浜焼き しんちゃん 沼津・港八十三番地
沼津名物「駿河湾の深海魚」料理を堪能
沼津港近くで海鮮バーベキューを楽しめる人気店
沼津港近くの「港八十三番地」は「駿河湾を味わう町」をコンセプトに、2011年にオープンした複合施設。駿河湾の恵みをはじめとする静岡の食材を使った料理を楽しめる飲食店だけでなく、沼津港深海水族館(シーラカンス・ミュージアム)などが集まる沼津の人気スポットです。
「港八十三番地」では「安くて、美味しくて、サービスがいい」というお店を揃えています。その中で井伊湯種(いいゆだね)がランチに訪れたのは「浜焼き しんちゃん」です。
この日は日曜日だったこともあり、店内はお客さまでギッシリ。とても賑やかで活気が感じられます。
「浜焼き しんちゃん」は大正2年創業の佐政水産の直営店であり、沼津港で水揚げされた魚介類やサザエ、ホタテ、ハマグリ、駿河湾の深海魚をコンロで焼いて食べる浜焼き(海鮮バーベキュー)が楽しめるお店です。
「浜焼き しんちゃん」のおすすめメニューを取材しました。
駿河湾は最も深い地点が水深2,500mに達し、日本一深い湾です。駿河湾には1,200種以上の魚介類が生息しており、沼津港では深海魚もたくさん水揚げされています。
この日の刺身は沼津港で水揚げされた「ゲホウの姿造り」。頭がとがった独特の風貌の深海魚で、トウジンとも呼ばれているそうです。恐る恐る食べてみれば、そのふわふわとした食感にびっくり。その味わいはあっさりとしていて上品。寿司ネタとしても使われる白身魚と聞いて、納得する湯種でした。
名物浜焼きの「駿河湾深海おまかせ盛り」は、デン、メギス、メヒカリ、小金目(コキンメ)、深海エビでした。
さっそく卓上コンロで浜焼きを楽しみます。味付けは塩をパラパラ、備付けの「だし醤油」はお好みで。深海魚の浜焼きは見た目も豪快であり、ワクワクします。
香ばしく焼き上がった深海魚は身がやわらかく、適度に脂がのっていました。初めて食べたのは、メギスとデン。メギスは焼魚だけでなく、天ぷらやフライ、寿司、刺身など、幅広い用途で楽しめる沼津の定番深海魚だそうです。その味わいはクセがなく、あっさりとした美味しさの白身魚でした。デンは白身が淡白でふっくらとした味わいを楽しむことができます。
ふんわりとした白身のメヒカリは骨がやわらかいので、丸ごと食べられます。小金目は小振りの金目鯛。金目鯛も深海魚だということを改めて知りました。金目鯛は煮付けで食べることが多いですが、シンプルな塩焼きもいいですね。
また、浜焼きに貝は欠かせないということで、「とりあえず貝三種盛り(1,100円・税別)」も人気メニュー。新鮮なホタテ、ハマグリ、サザエを浜焼きで楽しむことができます。
ホタテやハマグリが焼き上がったところで、備付けの「だし醤油」を垂らしていただきます。サザエはつぼ焼きに。磯の香りがたまりません。
漁師チャーハンはアサリや小さなイカなどが入ったガーリック風味。魚介のダシやニンニクが効いていて、「また食べたい!」と思った一品でした。
この日の味噌汁は沼津産深海エビを使った「コシオリエビのお味噌汁」でした。コシオリエビはほかでは出回らない希少なエビとのこと。コシオリエビは腹部を折り曲げていることから名前が付いたそうです。味噌汁には、ほのかな甘みの上品な出汁がたっぷり出ていて、コシオリエビの旨みが感じられました。
活気のある雰囲気の中、駿河湾の深海魚をはじめ、沼津ならではの魚介類を堪能できる「浜焼き しんちゃん」。いろいろなメニューが用意されていますので、何を食べようか迷ったときは、上記で紹介したメニューを試してみてください。グループでシェアして楽しむのもおすすめです。
また、近くにある沼津港深海水族館を鑑賞後、「浜焼き しんちゃん」で食事をすると、お得になります。沼津深海水族館の入館料のレシートを提示すると、10%割引のサービスが受けられます。ぜひ利用してみてください。
湯種もイチオシ!
2019年7月、「港八十三番地」がさらに魅力的に
湯種が「浜焼き しんちゃん」を訪れたときは、まだ準備中でしたが、2019年7月8日に「港八十三番地」に新たなランドマークとして「PORT83)がオープンしました。ライド型のシューティングアトラクションやイタリアンレストラン、工房一体型のベーカリー、カフェが加わり、さらに魅力的になりました。沼津に訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてください。
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