ちぼり湯河原スイーツファクトリー
ミニ工場見学も楽しめる湯河原の新名所
お菓子づくり体験やクッキーバイキングが人気
JR湯河原駅から徒歩で約3分の「ちぼり湯河原スイーツファクトリー」を訪ねました。
「ちぼり湯河原スイーツファクトリー」は2017年11月にオープンした贈答用クッキーメーカー「ちぼり」の本社直営店。「五感で楽しむスイーツファクトリー」をコンセプトにしており、ミニ工場見学やお菓子作り体験、カフェで地元の食材を使ったスイーツを食べたり、クッキー食べ放題なども楽しむことができます。
1階にはカフェやちぼりのお菓子売り場、お菓子工房などがあります。天井が高く、開放的な空間が素敵です。
2階がミニ工場の見学コーナーになっており、階段またはエレベーターで上がります。階段を上がっていくと途中からお菓子の甘い香りが漂ってきて、工場見学が好きな井伊湯種(いいゆだね)はワクワクしました。予約なしで、しかも見学は無料ですので、気軽に立ち寄ることができます。
工場見学コーナーの入口では公式キャラクターの「いずみん」が出迎えてくれました。ちぼりの社名やロゴマークの由来になった噴水がモチーフになっています。
工場見学コーナーの入口では実際の工場を模したエアシャワーが体験できます。黄色いスペースに立つと、風が出てくる仕組みになっています。ゴォォォという大きな風音がして、思ったよりも強風でびっくり。実際の工場では、ドーム型のエアシャワーを利用し、工場内に髪の抜け毛やホコリが侵入しないようにしているそうです。
ちぼりの焼き菓子は「ちぼり湯河原スイーツファクトリー」の工場のほか、山梨県の韮崎(にらさき)と甲府の工場でつくられています。3つの工場でつくられた製品は全国のデパートやスーパー、コンビニエンスストア、さらに世界20数か国で販売されています。
工場見学コーナーではガラス越しにクッキーの製造風景を見学することができます。
その中でも印象に残ったのが「クッキーの焼き上がり」です。長さが20mもあるオーブンから焼き上がったクッキーが次々と流れていく様子は見ていて飽きません。
焼き上がったクッキーは包装のラインへ。包装の様子も見学できます。
また、クッキーの材料についてイラストや写真でわかりやすく解説しているコーナーがあり、小さなお子さまも楽しみながら学べると思いました。
お菓子作りの道具も展示されていました。
工場見学は家族で楽しめると思いますので、ぜひ立寄ってみてください。ただし、工場見学の時間は10:00〜16:00ですので、ご注意ください。
カフェで湯河原スイーツやクッキーの食べ放題を楽しむ
工場見学のあとは1階のカフェへ。ここでは併設されたお菓子工房でつくられた、湯河原みかんや片浦レモンなどの地元の特産品を使ったスイーツを楽しむことができます。
その中でも一番人気だという湯河原みかんを使ったシュークリームは、みかんの味がしっかり活かされつつも、甘さは控えめ。上の皮はクッキー状になっており、ザクザクとした食感も楽しめました。この絶品シュークリームは、お土産にも喜ばれると思います。
ジェラートでは湯河原みかんや片浦レモンを使ったシャーベットがおすすめです。もともと湯河原みかんは収穫量が少なく、片浦レモンは昨年の収穫量の半分以下とのこと。それだけにとても貴重です。ぜひ試してみてください。
また、インターネットの口コミで人気なのがクッキーバイキングです。日替わりで「ちぼり」のクッキーが8種類用意され、60分間食べ放題とワンドリンク付きで550円(税別)で楽しむことができます。とてもリーズナブルですね。ワンドリンクは、コーヒーや湯河原みかんジュースなどから選ぶことができます。
ちなみに、ちぼりのお菓子はドイツ菓子が基本になっているそうです。1973年にちぼりの現会長の樋口浩司(ひぐちひろし)氏が日本人で初めてのドイツ・マイスター資格を取得。2016年には「ドイツの製菓技術を世界中に伝えた」ということを讃えられ、最高称号の「永世マイスター」の称号を授与されました。
