静岡県 桃沢温泉 長泉山荘
桃沢温泉 長泉山荘は閉業しました。
山あいにある、源泉かけ流し温泉と創作懐石の隠れ宿
愛鷹山の近くに位置し、春は花見風呂、日帰り温泉と食事のセットもおすすめ!
JR三島駅から車で約20分、愛鷹山(あしたかやま)へ向かう中腹に長泉町唯一の温泉旅館「長泉山荘」があると聞いて、温泉ソムリエの佐藤ガチャ氏と訪れました。山あいにある旅館は豊かな自然と静寂に包まれ、旅館の裏手には桃沢川が流れています。
全16室の部屋から四季折々の眺めが楽しめ、特に春は桜が見事だそうです。
お風呂は男女別で、それぞれ内湯と露天風呂、サウナがあります。自然に包まれた露天風呂の周りには桜の木があり、春には花見風呂が楽しめるロケーション! 空気が美味しいので、清々しさが感じられました。
こちらの源泉は敷地内(旅館の裏手)にあり、地下1,500メートルから湧き出る桃沢温泉。平成5年に愛鷹山で初めて温泉掘削に成功したそうです。愛鷹山に降った雨や雪が長い年月をかけて温泉となり、それをかけ流しで楽しめるわけですから、ロマンがありますね。
お湯は一見無色透明に見えますが、ほんのり乳白色が入っており、少しとろみも感じます。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉。夏はデトックスができ、冬はよく温まり冷めにくいそうです。
こちらは男湯の内湯。ジャクジー付き。露天風呂は併設されていないため、一旦服を着て移動する必要があります。
女湯の内湯と露天風呂(内湯と露天風呂が併設されています)。女性の浴室のほうが広い造りになっています。
貴重な桃沢温泉と共に長泉山荘で楽しみなのがお料理です。こちらで堪能できるのは、四季折々の創作懐石。
また、日帰り温泉と月替りのお弁当形式の食事がセットになった「愛鷹御膳プラン」(3,500円、税・サ込み)もあります。多くの方にこちらのお料理を食べてほしい、という思いからこのプランをつくったそうで、これなら気軽に料理と温泉を楽しめますね。
ほかにも慶事や法事などの会席にぴったりな食事プランもあります。
チョウザメの養殖を昨年6月からスタート、
将来はキャビア丼も楽しみ。陶芸も体験できる!
また、長泉山荘でユニークなのは敷地内で昨年6月からチョウザメの養殖を行なっていること。チョウザメといえば、キャビアが採れることで知られているお魚ですね。養殖場を案内していただきました。
現在、生簀で約200匹の稚魚を養殖していて、地産地消を実現するには5年以上かかるそうです。チョウザメの養殖は静かなブームで、全国各地で町おこしにも利用されているのだとか。「いずれはキャビア丼をお客さまに召しあがっていただきたい」とのことで、将来が楽しみですね!
現在もチョウザメ料理数品を取り入れたお料理プランを用意しているそうです。チョウザメの食感はフグに似ていて、身の色はほんのりしたピンク色。食の専門家を招いて行なった試食会では、薄造りやにぎり寿司、鍋料理が好評だったとか。一度はチョウザメを使った料理を食べてみたいと思った湯種でした。
また、チョウザメの養殖場の近くには陶芸体験工房「桃沢窯」があり、専属陶芸家(実は支配人が陶芸家)が丁寧に指導してくれます。手びねりや電動ろくろを使った作品が作れますよ〜。
長泉山荘は都会の喧騒から離れ、のんびりしたい方におすすめ。空気や水もキレイで、宿の周りには滝もあり、マイナスイオンもたっぷり。一泊すれば、ゆっくり温泉から料理、陶芸まで楽しめ、リフレッシュできますよ〜。
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