湯河原日帰り温泉　みやかみの湯

湯河原ではめずらしいラムネ湯や
泥パックスチームサウナなどが楽しめる!

JR湯河原駅から車で約5分、千歳川のほとりに佇む「みやかみの湯」。2019年1月11日に「健康と美」をテーマにオープンした日帰り温泉施設です。「オシャレな施設ができたらしい」というクロちゃん氏からの情報をもとに訪ねました。

左のダークグレーの建物が「みやかみの湯」。右は千歳川

西村京太郎記念館の隣に立地した「みやかみの湯」はスタイリッシュなダークグレーの外観が印象的。よくある「日帰り温泉」といったのぼりは立っておらず、ひっそりとした落ち着いた佇まいでした。

「みやかみの湯」外観。隣の白い建物は西村京太郎記念館

入口

「みやかみの湯」は2019年1月にオープンしたばかりで、館内はピカピカ。上質感が漂い、オシャレなサロンのような雰囲気です。営業時間は7:00〜23:00。朝風呂はもちろん、夜遅い時間にも利用できます。

フロント

1階と2階に分かれ、1階に男女別の入浴施設（大浴場）があります。2階には貸切風呂や泥パックスチームサウナ（ラッスール浴）、ハーブテントを用意。湯河原ではめずらしいお風呂や入浴方法を通じて、とっておきのリラックスタイムを過ごせます。

まずは1階の大浴場からレポートします。

黒を基調としたロッカー室はオシャレな雰囲気です。

ロッカー室

ロッカーは3種類のサイズが用意されていました。受付時にスタッフが利用者の荷物等を見て適切なサイズのロッカー・キーを渡してくれるのはうれしい心遣いです。

3種類のサイズが用意されたロッカー

大浴場は内湯と露天風呂があります。かけ湯をしてから、まずは露天風呂へ向かいました。

かけ湯

露天風呂で楽しめるのは源泉かけ流しの湯河原温泉です。湯河原温泉は万葉集の一句にも詠まれた関東随一の古湯。昔から「傷の湯」として評判が高く、江戸時代の資料には湯の効能を称えた記載も残っています。湯河原温泉の泉質は5種類ほどあり、それぞれ源泉の持ち味があります。「みやかみの湯」の泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉。古くからよく温まり、傷や打ち身だけでなく、肌にも良いと言われている泉質です。湯口から注がれる弱アルカリ性のお湯がやさしく体を包み込み、ジワジワと心地よさが感じられました。

露天風呂に入る井伊湯種（いいゆだね）

露天風呂からは山が見え、のんびりとした風景が広がります。遠くにみかんの木も見え、みかんが湯河原名物の一つであることを思い出しました。

湯口から注がれる湯河原温泉

温泉分析書

露天風呂には休憩スペースがあり、椅子に座ってクールダウンができます。吹く風を感じながらの休憩は至福のひととき。

露天風呂の休憩スペース

内湯には、湯河原ではめずらしいラムネ湯（炭酸風呂）と水風呂があります。

ラムネ湯（奥）と水風呂（手前）

ラムネ湯は湯河原温泉に炭酸ガスを注入しており、肌への泡付きが心地よい炭酸風呂です。炭酸泉はドイツでは「心臓の湯」とも呼ばれ、血行障害の治療などにも応用されているとのこと。38〜40℃くらいのぬるめの温度に設定されているため、ゆっくり入れます。

みやかみラムネ湯

サウナがないのに「水風呂があるのはなぜ？」と聞かれることが多いそうですが、水風呂は温冷交代浴を楽しむためのもの。温冷交代浴はお湯と水による温冷刺激で疲労を回復させる入浴法と言われています。さらに血行を促すことでむくみの改善や自律神経の乱れを整える作用が期待されます。

水風呂の温度は20℃くらい。冷たすぎないので体への負担が少なく、快適な温冷交代浴を楽しむことができます。

水風呂

水風呂の温度計

おすすめの入浴方法としては、ラムネ湯に2〜5分入浴した後、水風呂に30秒〜1分くらい入る、これを数回繰り返します。水風呂または水シャワーで終わることがポイント。最後に「水」で締めくくることで入浴直後に毛穴が閉じて汗が出にくくなり、温浴効果も高まるそうです。

浴室に貼られた温冷交代浴の解説

シャワーブース

洗い場

浴室内のアメニティ。洗顔や手洗い、ひげ剃りに使えるソープも用意

珪藻土（けいそうど）バスマットを使用。濡れた足もすぐに乾いて快適

湯上がりは肌がしっとり。よく温まり、ポカポカが続きました。おすすめの温冷交代浴をぜひ試してみてください。ちなみに大浴場利用は2時間制です。

2階では貸切風呂や泥パックスチームサウナ（ラッスール浴）、ハーブテントが楽しめます。井伊湯種にとって、ラッスール浴やハーブテントは未知の世界。それだけに胸が高鳴りました。

みやかみの湯の泥パックスチームサウナは、ミネラル豊富な泥を使用。ラッスール浴とも言われ、スパの中でも人気のある古代アラビア風のトリートメントです。2人〜4人で貸切利用することができ、自分または利用者同士で泥を塗ります。

