フォレストリゾート ホテル城山 湯河原温泉
湯河原駅の近くで「天然温泉」と「ラドン温泉」を楽しむ
2018年7月に大浴場をリニューアル、日帰り温泉も人気
JR湯河原駅から徒歩約3分の「フォレストリゾート ホテル城山(フォレストリゾート ホテルシロヤマ)」を訪ねました。
ホテル城山は湯河原温泉とラドン温泉の2種類を楽しむことができる湯宿です。ラドン温泉も大好きな井伊湯種(いいゆだね)は、以前からとても興味がありました。
さらに「2018年7月に大浴場を含む4階や玄関フロアなどのリニューアルが行なわれた」と聞いて、ワクワクしながら館内へ。
玄関フロアは昨年リニューアルしたばかりのため、ピカピカ。高級感があり、開放的な空間が広がっています。
庭園側にロビーが設けられ、庭の眺めを楽しみながらくつろぐことができます。
さっそく4階にある男女別の大浴場を取材しました。4階のフロアは柱だけを残し、間取りからすべて新規で作り直したそうです。
大浴場だけでなく、湯上り処も生まれ変わりました。
小さなお子さまが遊べるスペースが作られました。
また、日帰り温泉利用者専用の脱衣所が新設されました。
それでは大浴場の男湯から紹介します。スッキリとした印象の脱衣所は暖色系のトーンでまとめられ、落ち着く雰囲気です。
浴室は内湯と露天風呂に分かれています。
内湯では湯河原温泉とラドン温泉という2種類のお風呂が楽しめます。
万葉集で詠われたこともある湯河原温泉は怪我をしたタヌキが発見し、傷を癒したという伝説があります。そのため、古くから傷に効く温泉として知られてきました。
内湯の2つの湯船(下の画像)では、歴史ある湯河原温泉が楽しめます。湯河原町の源泉を使っており、切り傷のほか、筋肉のコリや冷え性、慢性皮膚病などにも良いと言われています。
以前よりもお風呂と洗い場のスペースが広くなりました。
露天風呂でも湯河原温泉を楽しめます。泉質は弱アルカリ性のナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉。吹き抜ける風を感じながら、やさしい肌触りのお湯を満喫することができます。湯河原駅の近くで天然温泉が楽しめるのは素敵です。梅の名所で知られる幕山でのハイキング帰りに汗を流すのに日帰り温泉は最適だと思います。
露天風呂のスペースにも洗い場がありました。
伊豆・箱根・湯河原随一のラドン温泉
ラドン温泉は東ヨーロッパやロシア、ギリシャなどで広く普及している健康入浴法です。ホテル城山のラドン温泉は日本ドクターズクラブのもとに開発された最新鋭のラドンガス発生装置が導入され、入浴時に呼吸や皮膚を通じてラドンガスを取り入れるものです。
ホテル城山がラドン温泉を始めたのは1982年。当時、ラドン温泉は最盛期を迎えており、日帰り温泉をスタートする際に導入したそうです。古くから「ホテル城山 湯河原ラドンセンター」として、親しまれてきました。
かつては全国にたくさんのラドン温泉センターがありましたが、時代の流れとともに衰退していきました。寂しいことに、井伊湯種がよく通っていた大船のラドン温泉センターも2011年に閉店してしまいました。それだけに、ホテル城山は伊豆・箱根・湯河原随一のラドン温泉を楽しめる施設として、とても貴重な存在です。
洗い場で体を洗い、ラドン温泉の浴室へ。密閉された浴室に入ると、もぁっとした熱気に包まれますが、お湯の温度は37〜39℃とぬるめになっています。ラドン温泉に入ると一般的な天然温泉よりも早く汗が出てきます。体への負担がかかりやすいため、1回目のラドン入浴は5〜10分が目安。そのあとは1〜2時間ほど湯上がり処でゆっくりしてから、2回目の入浴をすると効果的だそうです。
浴室内に入浴法についての案内がありました。
全身から取り入れたラドンガスのエネルギーが体をめぐるため、その効能は一般的な天然温泉の30倍といわれています。それほど素晴らしいお風呂ですから、ぜひ一度試してみてください。
次は女湯をレポートします。女湯入口には趣のある花が飾られ、華やかな印象を受けました。
女湯にも内湯が2つあり、男湯とは湯船のデザインが異なります。
こちらは女湯のラドン温泉の浴室です。
洗い場にはベビーバスが用意されていました。
露天風呂は湯船の木枠の色がアイボリーでさわやかな印象でした。
日帰り温泉のお客さまの滞在時間は平均2〜3時間くらいとのこと。天然温泉とラドン温泉をゆっくり楽しまれているようです。
貸切露天風呂は日帰り利用もできます
また、貸切露天風呂もリニューアルされました。ここからは湯河原の市街や遠くに海が見えます。この貸切露天風呂は日帰りでの利用も可能のため、家族あるいはカップルでゆっくり湯河原温泉を楽しむことができます。
露天風呂付き客室や洋室が人気
ホテル城山の客室は全19室。露天風呂付き客室や洋室、和室など、趣の異なる6種類の部屋が用意されています。2018年7月に2階の客室がリニューアルされました。その中で案内していただいたのは露天風呂付きの和洋室「藍(あい)」。8畳の和室とローベッドの備えられた洋室で構成され、ゆったりとした空間が確保されています。
露天風呂は涼しげな水色の陶器風呂。客室のお風呂で湯河原温泉を楽しめるのは贅沢ですね。
洋室は30㎡の広さがあり、ツインベッドが備えられています。
また、和室は10畳のスタンダード和室をはじめ、露天風呂付き客室やリニューアルされた和室も用意されています。
夕食は部屋出しで楽しめます
ホテル城山では海が近い立地のため、海の幸を中心に山の幸や肉料理を取り入れた創作会席を楽しめます。ホテルという名前ながらも和風旅館のスタイルをとっており、夕食は部屋出しで提供されます。周りに気兼ねしなくていいので、小さなお子さま連れの方や年配の方もゆっくり食事を満喫できそうですね。献立は2か月に1回、変更になり、その季節をイメージした料理が用意されるそうです。
また、朝食は広間またはレストランで楽しむことができます。
湯種もイチオシ!
天然温泉とラドン温泉を両方体験
取材の最後に副支配人からこのサイトの読者へのメッセージをいただきました。
「2018年7月に大浴場や玄関フロアなどをリニューアルしました。お風呂に力を入れており、日帰り入浴も大歓迎です。その際にゆっくりお過ごしいただけるよう浴衣(大人のみ)もご用意しました。また、当館では地元の方の宴会も多く、以前から料理にご好評をいただいております。加えて、この度リニューアルしたことでお風呂がガラリと変わったと喜んでいただいております。天然温泉とラドン温泉を両方体験できますので、ぜひお越しください」
また、入浴付き日帰り宴会プランや夕食付き日帰りプランなども用意されているそうです。
湯河原駅から徒歩3分という立地も魅力的なホテル城山。湯河原観光やハイキングの帰りなどにも気軽に立ち寄れると思います。ぜひ湯河原温泉とラドン温泉で疲れを癒してみてください。
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