熱海伊豆山温泉 熱海 偕楽園

全室オーシャンビュー、大パノラマの大浴場で
約1300年の歴史を誇る「走り湯」を満喫

今回、井伊湯種が訪れたのは、熱海・伊豆山温泉にある「熱海 偕楽園」。全室オーシャンビューで、日本三大古泉の一つの「走り湯」を気軽に楽しめる湯宿です。

熱海駅から車で約5分 静かに過ごせる伊豆山温泉!

東京より車で約2時間、熱海市伊豆山(いずさん)にある温泉旅館「熱海 偕楽園」。伊豆山の中心にあり、海側に位置する偕楽園は、古い歴史のある伊豆山神社の参道沿いにあります。伊豆山地区は日本三大古泉の一つとして知られる「走り湯」をはじめ、多くの源泉を持つ伊豆山温泉や源頼朝と北条政子が出会った地としても有名です。熱海駅からも近く(車で約5分)、湯種もよく訪れる温泉地ですが、静かに過ごせるところも気に入っています。

偕楽園 伊豆山の海側に立地

伊豆山の海側に立地

偕楽園 旅館名の由来

旅館名は水戸藩の浪士によるもの

約1300年の歴史を誇る「走り湯」を気軽に楽しめるのが「熱海 偕楽園」。どこか懐かしい雰囲気のする偕楽園では、海が見渡せる大浴場で「走り湯」と「逢初の湯」という泉質の違うお湯を、いずれも源泉かけ流しで楽しめます。部屋や大浴場から相模湾を見渡すことができ、天気が良い日には初島や伊豆大島も見渡すことができます。旅館の周辺にはパワースポットとしても知られる伊豆山神社や走湯神社、走り湯史跡などがあります。

偕楽園エントランス

温かい雰囲気のエントランス

偕楽園 大浴場

相模湾に面した大浴場

全室オーシャンビュー
代表的な部屋は特別室「相模」や露天風呂付き客室

まずはお部屋についてレポートします。

部屋数は全20室で、全室オーシャンビュー。代表的な部屋が特別室「相模」や「大島」、そして2つの露天風呂付き客室です。

偕楽園 特別客室「相模」

特別客室「相模」のエントランス

特別室「相模」は、熱海 偕楽園で最も広い部屋で、数奇屋造りの床の間のある和室12畳・和室6畳、次の間、広縁は和風モダンなフローリングという間取りです。開放感のある広縁からは相模湾が一望でき、初島や大島も見渡すことができました。内湯の浴槽では、温泉(走り湯)が楽しめます。
とてもくつろげる雰囲気のほか、この部屋で印象的だったのは、トイレが畳敷きだったこと。早朝には窓の外の椿の木に小鳥(メジロ)が来ていて、和みました。

偕楽園「相模」の室内

「相模」の室内。2間続きになっている

偕楽園「相模」広縁

海を見渡せる「相模」の広縁

特別室も魅力的ですが、宿泊者にもっとも人気があるのは、2つの露天風呂付き客室とのこと。「牡丹」は、和風モダンの雰囲気。12畳の和室に広縁、テラスもあって開放感は抜群です。110×170cmの浴槽はヒバ材と伊豆石を使い、伊豆山から引いた自家源泉「逢初の湯」をふんだんに流しています。海を見ながらいつまでも入っていたくなるような露天風呂です。

露天風呂付き客室「あやめ」は、「牡丹」と同様の間取りですが、この部屋からは海はもちろん、桜も見えます。取材時にはちょうど桜が見頃で、露天風呂からお花見ができて、とても贅沢な気分になりました。桜のシーズンは特におススメです。夜の入浴時には、星も見ることができ、とてもきれいでした。

偕楽園 客室「あやめ」の室内

露天風呂付き客室「あやめ」の室内

偕楽園「あやめ」露天風呂

春はお花見も楽しめる「あやめ」の露天風呂

三大古湯の「走り湯」は古くは信仰の対象だった

熱海 偕楽園には2つの大浴場と露天風呂、貸切家族風呂があり、3つの肌触りの違う源泉を楽しむことができます。特に大パノラマの大浴場では由緒のある「走り湯」と自家源泉「逢初の湯」という泉質の違うお湯を源泉かけ流しで堪能できます!