画像はフランスのモンサンミッシェル周辺の海泥

泥は4種類用意されていて、その中から1つをセレクトします。泥の種類は、フランスのモンサンミッシェル周辺でとれる海泥やドイツのフライブルグ近郊でとれる1600万年前の溶岩パウダー、モロッコのアトラス山脈でとれる粘土パウダー、死海の海泥といったラインナップで、どれも魅力的。

泥パックスチームサウナの浴室には脱衣所を兼ねたリラックスルームが設けられ、タオルや館内着が用意されています。

リラックスルーム

タオルや館内着を用意

シャワー室で体に泥を塗ります。顔に泥を塗ってしまうと、スチームサウナの蒸気によって泥が流れ出し、目や口に入ってしまうので要注意。スチームサウナ室ではレモングラスやラベンダーなどの天然アロマが溶け込んだスチームサウナを楽しめます。

スチームサウナ室

泥を塗ってみました!　気持ちがよくてこれはクセになりそう

45℃前後に保たれた室内に20分滞在後、シャワー室で泥を落とします。リラックススペースで保湿用のオイルを全身に塗ったあとは館内着で休憩します。こちらもトータル2時間制になっています。

泥パックスチームサウナは美容のためだけでなく、大人の泥遊び感覚で童心に返って楽しめると思いました。
また、こうした泥パックスチームサウナを楽しめる施設は関東でもほとんどないようなので、湯河原に訪れた際にはぜひ体験してみてください。

ハーブテントはタイに古くから伝わるリラクゼーション。ハーブの香りで満ちたスチームテントに入ることにより、皮膚や呼吸器からハーブの薬効成分を体内に取り込むことができます。

ハーブテント。館内着を着て利用します

ハーブは、「デトックスブレンド」や「メディカルブレンド」、「ダイエットブレンド」、「美肌ブレンド」の4つを用意。受付時に好みのハーブを1つ選びます。1階の大浴場のロッカールームで館内着に着替えたあとで、ハーブテントの中に入り、椅子に座って30分間過ごします。ハーブの良い香りに包まれながら、たっぷり汗をかいたあとは1階の大浴場で汗を流せるため、とても爽快。ハーブテントは継続利用で体質改善が期待できるそうですので、訪れるたびに違うハーブを試してみるのもいいですね。

家族やカップルで利用したい!　源泉かけ流しの貸切風呂

貸切風呂

ここは源泉かけ流しの湯河原温泉を気兼ねなく楽しめるプライベート空間。贅沢な時間を過ごすことができます。特に小さなお子さま連れの方は貸切風呂の利用がおすすめ。1階の大浴場に小学生以下のお子さまは入れませんが、小学生以下の貸切風呂の利用料金は無料です。家族水入らずで、ゆっくりと湯河原温泉を楽しめますね。

貸切風呂　浴室

貸切風呂　洗い場

貸切風呂には快適に利用できるよう、バスタオルやフェイスタオル、化粧水、ボディーローション、ヘア・スタイリングローションなど、充実したアメニティが用意されています。また、ベビーバスの貸出しも可能とのことですので、必要な方はフロントでリクエストしてみてください。

洗面台

2階には「腰掛け処」があり、入浴後の休憩や待ち合わせに利用できます。大きな窓に面した「腰掛け処」は開放的で、テーブルや椅子もオシャレ。

休憩スペース「腰掛け処」

山の風景を眺めながらくつろげるテラス席もあります。

吹く風が心地よいテラス席

腰掛け処でくつろぐ井伊湯種。※大浴場と貸切風呂利用には館内着は付きません

また、「みやかみの湯」ではソフトドリンクなどの自動販売機は設置していませんが、身体にやさしいミネラルウォーターやミネラルスパークリングウォーターが用意されています。その中でも、楽園フィジーのミネラルウォーター「FIJI water」は骨やコラーゲンの生成に役立つと言われているミネラル、ケイ素を93mg/Lも含み、世界の有名ホテルでも採用されているとか。

こだわりのミネラルウォーターなどを販売

ラムネ湯（炭酸風呂）や泥パックスチームサウナ（ラッスール浴）、ハーブテントなど、湯河原ではめずらしいものが揃っている「みやかみの湯」。健康だけでなく、温泉ビューティーにもこだわった新しい感覚の日帰り温泉です。スタイリッシュで隠れ家的な雰囲気も気に入りました。「健康や美」が気になる女性はもちろん、カップルやファミリーにもおすすめです。湯種も家族を連れて、また利用したいと思いました。

〈お得情報〉
LINEみやかみの湯公式アカウントでは泥パックスチームサウナやハーブテントが半額などになるお得なクーポンを配信しています。ホームページに記載されているQRコードから友達追加をして、クーポンを手に入れてみてください。

また、宿泊したい方は「みやかみの湯」の隣にある民泊施設「みやかみの宿」を利用することができます。宿泊の方はそれぞれのメニューの利用料金がお得になります。詳しくは施設にお問い合わせください。

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