがあり、とても懐かしい気持ちになりました。
内湯は伊豆石を用いた浴槽です。伊豆石は乾いていると灰色ですが、濡れることで本来の色が現れます。伊豆石の淡い青緑色はいつ見てもきれいですね。
露天風呂からは松林が見え、潮風が感じられます。こうした風情は海辺の宿ならでは。心地よい風を感じながら、いつまでも入っていたくなります。
また、天然温泉だけではなく、サウナで汗を流せる楽しみもあります。遠赤外線低温サウナのため、心地よく疲れを癒せます。沼津で天然温泉とサウナが楽しめる宿は少ないそうで、お客さまに喜ばれているとのこと。
入浴時間は、朝は6:00〜9:00、午後は14:00〜24:00です。大浴場と小浴場は早朝に男女入替えとなります。
また、日帰り温泉の営業もされていますので、気軽に利用できます。ぜひ成分の濃い温泉を試してみてください。
「卓球」が無料!
温泉宿の定番といえば、「卓球」。多くの宿で卓球台が用意されていますが、「KKR沼津はまゆう」では、なんと無料で楽しむことができます。
3年前までは1台だった卓球台は3台になり、ラケットはシェイクとペンが用意されています。利用する方がとても多く、土曜・日曜は順番待ちで並ぶほど人気があるとのこと。お子さま向けの卓球台も用意されていたり、キッズ用のジャングルジムやすべり台などもあったりと、同じ室内でお子さまも遊ぶことができます。
また、湯種は湯上がりに冷たいビールで喉を潤すのが楽しみです。取材先でも自動販売機が気になり、ついチェックをしてしまいました。ここでは手ごろな価格でビールや発泡酒などが販売されていて、とても良心的。ちなみにホテルから歩いて30秒のところにコンビニエンスストアもあるそうです。
スタイリッシュな「離れ」を新設
「KKR沼津はまゆう」の客室総数は33室。2階と3階には、駿河湾に面した10畳の和室を中心に、洋室や特別室などが用意されています。昔ながらの和室で、窓辺に広がる美しい海を眺めながら、のんびり過ごすのもいいですね。
最近では1階に、広々とした2つの「離れの間」が新設されました。どちらもスタイリッシュで素敵です。2018年9月に新設されたのは、やぐらをイメージした離れの間「きよら」。障子からこぼれる灯が幻想的な空間です。
また、離れの間「みやび」は2019年6月1日に新設されたばかり。宿場町として栄えた沼津の風情を感じられるように、旅籠(はたご)をイメージした客室になっています。
1階の客室は2つの「離れの間」のみで、周りにほかの客室はありません。グループ旅行や女子会での旅に利用され、好評を博しているそうです。
また、一番人気は駿河湾と富士山の眺望が両方楽しめる「広々特別室」。このホテルで最も広く、和室と洋室が2間続きになっているデラックスルームです。洋室には2つのベッドを備え、モダンな雰囲気。最高に贅沢な休日を過ごせると思います。
沼津港から仕入れた魚をメインに
さまざまな食事プランを用意
沼津は「魚の美味しさ」で定評のある港町。車で10分ほどの沼津港から仕入れた魚を中心にした料理が楽しめます。基本プランの月替わりの創作会席(全8品)をはじめ、金目鯛煮付けプランや、かさごの唐揚げとあしたか牛のステーキなどを楽しめるプラン、静岡の幸満腹プランなど、さまざまな食事プランが用意されています。
その中でおすすめは、五つ星会席プランとのこと。伊勢海老・あしたか牛・金目鯛・鮑・炊込みご飯が楽しめる贅を尽くした食事プランです。「いつか食べてみたい」という食材が揃っていますので、記念日など、贅沢をしたいときにぴったり。
朝食は、沼津名物「アジの干物」など、和食を主体としたバイキングを楽しむことができます。朝カレーや朝ラーメンなども用意されています。
また、ロビーでは朝、干物の販売をしています。とてもリーズナブルでお土産にも良さそうです。
自転車の館内持ち込みOK、
愛犬も安心して宿泊できます
「KKR沼津はまゆう」はサイクリスト対応の宿。自転車は玄関(館内)や自分の客室に持ち込むことができます。安心して保管できるので、自転車での旅もおすすめ。
また、愛犬も一緒に宿泊できます。館内にはワンちゃんは入れませんが、玄関前にあるペットの宿泊施設「ペッドリーム」には8つのステンレス製のケージが備えられており、1ケージ3,000円(1頭)で利用できます。中型犬・大型犬は2ケージ利用で4,000円(1頭)になります。ケージの上に小さなカメラがついていて、フロント前にあるモニターで愛犬の様子を見ることもできるそうです。ただし、愛犬のご飯や食器、ブランケットなど、ペット用品は販売されていませんので、事前にご用意を。詳しくは予約時に宿へお問合せください。
湯種もイチオシ!
ロケーションが素敵な海辺の宿
「KKR沼津はまゆう」の海岸口から敷地内の松の木立を抜けると、目の前が志下海岸です。館内に更衣室・シャワールームがあるため、水着で海水浴場まで行けるそうです。また、リニューアルされたばかりのロビーや新設された離れの間が素敵でした。平日は保養目的だけでなく、ビジネス利用のお客さまも多いとのこと。海や富士山の眺望をはじめ、天然温泉やグルメを楽しめる海辺の宿にぜひ一度訪れてみてください。取材時は悪天候で美しい海が眺められなかったため、近いうちにリベンジしたいと思った湯種でした。
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