ススキの原 一の湯 箱根仙石原温泉
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箱根・仙石原ススキ草原の近くに
オープンした全室露天風呂付き客室の宿
リーズナブルに高い満足感が得られる
一の湯グループの新しい旅館
箱根の屈指の観光スポット、仙石原の「ススキ草原」の近くに2017年7月15日オープンした「ススキの原 一の湯(すすきのはら いちのゆ)」。檜の森が広がる約9,500㎡の敷地内に建造された2階建ての新築旅館です。敷地の周辺は自然保護区に指定されているため、とても静か。38の客室はすべて露天風呂付きです。
「ススキの原 一の湯」は箱根の老舗温泉旅館、一の湯グループの新しい宿。一の湯グループは「安く」「気軽に」「便利に」をモットーに、箱根(塔ノ沢、仙石原、芦ノ湖)で7つの温泉宿を運営しています。
昨年は江戸時代から続く老舗旅館「
一の湯 本館」に宿泊しました。本館は歴史が感じられる文化財の宿でしたが、「ススキの原 一の湯」は新築したばかりの森林に囲まれた宿。露天風呂のある客室にフリードリンク付きで1人1万円台で宿泊できます。
玄関から館内に一歩踏み入れると、開放的な空間が広がります。自然との調和をコンセプトに設計された建物は天井が高く、洗練された和モダンな雰囲気。
フロント・カウンターは箱根伝統工芸の寄木細工がモチーフ。館内には墨アーティストの萩原多恵子氏による水墨画(抽象墨アート)が飾られていて素敵です。
中庭の見える大きな窓に面したロビーにはカウンター席も用意され、自然を眺めながら、くつろぐことができます。
窓の外には、キジが歩いていてびっくり。宿で飼っている鳥かと思いきや、森からやってきた野生のキジとのこと。こんな至近距離で野生のキジを見たのは初めてのことで、本当に自然に囲まれていることを実感しました。

至近距離で見た野生のキジ(♂)
浴衣はロビーの棚から自分の身体に合うサイズを選べます。
「ススキの原 一の湯」は、フロント・ロビー、レストラン、大浴場などのパブリックスペースの棟と宿泊棟に分かれています。宿泊棟に向かう通路にはキンモクセイが植えられていて、とても良い香りがしました。
客室は全38室。2人部屋(29㎡)が28室、4人部屋(33㎡)が10室用意され、すべて露天風呂付きです。木の温もりが感じられる和テイストの客室はシンプルながらもスタイリッシュ。新しい畳が心地よく、落ち着ける雰囲気です。
黒を基調とした客室露天風呂ではアルカリ性単純温泉を楽しめます。大平台温泉の源泉を利用しており、pHは9.2、無色透明の美肌の湯です。私、井伊湯種(いいゆだね)が宿泊した2階の客室の露天風呂からはススキ草原方面を見渡すことができました。
高原のさわやかな風が感じられる客室露天風呂でまったりしていると、鳥の鳴き声も聞こえてきて癒されます。とても静かですので、日頃の喧噪から離れてくつろぎのひとときが過ごせると思います。
客室露天風呂には洗い場があり、シャワーも用意されています。
「温泉には入りたいけれど、大浴場は苦手」という方も利用しやすいと思います。
大浴場で白い濁り湯と大平台温泉を楽しむ
部屋の露天風呂を利用して、ゆったり過ごすのも良いですが、やはり大浴場の温泉は旅の楽しみの一つです。男女別の大浴場で楽しめるのは大涌谷から引湯した白い濁り湯(大涌谷温泉)と大平台温泉。泉質の異なる、2つの美肌の湯を堪能することができます。
男湯の脱衣所は黒を基調にし、シックな雰囲気です。
内湯と露天風呂があり、露天風呂では大涌谷から引湯した白い濁り湯を楽しめます。泉質は酸性-カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉。酸性の温泉で殺菌力があり、温泉成分的には美肌の湯です。ツルツルとした肌ざわりと泡付きが感じられ、いつまでも入っていたくなります。
白濁のお湯に包まれながら、清々しい雰囲気の中での湯浴みは格別。露天風呂は檜の森に面しているため、森林浴の気分を味わえます。早朝には近くの植栽にシジュウカラ(小鳥)の群れがやってきて、さわやかな朝風呂を楽しむことができました。
内湯は大平台温泉の源泉を利用しており、客室と同じ泉質です。無色透明の少しキシキシ感のあるお湯でpH9.2のアルカリ性単純温泉。手足を伸ばして大浴場ならではの開放感を楽しみます。「ああ、いい湯だな」と思わず声が出てしまうほど。天井が高く大きな窓に面しているのも良いですね。
洗い場も黒を基調としています。仕切りに工夫があり、2人用の洗い場が用意されているのが目に留まりました。お父さんとお子さんや友人同士など、身体を洗いながら会話が弾みそうです。
2つの美肌の湯を交互に入っていたら、お風呂上がりは肌がツルツルに。同じ浴室で2つの美肌の湯に入れるのは素敵ですね〜。
こちらは女湯の脱衣所です。白を基調としたオシャレな雰囲気。
洗面台にはクレンジングオイルや化粧水、乳液が用意されています。浴室入口には水を吸収しやすい珪藻土(けいそうど)を用いたバスマットが置かれていました。確かこのバスマットは
一の湯本館でも使われていました! 足裏がすぐ乾くので、なかなかのスグレモノです。
女湯にも内湯と露天風呂があり、男湯と同じ2つの温泉が楽しめます。内湯の浴室は窓が2面に増え、男湯より開放感のある設計になっています。
→次は「ススキの原 一の湯」のお食事についてレポートします!