IZU VILLAGE/HESO HOTEL（ヘソホテル）
極上の源泉かけ流し温泉が楽しめる「道の駅」のホテル
1人でも家族でもリーズナブルに泊まれる、伊豆旅行のベース基地
とびきり上質な温泉があるという噂を聞いて、2018年11月にリニューアルオープンした「道の駅 伊豆のへそ」に併設された、HESO HOTEL（ヘソホテル）を訪ねました。HESO HOTELは、静岡県内に多数の温泉施設やホテルを展開している時之栖（ときのすみか）が運営するIZU VILLAGE（イズビレッジ）内の宿泊施設です。
IZU VILLAGE/HESO HOTEL入口
まずは施設の歴史から伺いました。IZU VILLAGEの前身は、「IZU・WORLD みんなのHawaiians（イズ・ワールド みんなのハワイアンズ）」であり、以前は洋ランに特化した「伊豆洋らんパーク」がありました。時之栖に経営が変わったのが「伊豆洋らんパーク」が閉園する1〜2年前で、2011年に敷地内で温泉掘削を開始したそうです。2012年には従来の植物園にリスや猿、鳥などの小動物を加え、フラダンスのステージをメインにした「IZU・WORLD みんなのHawaiians」が開園されました。掘削した温泉は、足湯やカピパラの温泉に使われていたそうです。
そして2017年からはIZU VILLAGEとして、複合リゾート施設の運営を手がけ、HESO HOTELをスタートし、伊豆の真ん中という好立地のため、伊豆旅行の拠点として利用されています。宿泊料金の目安は、素泊まりの場合、大人（高校生以上）1泊1人3,990円（税別）〜。リーズナブルに宿泊することができ、完全キャッシュレス精算を導入していることも特色です。HESO HOTELでは現金が使えませんので、ご注意ください。
ファミリータイプの客室の一例
加温・加水をしない源泉かけ流しで
日本トップクラスの強アルカリ性の泉質を堪能
HESO HOTELでは、男女別の大浴場が用意されています。浴室は天井が高く、ウッディーな雰囲気。水はけに考慮したと思われる床材が印象的です。
男性用大浴場
ここでは、極上の源泉かけ流しを楽しむことができ、源泉の温度が46℃のため、加温や加水をしなくても入浴に適した温度になるそうです。しかも温泉をためるタンクがなく、源泉を汲み上げるポンプからダイレクトに湯船に注がれるため、お湯の鮮度が抜群。少しとろみのある、やわらかなお湯に包まれていると、その心地よさでとても幸せな気分になります。
HESO HOTELの温泉を堪能する井伊湯種（いいゆだね）
また、お湯のpH値が全国でもトップクラスの高さで、10.3の強アルカリ性単純温泉です。強アルカリ性の温泉はめずらしく、それでいて身体への刺激がやさしいお湯で、肌もツルツルになります。こうした素晴らしい温泉が「宿泊者限定」で利用できます。
塩素も使っていませんから、温泉の良い香りが鼻腔に広がります。一般的には温泉の消毒は塩素を使えば簡単なのですが、強アルカリ性のため、塩素を入れても中性になってしまい、殺菌ができないそうです。そのため、HESO HOTELでは1日に2回、お湯を完全に抜いて、湯船の清掃を行なっているとのこと。こうした湯遣いは感動的です。
また、石風呂の脇に円形の陶器風呂が備えられているのも素敵です。宝のようなお湯に出会えて、「生きていてよかった」と思う湯種でした。
湯遣いの良さで思わず笑顔になります
HESO HOTELの温泉分析書。源泉名は別の名称で申請中とのこと
シンプルな洗い場
浴室内にアカスリタオルが用意されていました
テーマごとに雰囲気が異なる、スタイリッシュな客室
北欧風の客室はシングル・ダブル・ファミリータイプがあり、全14室。部屋ごとにテーマが設けられ、すべて異なった雰囲気の客室になっています。それぞれの客室は「IKEA」のインテリアで統一され、スタイリッシュ。思わずワクワクするような、明るい雰囲気に包まれています。
たとえば、「I♥coffee」をテーマにしたシングルルームはシンプルで落ち着いた雰囲気になっており、コーヒーにちなんだインテリアが飾られていました。
シングルタイプの客室の一例。テーマは「I♥coffee」
また、「ネコ大好き♥」をテーマにしたシングルルームもありました。壁に猫の写真やポストカードなどが飾られ、テレビ台の上には、「猫大好き」というタイトルの文庫本も置かれていました。湯種のような猫好きにはたまらない客室だと思います。
「ネコ大好き♥」をテーマにしたシングルルームに置かれた文庫本
ダブルタイプの客室にはシックなソファーベッドが置かれていました。「Book Lovers」をテーマに本棚を備え、読書を楽しめる客室もあります。
ダブルタイプの客室の一例。テーマは「Little Princess」
「KIZUNA〜絆〜」をテーマにしたファミリータイプの客室は、窓が多く明るく開放的。ダブルベッド（ソファーベッド）と二段ベッドが備えられ、大家族やグループでの利用に適しています。最大8人（大人は最大6人）まで泊まることができます。
ファミリータイプの客室の一例。テーマは「KIZUNA〜絆〜」
また、テーマ「Waになって遊ぼっ」の客室は中央のテーブルを囲むようにシングルベッドと二段ベッドが配置されています。HESO HOTELでは一番大きな客室で、最大11人（大人は最大8人）泊まることができます。
ファミリータイプの客室の一例。テーマは「Waになって遊ぼっ」
とにかくインテリアが可愛らしく、心ときめくものがありました。自分の好みの客室なら、リラックスして過ごせそうです。
廊下に置かれていた熊のぬいぐるみ。館内はWi-Fiフリー
館内にはビールやチューハイなどの自動販売機がありました。近所にコンビニエンスストアがないため、便利です。
館内でビール等も購入できます
湯種もイチオシ!
温泉マニア好みの湯遣いの良さ
温泉マニアの間で話題になっていた温泉に入浴することができ、その湯遣いの良さに大興奮。次の機会には宿泊して、じっくりとHESO HOTELの温泉を楽しみたいと思った湯種でした。「道の駅 伊豆のへそ」の敷地内には、いちご専門店やスポーツサイクルの展示・試乗施設、地ビールが楽しめるバイキングレストラン、農産物直売所などがありますので、買い物やグルメはもちろん、いろいろな楽しみ方ができると思います。
隣接する「MERIDA X BASE」
また、隣接する「MERIDA X BASE」で自転車の試乗（有料）をすると、HESO HOTELの温泉に入れると聞いて、心躍るものがありました。MERIDAの最新モデルでサイクリングを楽しんだあとに極上の温泉に入れるのも素敵だと思います。
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