また、2012年から優秀な食品や飲料を表彰する「モンドセレクション」にエントリーし、毎年、最高金賞を受賞しているそうです。
1階の店舗でお菓子のお土産選びを楽しむ
1階の店舗はアンテナショップになっており、「赤い帽子」や「カリン・ブルーメ」など、10ブランドのちぼりのお菓子を販売しています。
これまで「ちぼり」という名前の付いたブランドはありませんでしたが、施設のオープンを機に「ちぼり湯河原スイーツファクトリー」というブランドが加わりました。地元で収穫した湯河原みかんを使っていることが特色です。地元で採れた湯河原みかんを使って、湯河原工場でつくったお菓子を湯河原の店舗で売るという「三地(産地)主義」の考え方を実践されているそうです。
「ちぼり湯河原スイーツファクトリー」ブランドのおすすめは、湯河原みかんジャムを用いたサブレサンド。2018年のモンドセレクションで金賞を受賞しているそうです。こちらは、ちぼり湯河原スイーツファクトリーの店舗と小田原ダイナシティ(ショッピングセンター)でしか買えませんので、お見逃しなく。
お菓子づくり体験が大人気
お菓子工房では「ちぼりお絵かきコース」と「マイスターコース」という2つのお菓子づくり体験が用意されています。
「ちぼりお絵かきコース」はクッキーに4種類のシュガーペンでお絵かきができます。所要時間は45分で開催日は月・金・土・日曜日と祝日。料金は900円(税込)で14人まで参加することができます。土・日曜日は予約でいっぱいとのことで、その人気ぶりが伺えますね。春休みや夏休みといった長期休暇の期間は、月・金・土・日曜日以外の通常開催していない日でも体験できる日もあるので、お問合せしてみてください。
また、「マイスターコース」では季節にちなんだ形のクッキーにお絵かきをします。3種類のシュガーペンを用いてオリジナル・アイシングクッキーがつくれます。開催日は月・金のみ。所要時間は90分で、料金は1,600円(税込)です。
1階にはキッズスペースも用意されています。小さなお子さまが靴を脱いで遊べるスペースがあるのはいいですね。ここでは公式キャラクターの「いずみん」の塗り絵や、お菓子に関する絵本なども楽しむことができます。店内には、おむつ替えと授乳スペース(個室)もありますので、赤ちゃん連れの方も安心して訪れることができます。
社名やロゴマークの由来はイタリア・チボリ市の噴水
キッズスペースの奥に噴水の写真が飾られていました。こちらは、ちぼりの社名やロゴマークの由来になった、イタリア・チボリ市のヴィラ・デステの噴水。世界遺産にもなっているそうです。創業者の樋口泉氏がヨーロッパ旅行に行ったときに、その噴水を見て感銘を受け、社名に「TIVOLI(ちぼり)」と名付け、噴水をモチーフにしたロゴマークに決めたそうです。
店内には社名とロゴマークの由来がパネルで紹介されていました。
チボリ市のお土産コーナーもあります
現在、湯河原町とイタリア・チボリ市は姉妹都市になっており、1階のスペースにチボリ市のお土産コーナーが併設されています。現地に行かないと手に入らないアイテムが揃っており、その中でもイタリアンクロスやオリーブオイルなどが人気です。チボリ市のオリーブオイルは、いろいろなメーカーを試してみた中でも特に味が良いことから、取扱いを始めたそうです。日本ではここでしか買えないとのことですので、素敵なお土産になりそうですね。
また、1階には湯河原の地産品コーナーも併設されていますので、お土産選びがさらに楽しくなります。
湯種もイチオシ!
家族で楽しめるオシャレなスポット
このように見どころがたくさんの「ちぼり湯河原スイーツファクトリー」。楽しみ方もいろいろあり、美味しいお菓子がある空間で過ごしていると、幸せな気分になれると思いました。また、JR湯河原駅から徒歩約3分というアクセスの良さも魅力的。こうした駅近でお菓子工場があるところは、とてもめずらしいと思います。ファミリーで楽しめるオシャレなスポットですので、湯河原を訪れた際にはぜひ足を運んでみてください。
より大きな地図で 温泉グルメ探訪 を表示