湯河原温泉 旅館 伊藤屋
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魚介類を中心とした旬のこだわり料理を満喫
心地よい温泉にじっくり浸かり、美味しいものを食べる。これこそ旅館に泊った時の至福の時間。お食事は、湯河原ならではの旬の素材を使った老舗のこだわり料理。夕食は魚介類を中心としたメニューを堪能!
夕食の時間が来て、案内されたのは個室料亭「潮音」。伊藤屋さんでは3名以上は1階の個室料亭でのお食事になります。個室料亭の名前は島崎藤村の「若菜集」から付けられていて、ほかには「明星」「若菜」「天馬(広間)」があります。
「潮音」は落ち着いた雰囲気の椅子席で、山と海の幸に恵まれた湯河原ならではの旬の素材を使った料理をいただきました。
夕食は魚介類を中心に約10品。お献立は月替わりで、私がいただいたのは睦月のお料理です。
食前酒は柚子酒で、「先付」は子持ち昆布。「前菜」は巻海老養老蒸しや大山地鶏味噌漬けなどで、蕾をつけた梅の小枝が添えられています。その中で特に素揚げしたクワイに感動しました。私の家では正月に「芽がでるから」とクワイを食べる習慣があるのですが、どんなに良い素材を使って調理しても、これまで美味しいと思ったことがなかったのです。
「お造り」は真鯛とマグロ、雲丹、帆立貝、甘海老。「煮魚」はカサゴをいただきました。特にご主人が刺し身好きなこともあり、「新鮮で美味しいものを食べていただきたい」と、魚介類は駿河湾や沼津などから仕入れ、魚料理に力を入れているとのことでした。
「鍋物」は鮭や海老、帆立、牡蠣、蟹などを使った海鮮鍋。スープに素材の旨味が出て上品な味わいでした。薄い板に包まれた状態で運ばれてきた「焼物」は、紐を解いて開けてみると、中には鰆(さわら)の西京漬が。これは薄い杉板に鰆を挟んで焼いたもので、杉板焼きというそうです。
凌ぎ」は穴子飯、「蓋物」は鱈子やサトイモなどの煮物、それからさっぱり味の牛肉のカルパッチョ、百合根しんじょうや茄子などの「揚物」をいただきましたが、すでにお腹いっぱいに。しかし、ご飯にお吸い物、そしてデザートのきんかんゼリーまで、しっかり完食です。
全体を通しての感想ですが、一つ一つが丁寧につくられているのを感じました。また、それぞれの料理を旅館オリジナルの日本酒「純米吟醸 伊藤屋」が引き立てることといったら…。お料理をいただきながら、思わず「生きていてよかった…」という言葉が口に出た湯種でした。
アツアツの干物がついた日本の伝統的な朝ごはん!
朝食はこれぞ「旅館のスタンダード」と言うべき和食をいただきました。アツアツの鯵の干物、温泉卵、ハムサラダ、豆腐鍋、お刺し身など、約7品。私はこんな昔ながらの朝食が大好きです。厳選された素材を使っているのもわかりますし、ヘルシーさも感じられます。
そんなにお腹が空いていないと感じていたのに、ご飯のお代わりまでしてしまいました。
「私どもの板前は、創作料理は苦手ですが、腕によりをかけて和食をつくります。私たちのこだわりは本物を提供すること。お客さまのアンケートでは、食事が美味しかったと書いていただけることが多いですね」とご主人。
また、春先には旅館の裏山で採れたフキ、木の芽、筍なども料理に使い、特に採れたての筍はやわらかくて美味しいそうです。そんなお話を伺って、春のこだわり料理も食べてみたいと思いました。