偕楽園 大浴場の入口

大浴場の入口

伊豆山温泉で堪能したいのが三代古泉の一つの「走り湯」。そもそも「走り湯」とは、今から約1300年前に修験道の行者、役小角(えんのおづぬ)によって、発見されたといわれる全国でも珍しい横穴式源泉のこと。山腹から湧き出た湯が海岸へと飛ぶように流れ落ちる様から「走り湯」と名付けられたといいます。
湧き出す湯が病を治し長寿に効験があるとされ、古くから信仰されてきました。その信仰の中心となったのが伊豆山神社で、走湯神社は走り湯の源泉を守護する神社です。走湯神社の下には熱海市指定の史跡になっている横穴式源泉があり、現在も約70℃の源泉が湧き出す様子を見学することができます。
走り湯は、古くは伊豆山神社の神湯であり、かつてはこの走り湯に入って身を清め、伊豆山神社にお参りに行ったのだそうです。

偕楽園 伊豆山神社

走り湯の信仰の中心になった伊豆山神社

偕楽園 走湯神社

旅館から少し下ったところにある走湯神社

偕楽園 走湯温泉跡

熱海市の史跡になっている走湯温泉跡

パワフルな「走り湯」と
自家源泉の「逢初の湯」を源泉かけ流しで楽しむ!

偕楽園の温泉には、歴史のある「走り湯(伊豆山一号泉)」、自家源泉「逢初の湯」(伊豆山63号泉)、そして「馬の湯(第二走り湯/伊豆山78号泉)」という3本の源泉を用いています。

大浴場は2つあり、時間帯によって男女が入れ替えとなります。どちらも相模湾が一望できる絶景のお風呂で、「走り湯」と「逢初の湯」という泉質の違うお湯を、いずれも源泉かけ流しで楽しめます。これは温泉マニアにはたまりません! マニアでない方もお湯の肌触りや温度が違いますから、ぜひ比較を楽しんでほしいと思います。

偕楽園 朝風呂もおすすめ

朝風呂もおすすめ。大浴場で朝日を拝みながら

699年頃に発見された「走り湯(伊豆山一号泉)」は、戌年に湧き出たことから、“犬の湯”とも呼ばれています。源泉の場所は旅館のすぐ下にあり、走湯史跡にもなっています。泉質はカルシウム・ナトリウム-塩化物泉。無色透明で口に含むと苦味が感じられるしょっぱさ。源泉は69.5℃で温度を調整するために加水をすることもあるそうです。また、お湯の温度は高めでとにかく塩分が強く、パワフルでとても温まるため、古くから怪我のケアに使われました。

さらに、pH7.7の弱アルカリ性で、美肌効果の目安となるメタケイ酸が107.2mg/kgも入っているので美肌の湯とも言えるでしょう。走り湯の長い歴史に思いをはせながら、お湯を堪能する湯種でした。

偕楽園 湯種愛用のpHメーター

湯種愛用のpHメーターで測定。走り湯は肌にやさしい弱アルカリ性

もう一方の「逢初の湯」は、源泉は旅館より1キロ離れた伊豆山の山の中にあり、昭和37年にご主人のお父さまによって掘削されたもの。源泉は70.3℃。走り湯より温度が低く仕立てられていて、温めのお湯が好きな湯種好み。泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉。pH8.3の弱アルカリ性で、走り湯と比較すると、やさしい肌触りでまったり入浴できます。硫酸塩が入っていることやメタケイ酸が多いことから「美人の湯」とも言われ、特に女性に人気があります。

大浴場は絶景で海が見えるだけでなく、眼下に漁港やビーチラインも見渡せる大パノラマ。特に早朝の日の出の時間帯がおすすめです。天気の良い日には美しい朝焼けが見え、水平線から昇る朝日が神々しいほど。黄金色に染まる海を見ながらの温泉は最高の気分です。また、満月の夜は月の道が良く見え、とてもきれいです。ぜひいろいろな時間帯に入浴してみてください。
偕楽園 日の出

露天風呂や貸切家族風呂で
馬の湯(第二走り湯)を満喫!

露天風呂は時間によって男女入れ替え制となります。内湯と露天風呂があり、こちらで堪能できるのは馬の湯(第二走り湯)。源泉は旅館のすぐ下の走湯神社から50メートルのところにあります。こちらは「逢初の湯」掘削から1年後の昭和38年に掘削されたもの。かつては走湯神社から伊豆山神社へと上がる神馬を洗っていたことから、「馬の湯」と呼ばれるようになりました。源泉の温度は71.6℃でpH7.8。
古湯の第一走り湯と同じ泉質ですが、こちらのほうが、ナトリウム分が強く、ジワジワと効いてくる感じ。露天風呂からは海は見えませんが、気持ちの良い風の中、温泉を楽しむことができます。

偕楽園 露天風呂の内湯

露天風呂の内湯

偕楽園 開放的な露天風呂

開放的な露天風呂

貸切家族風呂は1組が45分、有料(1,050円)で利用できます。こじんまりした浴槽ですが、落ち着ける感じです。源泉は馬の湯(第二走り湯)。お湯の温度やコンデションによって感じ方が異なるかもしれませんが、家族露天風呂のお湯が一番パワフルに感じました。

偕楽園 貸切家族風呂

貸切家族風呂

次はお食事についてレポートします!

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