干物専門店 丸福 湯河原店
湯河原駅前でこだわり干物を販売
塩分控えめで出来立ての美味しさ
海と山に囲まれ、古くから名湯で知られる湯河原。みかんや温泉まんじゅう、干物など、さまざまな特産品があります。
今回は湯河原駅前にある干物専門店「丸福(まるふく)」を訪ねました。こちらはスルガ銀行湯河原支店の社員が推薦してくれたお店。なまこ壁の店構えが印象的です。
丸福の湯河原店は2006年にオープンしました。ほかに真鶴駅前にも店舗を構えています。
店内のショーケースには美味しそうな干物がズラリ。丸福は湯河原に自社工場を持ち、製造直売しています。丸福の干物は都内のデパートでも販売されており、その品質は折り紙付き。
丸福の干物は、塩分控えめ。一般的な干物は日持ちさせるために塩辛くさせますが、魚の美味しさを最大限に引き出すため、極力塩分を控えめにしているそうです。
素材は産地にこだわらず、各地から旬の美味しいものを仕入れて自社工場で加工し、出来上がった干物を瞬間冷凍してお店に届けています。そのため、作り立ての美味しさを味わうことができるとのこと。
「すべて自信のあるものを揃えている」という丸福で、特に力を入れているのはアジの干物。旬の時期に獲れたものを加工し、一年を通じて販売をしています。値段がお手ごろなのも、自社工場を持っている強みですね。
みりん干しはサバやアジ、イワシなどがあり、一番人気は「さばみりん」です。ノルウェー産のサバを使っているのは、美味しさへのこだわりから。ノルウェーはサバの漁獲時期が決まっているため、脂ののった品質の高いものが手に入るそうです。
めずらしい干物もありました!
ショーケースの中には、カマスやノドクロ、エボダイなどの干物のほか、ヒイラギやウルメイワシの丸干しなど、あまり見たことがないようなものも並んでいます。思わず目が釘付けになってしまいました。
ヒイラギとウルメイワシの丸干しは地元の真鶴港や福浦港で獲れたものを使用しています。ヒイラギの丸干しは、軽くあぶって食べると、おつまみにぴったり。網で獲れるというヒイラギは表面がヌルヌルしているため、加工に時間がかかるそうですが、その手間を惜しまず、「美味しい干物を食べていただきたい」というこだわりから、製造販売をしているとのこと。
豆アジの干物は小田原の海で獲れたものを使用。素揚げにして南蛮漬けにすると美味しい魚ですが、こちらも干物にすると加工に時間がかかるため、ありそうで、なかなかない干物だそうです。井伊湯種(いいゆだね)はいつも家族から「小さめのアジ」をお土産にリクエストされているので、ぴったりのものが見つかりました。
金目鯛の干物も丸福のおすすめ商品の一つ。稲取の金目鯛を使っており、サイズが大きいほど脂がのっていて、ふっくらしています。都内で購入するよりも1,000円くらい安く手に入れることができるのも製造直売ならでは。こんなゴージャスな干物をお土産にしたら、すごく喜ばれそうですね。
干物以外では季節限定の自家製塩辛が人気。素材が傷みやすいため、涼しい時期のみ作る製品で、10月頃から5月上旬頃まで販売しています。10本くらいまとめ買いする人もいるほどの人気アイテムですから、塩辛好きの方はぜひ一度試してみてください。
井伊湯種はいろいろ迷いましたが、今回はヒイラギの丸干しとウルメイワシの丸干し、豆アジの干物を買いました。お店の冷凍庫ではマイナス23℃、ショーケースではマイナス16℃で干物を冷凍保管しており、たとえば1日持ち歩くと、自宅に着く頃には自然解凍されているそうです。その場合は冷蔵なら2〜3日くらい、あるいは冷凍なら2週間くらい、もつそうです。また、冷凍のまま焼いても大丈夫とのこと。その品質の良さからまとめて購入する方もいるそうです。
電話での注文も受け付けており、その際にはクール宅急便で送ってくれます。お土産に買って帰った干物は、どれも塩分控えめで絶品でした。湯河原までなかなか行けないときに電話注文できるのは、とても便利だと思います。
また、店内には休憩スペースがあり、給水器も用意。多くの方が買い物だけでなく、くつろぎのひとときも楽しんでいるそうです。
湯種もイチオシ!
JR湯河原駅から徒歩1分
丸福は湯河原を訪れた際には立ち寄りたい干物専門店。JR湯河原駅から徒歩1分とアクセスが良くて、わかりやすいところに立地しています。電車利用の方は湯河原駅の改札を出たら、右側に進んでください。温泉場に向かう神奈川県道75号線沿いにお店があります。
マイカーの方は店舗の脇にある専用駐車場を利用できます。
丸福が出店している「ぶらん市」へ行ってみました!
お店の取材後は丸福が出店している「ぶらん市(ぶらんち)」へ行ってみました。ぶらん市は湯河原駅前通り明店街が3か月ごとに開催している、湯河原の一味違った手づくり市です。
ぶらん市の会場へ向かう途中に小さな神社があり、そこには明店街の公式マスコットキャラクターの「狸姫あかり」のおみくじガチャが設置されていて、ユニークだと思いました。
丸福から徒歩3分ほどの会場には、地場産品の販売店や飲食店、湯河原ゆかりの作家による手づくり作品の展示販売など、取材時には約30軒のお店が立ち並び、早朝から賑わいをみせていました。
大道芸人などのステージプログラムや湯河原温泉を利用した足湯のブースなどもあり、買い物だけでなく、いろいろな楽しみ方ができます。会場で来場者アンケートに答えたら、商店街キャラクターの缶バッジやポテトフライの割引券が貰えました。
飲食物は温泉まんじゅうやパン類、おでん、焼き芋、今川焼き、焼き菓子などがそれぞれのお店で販売されていました。また、雑貨やバッグ、アクセサリーなどのお店も目立ちました。
こちらはぶらん市に出店した丸福のブースです。将来を期待される若手スタッフが接客を担当していました。ぶらん市のために用意された特別価格の干物が並べられ、ここでは試食もできました。
次回、ぶらん市は2019年5月26日(日)9:00〜14:00開催予定。一味違う湯河原の表情が感じられて、楽しいひとときを過ごせると思います。丸福も出店予定とのことですので、ぜひ、のぞいてみてください。
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